07 March.
子犬の夜泣き対策は?一晩中続く時の対策グッズや放置しても良いのか解説
この記事では、子犬がなぜ夜泣きをするのか、放置してもいいのか、そして今日から実践できる具体的な対策まで徹底的に解説します。

念願の子犬との生活が始まったものの、夜になると別人のように激しく鳴き続ける愛犬に、戸惑いと疲れを感じていませんか。
最初は、寂しいのかな、となだめていても、それが一晩中、それこそ明け方まで毎晩続くと、どんなに愛犬が可愛くても心身ともに削られてしまいますよね。
子犬の夜泣きがこんなに過酷だなんて知らなかった 近所から苦情が来ないか怖くて、気が気じゃない 寝不足で仕事中も頭がぼーっとする
今、そんなふうに限界を感じている飼い主さんは少なくありません。実は、子犬の夜泣きは多くの飼い主さんが通る道であり、決してあなたの育て方が悪いわけではないのです。
この記事では、子犬がなぜ夜泣きをするのか、放置してもいいのか、そして今日から実践できる具体的な対策まで徹底的に解説します。
子犬が夜泣きをする4つの理由

まずは、なぜ子犬が必死に鳴き続けるのか、その正体を知ることから始めましょう。相手の正体がわかれば、イライラや不安も少しだけ和らぐはずです。
母親や兄弟と離れた孤独感
子犬にとって、ブリーダーさんの元やペットショップからあなたの家に来たことは、人生最大のパニックイベントです。昨日まで隣で眠っていたお母さんや兄弟の温もりが急に消え、見たこともない場所で一人ぼっち。暗闇の中で、誰か助けて、どこにいるの、と叫んでいる状態です。
これは人間でいえば、幼い子供が見知らぬ土地で迷子になったのと同じくらいの恐怖です。初日の夜に泣き叫ぶのは、むしろ生き物として自然な反応といえます。
本能的な生存本能
野生の世界では、群れから離れた幼い動物はすぐに外敵に襲われてしまいます。そのため、一人になることは死を意味するという恐怖が本能に刻まれています。必死に鳴くのは、自分の居場所を知らせて助けを呼ぶための、生き延びるための防衛本能といっても過言ではありません。
トイレや空腹などの生理的な欲求
まだ体が未発達な子犬は、一度にたくさんのご飯を食べられませんし、おしっこも長時間溜めておけません。夜中にふと目が覚めたとき、お腹が空いた、おしっこがしたいと感じ、それをどう伝えていいか分からずに鳴いてしまうのです。
特に、排泄の感覚が短い子犬にとって、ケージの中でおしっこをしてしまった不快感から泣き始めることもよくあります。
運動不足で体力が余っている
昼間、可愛さのあまりケージに入れっぱなしにしていたり、逆にずっと抱っこしていたりして、子犬が自分の足で動く時間が短いと、夜になっても体力が余ってしまいます。寝る時間になっても目が冴えてしまい、退屈さから鳴き始めるケースも少なくありません。
夜泣きを放置してもいい?判断の基準とは?

しつけの本やネットの記事では、夜泣きは無視しなさい、とよく書かれています。でも、現実はそう簡単ではありませんよね。
基本的には鳴いても良いことはないと教える
鳴いた瞬間に飼い主が駆けつけて抱っこしたり、声をかけたりしてしまうと、子犬は、鳴けば飼い主を呼べる、と学習します。これを要求吠えと呼びますが、一度覚えると将来的に「自分の思い通りにさせるために吠える」という癖がついてしまいます。
自立心を育てるためには、ある程度の無視は必要なしつけの一環です。
放置してはいけないケース
とはいえ、現代の住宅事情や子犬の健康状態を考えると、無理に無視を貫くのが正解とは限りません。以下の場合は、すぐに対応が必要です。
パニック状態になっている:鳴きすぎて過呼吸気味だったり、ケージに体をぶつけて怪我をしそうだったりする場合。 体調が悪い:下痢をしている、吐いている、どこか痛そうにしている場合。 住宅事情:マンションなどで、近所迷惑により退去の危機がある場合。
こうした状況では、無理にしつけを優先するよりも、まずは子犬を落ち着かせ、飼い主さんの心の平穏を守ることを優先すべきです。
子犬の夜泣きを乗り切る環境づくりを

明日も仕事だし、今夜こそは寝たい、そんな時の具体的な対策をご紹介します。
ケージの場所を寝室に移す
一番効果が高いのは、ケージを飼い主さんの寝室、それもベッドのすぐ脇に置くことです。飼い主さんの寝息や寝返りの気配を感じるだけで、子犬の不安は劇的に解消されます。
もし、リビングで寝かせたいという強い希望がある場合でも、最初の1週間だけは寝室で一緒に過ごすことをおすすめします。環境に慣れて信頼関係ができてから、徐々にケージをリビングへ移動させていけばいいのです。
ケージの囲い方を工夫する
ケージが四方から丸見えだと、子犬は落ち着きません。壁側に寄せるのはもちろん、厚手のカバーや毛布を使って、三方を囲ってあげましょう。
適度な暗さと狭さは、犬の祖先であるオオカミが巣穴で暮らしていた頃の安心感を与えてくれます。ただし、夏場などは熱がこもらないよう、通気性には十分配慮してください。
飼い主の匂いがついた布を入れる
使い古したTシャツやタオルなど、あなたの匂いがしっかり染み付いたものをケージの中に入れてあげてください。大好きな飼い主の香りに包まれることで、子犬は守られているという安心感を得られます。
洗濯したての清潔なものよりも、少し使い込んだものの方が効果的です。ただし、布を食べてしまう癖がある子の場合は、誤飲の危険があるため避けてください。
夜泣きは昼間の過ごし方が原因かも?

夜泣き対策は、実は太陽が出ている時間帯から始まっています。
運動と睡眠のリズムを作る
子犬は1日の大半を寝て過ごしますが、その睡眠の質を上げることが重要です。夕方から夜にかけて、積極的におもちゃで遊ばせたり、家の中を探索させたりして、心身ともに心地よい疲れを感じさせましょう。
寝る直前に激しく遊びすぎると逆に興奮して眠れなくなるため、寝る1時間前からは静かに過ごすのがコツです。
寝る直前の排泄を習慣にする
夜中にトイレで起きるのを防ぐため、寝る直前に必ずおしっこをさせる習慣をつけましょう。成功したらしっかり褒めてあげることで、トイレトレーニングの促進にもつながります。
夕食の時間を遅らせる
空腹で目が覚めてしまうのを防ぐため、夕食の時間を少し後ろにずらすか、1日分の食事量を調整して、寝る前に一握り分だけフードをあげるのも一つの手です。お腹が満たされると、犬も人間と同じように眠気が誘発されます。
おすすめの夜泣き対策グッズ
人間の努力だけで解決しようとせず、便利なアイテムに頼るのもおすすめです。
ぬいぐるみ(心音付きがベスト)
ただのぬいぐるみではなく、中に心音ユニットが入っているタイプがおすすめです。母犬の鼓動を再現することで、兄弟と一緒に寝ているような感覚を与えられます。
これに寄り添って眠ることで、孤独感が和らぎ、驚くほど静かになる子もいます。
湯たんぽやペット用ヒーター
子犬は体温が高い母犬や兄弟とくっついて寝る習性があります。ケージの中に適度な温もりがあるだけで、すんなり眠りにつくことが多いです。
湯たんぽを使う場合は、お湯が漏れないか、熱すぎないかを必ず確認し、タオルなどで巻いて調整してください。
知育玩具でおやつをあげる
ケージ=閉じ込められる場所、というネガティブなイメージを払拭するために、中におやつを詰められるゴム製のおもちゃ(コングなど)を入れておくのも手です。
一生懸命におやつを取り出そうと集中しているうちに、いつの間にか疲れ果てて寝落ちしてしまうパターンも狙えます。
集合住宅で夜泣きがある場合の対応

苦情が来る前にできる対策をしておきましょう。
お隣さんへの事前の挨拶
もし可能なら、両隣や上下階の方に、子犬を迎えたばかりで、しばらくは夜泣きでご迷惑をおかけするかもしれません、今しつけ中ですので、温かく見守っていただけると助かります、と一言伝えておきましょう。
「うるさいな」と思っている側も、事情を知っているのと知らないのとでは、ストレスの感じ方が全く違います。この一言があるだけで、トラブルの多くは未然に防げます。
防音対策の徹底
ケージの下に防音マットを敷くだけでも、鳴き声の響きや子犬が暴れる振動を抑えることができます。また、夜泣きが激しい期間だけは、比較的音が漏れにくい部屋(家の中心にある部屋や、隣家と接していない部屋)にケージを移動させるのも検討してください。
急に夜泣きが始まった、再発した時の子犬の気持ち

昨日まで大人しく寝ていたのに、急に夜泣きが始まった場合は、単なる寂しさ以外の理由が考えられます。
警戒心の芽生え
生後3ヶ月から4ヶ月を過ぎると、子犬に警戒心が芽生えてきます。これまでは気にならなかった外の足音や、新聞配達のバイクの音、廊下のきしむ音などに反応して、誰か来た、と吠えている可能性があります。
成長による要求の変化
知恵がついてくると、「ここから出してほしい」「もっと遊びたい」という要求が強くなります。これは成長の証でもありますが、ここで甘やかしてしまうと要求吠えが定着するため、より毅然とした態度が必要になる時期でもあります。
まとめ
ネットや本には、甘やかしてはいけない、という言葉があふれています。でも、あなたが睡眠不足で倒れてしまったり、愛犬と過ごすのがつらいと思ってしまったりするくらいなら、一緒に寝てあげていいと思います。
布団に入れて一緒に寝ることで、子犬は安心して眠り、あなたはしっかり休息を取ることができます。
子犬の夜泣きは、一生続くわけではありません。数ヶ月後、あるいは数年後には、あんなに鳴いていたのが懐かしいね、と笑い合える日が必ず来ます。
今は自分を追い詰めすぎず、便利なグッズや環境調整をフル活用して、この時期をうまくやり過ごすくらいの気持ちで向き合ってみてください。
著者
DogLife編集部



