22 December.
愛犬がお出かけでストレスを感じているサインとは?工夫ポイントも解説
愛犬がお出かけでストレスを感じているサインを解説。旅行が「かわいそう」にならない工夫や、犬が安心して楽しめるお出かけのコツをご紹介します。

「いろんなところに連れて行くのが愛犬との楽しみ」という飼い主さんがいる一方で、「旅行後に寝てばかりで後悔している」「お出かけ嫌いなのかも…」と心配になる方も少なくありません。
犬も人間と同じように、慣れない環境や長時間の移動でストレスを感じることがあります。
この記事では、犬がお出かけでストレスを感じているサインや、ストレスを減らすための工夫を紹介します。愛犬にとって楽しいお出かけを実現するために、ぜひ参考にしてください。
愛犬はお出かけでストレスを感じるの?旅行が「かわいそう」と言われる理由とは?
【ここに画像挿入:車の中でやや不安そうな表情の犬、またはキャリーバッグに入っている犬】
まずは、愛犬は飼い主さんとのお出かけでストレスを感じているのかどうか、旅行が可哀想と言われる理由はなぜかを確認しましょう。
大前提として、犬は環境の変化に敏感な動物
犬は、私たちが思っている以上に繊細な生き物です。嗅覚や聴覚が鋭く、知らない場所の音やニオイに敏感に反応してしまいます。
初めて見る景色、聞いたことのない金属音、車内の独特な匂い…こういった普段と違う刺激すべてが、犬にとっては大きなストレス要因になり得るんです。
また、犬には縄張り意識があるため、「安心できる場所=自宅」という認識がとても強いです。慣れた自宅を離れること自体が、すでにストレスの始まりになっている可能性もあります。
特に、普段から室内で過ごすことが多い犬や、散歩コースがいつも同じルートという犬は、環境変化への耐性が低くなりがちです。人間にとっては些細な変化でも、犬にとっては大きなストレスとなることを理解しておく必要があります。こうした犬の特性を知ったうえで、お出かけの計画を立てることが大切です。
「愛犬を旅行に連れていくのはかわいそう」と言われるのはなぜ?
SNSでは、楽しそうにお出かけする犬の姿がたくさん投稿されていますよね。しかし実際には、旅行が苦手な犬も多いんです。
旅行後に疲れ切って寝てばかりいる愛犬の姿を見て、「無理させてしまったかも…」と後悔する飼い主さんは少なくありません。
犬の性格や年齢によって、お出かけへの適性は大きく異なります。好奇心旺盛でアクティブな子もいれば、繊細で警戒心が強く、知らない場所に行くだけで緊張してしまう子もいます。
そのため、大切なのは「愛犬の個性を理解して、無理のない範囲で楽しむこと」です。
【お出かけ中にチェックしたい】愛犬がストレスを感じているサイン
愛犬は言葉で「疲れた」「怖い」と伝えられません。だからこそ、飼い主さんが体や行動のサインに気づいてあげることが大切です。
ここでは、愛犬がストレスを感じているサインを紹介します。
体に現れるストレスサイン
愛犬の体に現れるストレスサインは、以下が挙げられます。
- あくびや舌をペロペロする:緊張や不安の表れ
- 震える・体をブルブルさせる:恐怖や緊張
- 下痢・嘔吐:ストレスによる消化器系の不調
- よだれが多い:車酔いや緊張のサイン
運動後でもないのに、何度もあくびをしたり、鼻先を舐めたりするのは、緊張や不安の表れです。リラックスしているように見えても、実は落ち着かない気持ちを抑えようとしているサインかもしれません。
また、寒くないのに震えている、耳を後ろに倒して腰が引けている様子が見られたら、恐怖や緊張を感じている可能性が高いです。
さらに、ストレスによって消化器系の働きが乱れ、お腹を壊してしまうこともあります。慣れない環境での体調不良には特に注意が必要です。
そのほか、いつもより明らかによだれの量が増えている場合、車酔いや緊張のサインかもしれません。口をあけてハァハァと早い呼吸(パンティング)をしている場合も、ストレス状態の可能性があります。
行動に現れるストレスサイン
次に、愛犬の行動に現れるストレスサインを挙げます。
- 落ち着きがない・ウロウロする
- 吠える・鳴き続ける
- 飼い主にずっとくっついている(分離不安の兆候)
- 食欲がない
同じ場所をぐるぐる歩き回ったり、じっとしていられない様子は、不安やストレスを感じているサインです。
また普段は吠えない子が、お出かけ先で吠え続けるのは、慣れない環境への警戒や不安の表れです。ただ吠えさせないようになだめるのではなく、愛犬自身の様子を見てあげることが大切です。
次に挙げた、いつも以上にべったり離れない、抱っこから降りたがらないといった行動は、分離不安の兆候かもしれません。
そして、お出かけ先でご飯を食べなくなるのは、緊張やストレスで食欲が落ちている可能性があります。
旅行後に寝てばかりいるのも、疲労とストレスが原因の可能性が高いです。愛犬の様子をよく観察して、無理をさせないように気をつけましょう。
愛犬との旅行で後悔しないために!ストレスを減らすお出かけの工夫3選
ここからは、愛犬がお出かけでストレスを感じないようにするための工夫を紹介します。
今からお話しするポイントを押さえて、愛犬にとって快適なお出かけをさせてあげましょう。
事前準備でストレスを軽減
愛犬がストレスを感じずにお出かけを楽しむには、事前準備が欠かせません。
まず大切なのは、慣れたものを持参することです。いつも使っているブランケットやおもちゃ、フードを持っていくことで、知らない場所でも安心できる環境を作ってあげられます。飼い主さんのニオイがついたものがあるだけで、犬は落ち着けるんです。
また、いきなり長時間の旅行はNGです。まずは近所の公園や、車で一駅分の距離など、短時間のお出かけから始めましょう。知らない場所に行くことに少しずつ慣れていけば、長距離の移動も徐々に楽になっていきます。
さらに、ペット宿選びも重要なポイントです。ドッグラン併設、犬専用メニューあり、温泉に一緒に入れるなど、犬に優しい設備が整った宿を選びましょう。ペット同伴OKの施設なら他の宿泊客もペット連れなので、周囲に気を遣いすぎることなく、のびのびと過ごせるのも嬉しいポイントです。
移動中の配慮も忘れずに
移動中の配慮も忘れてはいけません。長時間クレートに入りっぱなしでは、運動不足やトイレのストレスが溜まってしまいます。サービスエリアなどでこまめに休憩を取り、気分転換させてあげましょう。
緊張していると、喉が渇いても水を飲まない子もいます。こまめに声をかけて、水分補給を促してあげてください。
車酔い対策も大切です。空腹すぎても満腹すぎても車酔いしやすくなります。食事は出発の2〜3時間前までに済ませておくのがベストです。
また、車内の換気をしっかり行い、シートベルト付きハーネスやドライブベッドを使って、愛犬の体をしっかり固定してあげましょう。揺れが軽減されて、車酔いしにくくなります。
移動手段に慣らしておく
キャリーバッグやクレートを使う場合、愛犬がそれに慣れていないと、移動中ずっとストレスを感じ続けてしまいます。普段の生活の中で、クレートの中で過ごす時間を作っておくと安心です。
車の場合は、最初は駐車したまま車内で過ごすところから始めて、少しずつドライブの時間を増やしていくのがおすすめです。電車移動の場合も同様に、まずは駅の近くで電車の音に慣れさせてから、一駅だけ乗ってみるなど、段階的に慣らしていきましょう。
乗り物酔いが心配な場合は、事前に獣医師に相談して、犬用の酔い止め薬を処方してもらうのも一つの方法です。
お出かけ先での過ごし方にも注意
お出かけ先での過ごし方にも注意が必要です。飼い主さんが楽しみたい気持ちも分かりますが、詰め込みすぎのスケジュールは愛犬の負担になります。
ゆとりを持った計画を立てましょう。宿に着いたら、部屋の中にクレートやお気に入りのマットを置いて、愛犬が「ここなら安心」と思える場所を作ってあげてください。
アクティブな犬なら一緒にドッグランへ、ゆったり過ごすのが好きな子ならテラス席のあるカフェへ行くなど、愛犬の性格に合わせたお出かけ先を選ぶことがポイントです。これにより、愛犬には「お出かけ=楽しいこと」と覚えてもらいやすいです。
いきなり長時間のスケジュールを組むのではなく、徐々に慣れてもらえるための工夫が欠かせません。
愛犬がお出かけ時に感じるストレスについてよくある質問
ここからは、愛犬がお出かけ時に感じるストレスについて、よくある質問をまとめました。
愛犬が旅行後に疲れて寝てばかり。これって大丈夫?
旅行後に寝てばかりいるのは、疲労とストレスが原因の可能性が高いです。慣れない環境での緊張や、長時間の移動で心身ともに疲れてしまっているのかもしれません。
数日で元気が戻れば問題ありませんが、食欲がない、元気がない状態が続く場合は、獣医師に相談しましょう。
お出かけ好きな犬・嫌いな犬の違いって?
好奇心旺盛でアクティブな性格の犬は、新しい場所や刺激を楽しめる傾向にあります。
一方、繊細で警戒心が強い犬、人見知りする犬は、お出かけにストレスを感じやすいです。
また、子犬のころから色々な場所に慣れている犬は、お出かけを楽しめることが多いです。
犬をいろんなところに連れて行くメリットは?
適度なお出かけは、犬の社会化トレーニングにもなります。知らない場所や人、他の犬に触れる経験を重ねることで、警戒心や恐怖心が和らぎ、どんな環境でも落ち着いて過ごせるようになっていきます。
ただし、無理は禁物です。愛犬のペースに合わせて、少しずつ経験を重ねていきましょう。
まとめ:愛犬がストレスなくお出かけできる環境をととのえて、楽しい思い出を作ろう!
愛犬とのお出かけは、楽しい思い出を作る大切な時間です。しかし、犬も人間と同じように、慣れない環境や長時間の移動でストレスを感じることがあります。
そして、犬は「つらい」「しんどい」と口に出すことができないため、飼い主が配慮してあげる必要があります。大切なのは、愛犬のストレスサインに気づいてあげること、そして事前準備や移動中の配慮を忘れないことです。
短時間のお出かけから始めて、クレートに慣らし、愛犬の性格に合わせた場所を選ぶ。こうした工夫を重ねることで、愛犬も「お出かけって楽しい!」と思ってくれるはずです。
無理なスケジュールを組まず、愛犬のペースに合わせて、お互いに心地よく過ごせるお出かけスタイルを見つけてくださいね。
著者
DogLife編集部