10 April.
犬同士の仲が悪いサイン7つ!遊びと喧嘩の見分け方・対処法
犬同士の仲が悪いサインを7つ紹介。じゃれ合いと本気の喧嘩の見分け方、多頭飼いで仲良くさせるコツ、喧嘩が起きたときの対処法を詳しく解説します。

多頭飼いをしていたり、散歩中に他の犬と会ったりするとき、「この子たち、仲が悪いのかな?」と心配になることはありませんか?
犬同士の関係は、人間のようにはっきりと言葉で伝えてくれません。しかし、犬はボディランゲージや行動で「この相手は苦手」というサインをたくさん出しています。これを見逃すと、突然の喧嘩やケガにつながることも。
この記事では、犬同士の仲が悪いサイン、遊びと喧嘩の見分け方、仲良くさせるための対処法を詳しく解説します。
犬同士の仲が悪い7つのサイン

犬が相手に対して不快感や警戒心を持っているとき、以下のようなサインを見せます。見逃さないようにチェックしましょう。
1. 低い唸り声を出す
相手の犬が近づいたときに「ウゥゥ…」と低い声で唸るのは、最もわかりやすい警告サインです。「これ以上近づくな」「自分のスペースを侵害するな」という意思表示で、犬同士のコミュニケーションでは明確な拒否のサインです。
特に、食事中やお気に入りのおもちゃの近くで唸る場合は、資源の独占(リソースガーディング)が原因の可能性があります。
2. 牙をむき出しにする
唇を引き上げて歯や牙を見せる行動は、唸り声の次の段階です。「これ以上やったら攻撃するぞ」という強い警告で、相手との関係が良好でないことを示しています。
3. 体が硬直する
犬同士が対面したとき、体をこわばらせて動きが止まる場合は、強い緊張状態にあります。一見おとなしく見えますが、次の瞬間に攻撃に転じる可能性があるため、この状態は要注意です。
4. 背中の毛が逆立つ(立毛)
背中の毛、特に首から腰にかけてのラインの毛が逆立つのは、興奮や警戒のサインです。犬が自分を大きく見せようとする本能的な反応で、相手に対する緊張感の表れです。
5. 視線を合わせてじっと見つめる
犬にとって正面からじっと見つめ合うのは、攻撃的な行動です。リラックスした犬は視線をそらしたり、目を細めたりしますが、仲の悪い犬同士は硬い表情で視線を外さないことがあります。
6. 相手を避ける・背を向ける
一方の犬が積極的に相手を避けたり、部屋の反対側に移動したりする行動も、仲が悪いサインです。これは犬なりの「関わりたくない」という穏やかな拒否の表現です。
避ける行動自体は攻撃的ではありませんが、逃げ場がなくなると攻撃に転じることがあるため、逃げられるスペースを確保してあげることが大切です。
7. マウンティング(上に乗る行動)
遊びの一環で行われることもありますが、何度も繰り返しマウンティングしたり、相手が嫌がっているのに続ける場合は、支配的な行動です。やられている側がストレスを感じて、関係の悪化につながることがあります。
遊び?喧嘩?見分け方チェックリスト
犬同士がガウガウしていると、「遊んでいるの?喧嘩しているの?」と判断に迷うことがありますよね。以下のチェックリストで見分けましょう。
遊びのサイン
- プレイバウ(前足を伸ばして頭を下げ、お尻を上げるポーズ)をしている
- 体がリラックスしていて、動きがしなやか
- 口が開いていて、いわゆる「笑顔」に見える
- しっぽを大きく振っている
- 交互に追いかけ合っている(片方だけが追いかけるのではない)
- 途中で休憩を入れて、またじゃれ合う
- 仰向けになったり甘噛みしたりするが、力加減がある
喧嘩・緊張のサイン
- 低い唸り声が続いている
- 牙をむき出しにしている
- 体が硬直して動きがぎこちない
- 耳が後ろに倒れている、または前にピンと立っている
- しっぽが下がっている、またはピンと立って動かない
- 一方が逃げようとしているのに、もう一方が追い詰めている
- キャンキャンと高い悲鳴をあげている
- 噛みつきの力が強く、相手が痛がっている
喧嘩のサインが2つ以上見られたら、速やかに引き離しましょう。
犬同士の仲が悪くなる原因

なぜ犬同士の関係が悪くなるのでしょうか。主な原因を理解しておくと、予防にもつながります。
社会化不足
子犬の時期(生後3〜14週頃)に他の犬との関わりが少なかった犬は、犬同士のコミュニケーション方法がわからず、他の犬に対して恐怖心や攻撃性を示すことがあります。
資源の競合(リソースガーディング)
以下のものを巡って争いが起きやすくなります。
- 食事・おやつ: フードボウルが近い、おやつが1つしかない
- 飼い主の注目: 「自分だけを見てほしい」という嫉妬
- お気に入りの場所: ベッドやソファの特定の位置
- おもちゃ: お気に入りのおもちゃの取り合い
相性の問題
人間と同じで、犬にも相性があります。以下の組み合わせは注意が必要です。
組み合わせ | 注意点 |
|---|---|
同性同士 | 特にオス同士は縄張り意識が強く、衝突しやすい |
年齢差が大きい | 子犬のテンションに老犬がストレスを感じやすい |
体格差が大きい | 遊びのつもりでもケガにつながりやすい |
どちらも気が強い | リーダー争いが起きやすい |
過去のトラウマ
他の犬に攻撃された経験がある犬は、犬全般に対して恐怖心や攻撃性を持つことがあります。
犬同士の仲を改善する方法

仲が悪い犬同士の関係を改善するには、時間と根気が必要です。以下の方法を試してみてください。
1. パーソナルスペースを確保する
まず、それぞれの犬に自分だけの安全な場所を用意しましょう。
- 別々のベッド・クレートを用意する
- フードボウルは距離を離して配置する
- おもちゃはそれぞれ専用のものを用意する
物理的な距離があるだけで、緊張感が大幅に減りますよ。
2. 平行散歩から始める
いきなり近づけるのではなく、十分な距離を保って同じ方向に歩く「平行散歩」から始めましょう。
- 2人の人間がそれぞれ1頭ずつリードを持つ
- 3〜5メートルの距離を保ったまま並行して歩く
- お互いを気にしなくなったら、少しずつ距離を縮める
- リラックスした状態で近くを歩けるようになったら成功
3. 飼い主がどちらかを優先しない
多頭飼いで最も大切なのは、すべての犬に平等に接することです。
- おやつは同時に、同じ量をあげる
- なでるときは両方に声をかける
- 先住犬を立てすぎたり、新入り犬をかわいがりすぎたりしない
1頭だけを優先すると、他の犬に嫉妬心が生まれ、関係が悪化します。
4. ポジティブな関連づけをする
相手の犬がいる=良いことが起こる、というポジティブな体験を積み重ねるのが効果的です。
- 相手の犬がそばにいるときにおやつをあげる
- 一緒にいるときに楽しい散歩に行く
- 穏やかに過ごせたら褒める
5. 専門家に相談する
以下の場合は、ドッグトレーナーや獣医行動学の専門家に相談することをおすすめします。
- 流血を伴う喧嘩が起きた
- 一方が常に怯えている
- 改善の兆しが見られない
- 犬の攻撃性が強く、飼い主がコントロールできない
喧嘩が起きたときの正しい対処法

万が一、犬同士の喧嘩が始まってしまった場合の対処法も知っておきましょう。
やっていいこと
- 大きな音を出す: 手を叩く、鍋のふたを鳴らすなどで注意をそらす
- 水をかける: 霧吹きやホースの水で冷静にさせる
- 毛布やタオルをかぶせる: 視界を遮ることで興奮を抑える
- 後ろ足を持って引き離す: 2人がかりでそれぞれの犬の後ろ足を持ち上げて引き離す
絶対にやってはいけないこと
- 素手で犬の間に手を入れない: 興奮状態の犬に噛まれる危険がある
- 大声で叫ばない: 犬の興奮をさらに煽ってしまう
- 片方の犬だけを叱らない: どちらが悪いか判断は難しく、関係悪化の原因に
犬同士の関係に関するよくある質問

犬同士の関係について、飼い主さんから多く寄せられる疑問をまとめました。多頭飼いやお散歩での悩み解消にお役立てください。
Q. 犬同士の相性は最初から分かりますか?
初対面の反応である程度予測できますが、時間が経つと変わることもあります。
最初は仲良くしていたのに、同居を始めてから関係が悪化するケースもあります。最初の数週間は注意深く観察しましょう。
Q. じゃれ合いが激しくなったとき、止めるべきですか?
両方の犬が楽しんでいるなら、基本的には見守ってOKです。
ただし、一方が嫌がっている・疲れているのにもう一方が止めない場合は、休憩を入れてあげましょう。
Q. 先住犬と新しい犬が仲良くなるにはどのくらいかかりますか?
個体差がありますが、数日〜数ヶ月かかるのが一般的です。焦らず、犬たちのペースに合わせることが大切です。最初の2週間は特に慎重に、お互いの距離感を見守りましょう。
Q. 去勢・避妊手術をすると喧嘩が減りますか?
ホルモンの影響による攻撃性は軽減される可能性がありますが、すべての喧嘩がなくなるわけではありません。
社会化不足やリソースガーディングが原因の場合は、手術だけでは改善しません。獣医師やトレーナーと相談の上、総合的に対策しましょう。
まとめ:サインを見逃さず、犬同士が安心できる環境を
犬同士の仲が悪いサインと対処法について解説しました。ポイントを振り返りましょう。
- 唸り声・牙を見せる・体の硬直・毛の逆立ちは警告サイン
- 仲が悪くなる主な原因は社会化不足・相性の問題
- 流血を伴う喧嘩や改善しない場合は専門家に相談する
犬同士の関係は、飼い主さんの適切な介入で改善できることが多いです。サインを見逃さず、すべての犬が安心して過ごせる環境を整えてあげてくださいね。
著者
DogLife編集部