DogLife Column

飛行機に乗れない犬種とは?短頭種犬のリスクと3つの代替手段を完全解説

パグやフレンチブルドッグなど短頭種犬が飛行機に乗れない理由と航空会社の規制を解説。JAL・ANA別の対応や国際線の違い、安全な移動のための代替手段まで徹底ガイド。

2026.01.29公開: 2026年1月29日更新: 2026年2月22日5 分で読める

飛行機に乗れない犬種とは?短頭種犬のリスクと3つの代替手段を完全解説

旅行や帰省で「愛犬も一緒に飛行機で移動できたら…」と思うこと、ありますよね。
でも実は、犬種や体の特徴によっては飛行機がかなり危険になるケースもあるんです。

特に鼻ぺちゃのワンちゃん(短頭種)は、航空会社で制限されやすい代表格。

この記事では、飛行機に乗れない(または制限されやすい)犬種の考え方と理由、航空会社別のルール、そして安全に移動するための代替手段までまとめて解説します。

事前に知っておくだけで、当日のバタバタや「知らなかった…」を減らせます。愛犬が快適に過ごせる選択肢を一緒に探していきましょう。

飛行機に乗れない犬種とは?短頭種犬が制限される理由

パグ

短頭種のワンちゃんは、かわいい見た目の反面「呼吸」と「体温調節」が苦手になりやすい傾向があります。

まずはどんな犬種が対象になりやすいかと、なぜ制限されるのかを押さえましょう。

短頭種犬に該当する主な犬種リスト

航空会社が「短頭種(鼻ぺちゃ)」として制限対象に挙げることが多い犬種は、だいたい次のイメージです。

  • フレンチブルドッグ
  • ブルドッグ(イングリッシュなど)
  • パグ
  • ボストンテリア
  • シーズー
  • ペキニーズ
  • ボクサー
  • チワワ(短頭型・鼻が詰まったタイプ) など

ポイントは、犬種名だけでなく“顔つき”で判断される場合があること。短頭種同士のミックスはもちろん、ミックス犬でも鼻が短く気道が狭い特徴が強いと、制限対象になる可能性があります。デルタ航空の案内でも、短頭種「およびそのミックス」が不可と明記されています。 

「うちの子は該当するのかな…」と迷ったら、予約前に航空会社へ犬種・体格・輸送方法を伝えて事前確認するのが安心です。

短頭種犬が飛行機搭乗を制限される理由

結論からいうと、短頭種は特に呼吸器系が弱く、飛行機移動でリスクが高いと考えられているからです。

短頭種は気道が狭く、興奮やストレスで呼吸が乱れやすい傾向があります。犬は汗腺が少ないので、口を開けてハッハッと呼吸する「パンティング」で体温調節をしますが、短頭種はこれがうまくいかないことも。結果として体温が上がりすぎたり、呼吸が追いつかなくなったりするリスクが高まります。 

さらに、貨物室は空調管理がされていても、外気温などの影響で客室と同じ環境にはなりません。こうした条件が重なると、短頭種にとっては負担が大きくなりやすいんですね。

そのため、短頭種犬が飛行機搭乗を制限されているというわけです。

パグを例にした具体的な危険性は、パグなど短頭種の搭乗制限で詳しく解説しています。

【航空会社別】短頭種犬の受け入れルールを徹底比較

フレンチブルドッグ

短頭種の取り扱いは、航空会社ごとに差があります。

国内線でも「通年不可」「夏季だけ不可」「要書類」などバラバラなので、代表例を見てイメージを掴みましょう。

  • JAL(日本航空)の対応
  • ANA(全日空)の対応
  • 国際線での対応(ルフトハンザ・デルタなど)

JAL(日本航空)の対応

JALは、フレンチブルドッグとブルドッグを年間を通じて貨物室預かり全面中止としています。
背景には、2007年に起きた死亡事故を受け、安全を最優先して受託中止に踏み切った経緯があります。

一方で、上の2犬種以外の短頭種については「一律OK」とは言い切れず、状況により個別相談が必要になりやすいです。実際の条件は路線や時期、輸送方法でも変わるため、JAL公式サイトの案内を確認し、事前問い合わせ必須で動くのがおすすめですよ。

ANA(全日空)の対応

ANAは、13犬種の短頭種が制限対象として示されています(ブルドッグ、フレンチ・ブルドッグ、ボクサー、シーズー、パグ、ペキニーズ、ボストン・テリアなど)。 

そして重要なのが、5月1日〜10月31日の夏季期間は貨物室預けを中止している点です。夏季期間外でも、体調や手続き条件がつくことがあるので、予約前から確認しておくのが安全策になります。

またANAは、暑さ対策としてケージに保冷剤や給水器を取り付ける案内も出しています。なお、数に限りがあるため注意が必要です。

空港によっては待ち時間の過ごし方を工夫できる施設(ペット向けの休憩・ケア設備の案内)に触れられていることもあるので、当日の導線も含めてチェックしておくとバタつきにくいです。 

国際線での対応(ルフトハンザ・デルタなど)

国際線は本当に差が大きく、「国内線の感覚で考えると危ない」といえます。

例えばルフトハンザ航空は、2020年1月1日より短頭種の貨物室輸送を原則禁止と明記しています。一方で、条件を満たすなら客室内(追加の機内持ち込み扱い)で同伴できる可能性があり、貨物として運ぶなら航空貨物(ルフトハンザカーゴ)での輸送に分かれます。

デルタ航空も、短頭種(およびそのミックス)は許可しない旨を案内しています。

国際線は、航空会社によって規定が大きく異なります。さらに乗り継ぎがある場合は、利用するすべての航空会社の規定を確認しないと、途中で詰むことも。迷ったら「犬種・体格・輸送方法・時期・乗継の有無」をまとめて問い合わせるのが近道です。

フレンチブルドッグの搭乗ルールについては、フレンチブルドッグの搭乗制限も参考にしてください。

飛行機に乗れない犬種と安全に移動するための代替手段3選

車と犬

「飛行機が難しいなら、どう移動するべき?」と悩む方も多いでしょう。

ここでは、短頭種のワンちゃんでも現実的に選びやすい移動手段を3つ紹介します。

車で移動するメリット・デメリット

車移動の最大のメリットは、こまめに休憩できる自由度です。サービスエリアで水分補給をしたり、涼しい時間帯に走ったり、愛犬の呼吸や表情を見ながらペースを調整できます。飼い主さんの気配が近いだけで落ち着くワンちゃんも多いですよね。

一方デメリットは、移動距離が長いと渋滞や車酔い、同じ姿勢による疲れが出やすいこと。短頭種は暑さが苦手なので、夏は特に「エアコン+直射日光カット+休憩多め」をセットで考えると安心です。

車移動を快適にするなら、休憩の回数だけでなく質も意識したいところ。短頭種は暑さに弱いので、停車中にエアコンを切るのはできるだけ避け、日陰のある場所を選ぶと安心です。

新幹線で移動するメリット・デメリット

新幹線は、条件付きでペット同伴ができます。基本は全身が入るケースに入れ、タテ・ヨコ・高さの合計120cm以内、ケース込みで10kg以内が目安です。さらに、駅で普通手回り品きっぷを購入して乗る流れになります。 

メリットは、飼い主さんと一緒に移動できる安心感。座席で様子を見守れるので、短頭種のストレスも軽減しやすいです。混雑時間を外して、車内で落ち着ける席を選ぶだけでも体感は変わりますよ。

デメリットは、ケースから顔を出せないなどルールが細かいこと。乗車中の吠え対策や、駅構内の移動も含めて準備が必要です。

新幹線では、車内で静かに過ごせる準備が成功の分かれ道です。キャリーの中が落ち着く空間になるように、家で数日前から「キャリー=安心」の練習をしておくと当日がぐっと楽になります。

以下の記事を参考に、電車移動の持ち物やマナーもまとめて確認しておくと安心です。

愛犬と電車でお出かけ!知っておきたいルールとマナー、持ち物を徹底解説

ペット輸送専門サービスを使うメリット・デメリット

「長距離は不安」「短頭種で体調が心配」「高齢犬・持病がある」なら、ペット輸送専門サービスも現実的な選択肢です。ドアtoドアで専門スタッフが運んでくれるタイプもあり、移動ストレスを最小限にしやすいのが魅力なんですね。 

デメリットは費用が高めになりやすいこと。ただ、安心料と考える飼い主さんも多い印象です。

さらに、移動中の温度管理や休憩の取り方などもプロ目線で調整してくれることがあり、「自分で全部抱え込まなくていい」安心感も大きいですよ。事前に当日の流れを聞けると不安が減ります。

業者選びでは、以下だけは最低限チェックしておくと失敗しにくいです。

  • 輸送実績(短頭種の実績があると尚安心)
  • 口コミ・評判(悪い評価の理由まで読む)
  • 連絡の丁寧さ(質問にきちんと答えてくれるか)

車での移動を選ぶ場合は、大型犬との車旅行ガイドが参考になります。

飛行機に乗れない犬種についてよくある質問

フレンチブルドッグ

ここでは、飛行機に乗れない犬種についてよくある質問をまとめました。

パグは国際線の飛行機に乗れないの?

「完全に無理」とは言い切れず、航空会社と客室同伴できるサイズかどうかで変わります。

例えばルフトハンザは短頭種の貨物室輸送を禁止する一方、条件を満たすなら客室同伴の余地があります。 

逆に、デルタのように短頭種(ミックス含む)を不可として明記しているケースもあるので、航空会社ごとの確認が必須です。

パグやフレンチブルドッグが飛行機で死亡した事例があるって本当?

残念ながら、過去の事例が「制限強化」のきっかけになったケースがあります。

短頭種は呼吸や体温調節が苦手で、環境変化やストレスが重なるとリスクが上がりやすいので、「大丈夫そう」より「念のため避ける」が安全側の判断になります。

飛行機に乗せること自体のリスクは、飛行機に乗せるリスクと対策でも詳しく解説しています。

移動の準備ができたら、次は宿選び

移動の準備が整ったら、愛犬と一緒に泊まれる宿を探してみませんか。

愛犬と泊まれる宿を探す

まとめ:愛犬の安全を第一に考えた移動手段を選ぼう

短頭種のワンちゃんは呼吸や体温調節の負担が大きく、航空会社で制限されやすいです。

まずは自分の愛犬が対象かを確認し、JAL・ANA・国際線の規定も事前チェックしておきましょう。迷ったら車・新幹線・専門輸送サービスで、無理のないおでかけを選ぶのが安心ですよ。

また、どうしても飛行機を使う場合、短頭種のワンちゃんは「ちょっと興奮しただけ」で呼吸が荒くなりやすいため、なるべく落ち着いた状態で飛行機に乗れるように工夫してあげてくださいね。


搭乗の基本ルールを確認したい方は、国内線・国際線の搭乗ルールもあわせてご覧ください。

著者

DogLife編集部

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