09 April.
犬にも利き手がある!愛犬の利き手の調べ方と性格の関係
犬にも利き手(利き足)があることが研究で判明。愛犬が右利きか左利きかの調べ方、性格との関係、研究データをわかりやすく解説します。

「うちの犬、いつも同じ方の足でお手をするな…」と感じたことはありませんか?
実は、犬にも人間と同じように利き手(利き足)があることが、海外の研究で明らかになっています。しかも、利き手によって性格の傾向が違うという興味深い研究結果まであるんです。
この記事では、犬の利き手に関する研究データ、愛犬の利き手を調べる方法、そして利き手と性格の関係を詳しく解説します。
犬に利き手があるって本当?研究データを紹介

犬の利き手については、複数の大学で研究が行われています。「本当に利き手があるの?」と思う方も多いと思いますので、科学的なデータをもとに詳しくご紹介しますね。
イギリス・リンカーン大学の大規模調査
リンカーン大学の研究チームが約17,901頭の犬を対象に行った調査では、以下のことがわかりました。
項目 | 割合 |
|---|---|
利き足がある犬 | 全体の74% |
利き足がない(両利き)の犬 | 全体の26% |
利き足がある犬の内訳
利き足 | 割合 |
|---|---|
右利き | 58.3% |
左利き | 41.7% |
人間の場合、右利きが約90%、左利きが約10%と大きな偏りがありますが、犬の場合は左利きの割合がかなり高いのが特徴です。
性別による違い
同じ研究で、性別によっても利き手の傾向が異なることが判明しています。
性別 | 右利き | 左利き |
|---|---|---|
メス | 60.7% | 39.3% |
オス | 56.1% | 43.9% |
オスの方が左利きの割合が高いという結果が出ています。これは人間でも男性の方が左利きの割合が高いことと一致しており、ホルモンの影響が関係していると考えられています。
愛犬の利き手を調べる方法

「うちの子は右利き?左利き?」と気になった方のために、自宅でできる利き手の調べ方を紹介します。どれも簡単にできるテストばかりなので、ぜひ愛犬と一緒に楽しみながら試してみてくださいね。
テスト前の注意点
犬の利き手を正確に判断するには、1つのテストにつき最低でも50〜100回程度の観察が必要とされています。1〜2回試しただけでは偶然の可能性があるので、根気よく記録していきましょう。
テスト1: お手テスト
最もシンプルな方法です。
- 愛犬に「お手」の指示を出す
- どちらの足を先に出すかを記録する
- これを50回以上繰り返す
右足を出す回数が明らかに多ければ右利き、左足が多ければ左利きと判断できます。
テスト2: おやつ取り出しテスト
- 犬の前足が入る程度の筒状の容器(紙コップなど)を用意する
- 中におやつやおもちゃを入れる
- 犬が取り出そうとするときにどちらの前足を使うかを観察する
- 50回以上繰り返す
テスト3: テープ剥がしテスト
- 犬の鼻先や頭にマスキングテープを軽く貼る(すぐ剥がせる程度に)
- 犬がテープを取ろうとするときにどちらの前足を使うかを観察する
- 20〜30回繰り返す
※犬がストレスを感じている場合はすぐにやめてください。
テスト4: 階段の第一歩テスト
- 愛犬と一緒に階段の前に立つ
- 階段を上り始めるときに最初に出す足を観察する
- 複数回繰り返す
テスト5: おもちゃの押さえテスト
- 犬にコングなどのおもちゃを与える
- 中のおやつを食べようとするとき、どちらの前足で押さえるかを観察する
- 複数回繰り返す
結果の判定方法
各テストの結果をまとめて、以下の基準で判定しましょう。
結果 | 判定 |
|---|---|
右足を使った回数が70%以上 | 右利き |
左足を使った回数が70%以上 | 左利き |
どちらも50%前後 | 両利き(利き手なし) |
利き手でわかる?犬の性格との関係

犬の利き手と性格に関連があるのかについても、いくつかの研究が行われています。利き手から愛犬の性格の傾向がわかるかもしれませんので、チェックしてみましょう。
右利きの犬の傾向
研究では、右利きの犬には以下のような傾向が見られるとされています。
- 比較的穏やかで安定した性格
- 新しい環境に対する適応力が高い
- ストレスを感じにくい傾向がある
- 介助犬や盲導犬に向いていることが多い
これは、右利きの犬は左脳が優位に働いている傾向があり、左脳は論理的思考やポジティブな感情の処理に関わっているためと考えられています。
左利きの犬の傾向
一方、左利きの犬には以下の傾向が報告されています。
- 警戒心が強い傾向がある
- 新しい状況に対して慎重
- 攻撃的な反応を示しやすいという研究結果もある
- ストレスを感じやすい傾向がある
左利きの犬は右脳が優位に働く傾向があり、右脳は感情的な反応やネガティブな感情の処理に関わっているとされています。
両利きの犬の傾向
利き手がはっきりしない「両利き」の犬は、大きな音や未知の状況に対してより強い反応を示すという研究結果があります。
注意:利き手はあくまで傾向の話
ここで大切なのは、これらはあくまで統計的な傾向であり、すべての犬に当てはまるわけではないということです。
右利きでも怖がりな犬もいますし、左利きでもとても穏やかな犬もいます。利き手はあくまで性格を理解するための参考情報の一つとして捉えてください。
犬の利き手を知ることのメリット

愛犬の利き手を知ることには、実際にいくつかのメリットがあります。日常のトレーニングやコミュニケーションにどう活かせるのか、具体的に見ていきましょう。
トレーニングに活かせる
- お手やハイタッチ: 利き手側から教えると成功しやすい
- 障害物の回避: 利き手側の方が反応が良い傾向がある
- フードパズル: 利き手に合わせたおもちゃの配置で楽しさアップ
コミュニケーションの深まり
愛犬の利き手を調べる過程で、愛犬をじっくり観察する時間が増えます。
これ自体が愛犬との絆を深める良いきっかけになりますよ。
性格の傾向を理解する手がかりに
前述の通り、利き手は性格の傾向と関連がある可能性があります。愛犬が怖がりな場合や新しい環境に敏感な場合、利き手の観点からアプローチを考えるヒントになるかもしれません。
犬の利き手に関するよくある質問

Q. 犬種によって利き手の傾向は違いますか?
現時点では、犬種による明確な利き手の偏りは確認されていません。ただし、犬種ごとの性格傾向と利き手の関連については、今後の研究が期待されている分野です。
Q. 子犬の頃から利き手は決まっていますか?
子犬の利き手は成長とともに変わることがあります。
人間の赤ちゃんと同様に、成長過程で利き手が安定してくるため、生後6ヶ月〜1歳頃から調べ始めるのがおすすめです。
Q. 犬の利き手を矯正する必要はありますか?
まったく必要ありません。 人間の左利き矯正と同じで、無理に変えようとすると犬にストレスを与えるだけです。利き手はそのまま受け入れましょう。
Q. 後ろ足にも利き足はありますか?
前足ほど研究は進んでいませんが、後ろ足にも利き足がある可能性は指摘されています。
ただし、後ろ足は前足ほど器用に使わないため、観察・判定が難しいのが現状です。
まとめ:愛犬の利き手を調べてみよう
犬の利き手について解説しました。ポイントを振り返りましょう。
- 犬の約74%に利き手がある(右利き58%、左利き42%)
- オスの方が左利きの割合が高い傾向がある
- お手テスト・おやつ取り出しテストなどで自宅で調べられる
- 正確な判定には50〜100回以上の観察が必要
- 利き手と性格には関連があるとする研究があるが、あくまで傾向
愛犬の利き手を調べるのは、楽しいコミュニケーションの時間にもなります。ぜひ試してみて、愛犬の新たな一面を発見してみてくださいね。
著者
DogLife編集部


