16 May.
成犬のトイレトレーニングやり直しガイド!失敗の原因と再トレーニング手順
成犬のトイレトレーニングをやり直したい飼い主さん必見。失敗する原因、再トレーニング手順、環境の整え方まで詳しく解説します。

「うちの子、もう成犬なのにトイレを失敗するようになった…」「保護犬を迎えたけど、室内のトイレを覚えてくれない…」そんなお悩みを抱えている飼い主さんは、実はとても多いんです。
でも安心してください。成犬になってからでも、トイレトレーニングのやり直しは十分に可能です。むしろ、成犬は子犬より膀胱のコントロール力があるぶん、正しい方法で取り組めばしっかり覚えてくれます。
この記事では、成犬のトイレトレーニングが失敗する原因から、具体的なやり直し手順、環境づくりのコツを解説します。
成犬がトイレを失敗する5つの原因を知ろう
トイレトレーニングをやり直す前に、まず「なぜ失敗するのか」を確認していきましょう。
原因1:環境の変化によるストレス
引っ越し、家族構成の変化、新しいペットの迎え入れなど、生活環境の変化は犬にとって大きなストレスです。ストレスを感じると、これまでできていたトイレが急にできなくなることがあります。
原因2:トイレの場所や素材が合っていない
トイレシートのサイズが小さすぎたり、設置場所が騒がしかったりすると、犬は落ち着いて排泄できません。
特に成犬は体が大きいぶん、子犬時代のトイレでは狭く感じている可能性があります。
原因3:以前のトレーニングで叱られた経験がある
過去にトイレの失敗を叱られた経験があると、犬は「排泄すること自体がいけないこと」と誤解してしまいます。
その結果、飼い主の目を盗んで隠れた場所で排泄するようになることも。
原因4:加齢や病気による影響
シニア犬になると、筋力の低下やホルモンバランスの変化で尿漏れが起きやすくなります。
また、膀胱炎や糖尿病などの病気が原因で頻尿になることも。急にトイレを失敗するようになった場合は、まず動物病院を受診しましょう。
原因5:マーキング行動との混同
特に未去勢のオス犬に多いのが、マーキング行動です。これはトイレの失敗ではなく、縄張りを主張する本能的な行動。
対処法がトイレトレーニングとは異なるため、区別して考える必要があります。
成犬のトイレトレーニングのやり直し方
ここからは、具体的なやり直し手順を解説します。
ステップ1:排泄のタイミングを把握する
成犬のトイレトレーニングで最も重要なのが、愛犬の排泄パターンを知ることです。一般的に、犬がトイレに行きたくなるタイミングは以下のとおりです。
- 朝起きた直後
- 食事の後(15〜30分後)
- お水をたくさん飲んだ後
- 遊んだ後・運動した後
- 昼寝から起きた後
- 就寝前
まずは2〜3日間、愛犬の排泄時間をメモして記録してみましょう。パターンがつかめると、トイレに誘導するタイミングがわかります。
ステップ2:トイレ環境を整える
トイレの場所と環境を見直します。
理想的なトイレ環境は次のとおりです。
- 静かで落ち着ける場所に設置する(人の行き来が多い場所は避ける)
- 寝床から離れた場所に置く(犬は寝床の近くで排泄したがらない)
- トイレシートは大きめサイズを選ぶ(体の1.5〜2倍のスペース)
- 最初はシートを広めに敷く(成功体験を増やすため)
特に保護犬やこれまで外でしか排泄しなかった犬の場合は、最初はトイレシートを広範囲に敷いておくのが効果的です。
ステップ3:トイレへの誘導と声かけ
排泄のタイミングが近づいたら、愛犬をトイレの場所へ誘導します。
- リードをつけて、トイレの場所まで連れて行く
- 「トイレ」「シーシー」「ワンツー」など、決まったコマンドを優しく声かけする
- トイレシートの上でそわそわし始めたら、静かに見守る
- 排泄できたら、すぐに褒めてご褒美を与える
この「排泄→褒められる→嬉しい」の流れを繰り返すことで、犬は「ここで排泄すると良いことがある」と学習します。
ステップ4:失敗しても絶対に叱らない
これが最も重要です。トイレを失敗しても、絶対に叱ったり怒ったりしないでください。
叱ることで犬が学ぶのは「排泄すると怒られる」ということだけ。結果として、飼い主の見ていない場所で隠れて排泄するようになります。
失敗した場合の正しい対応は
- 静かに片付ける(騒がない、目を合わせない)
- 消臭スプレーでしっかりにおいを消す(においが残ると同じ場所で繰り返す)
- 次の成功を待って、しっかり褒める
ステップ5:成功エリアを徐々に絞る
トイレシートの上で排泄できるようになってきたら、少しずつシートを敷く範囲を狭くしていきます。
- 最初は広範囲にシートを敷く
- 成功率が上がってきたら、端のシートから1枚ずつ減らす
- 最終的に、理想的なトイレの位置に1〜2枚のシートが残るようにする
この「絞り込み」を急ぎすぎると失敗が増えるので、1週間に1枚ずつくらいのペースで進めるのがおすすめです。
外トイレから室内トイレへ切り替えるコツ
「これまでずっと外でしかトイレをしなかった」という成犬を室内トイレに切り替えたい場合のやり方についても解説します。
外の感覚を室内に持ち込む方法
いきなり室内にトイレシートを置いても、外でしか排泄しない犬はなかなか使ってくれません。以下の手順で少しずつ切り替えていきましょう。
- まずは散歩時にトイレシートの上で排泄させる(外でシートの感覚に慣れさせる)
- ベランダや玄関先にトイレシートを設置(屋外に近い場所から始める)
- シートの位置を少しずつ室内に移動(1日に数十センチずつ)
- 最終的に室内の定位置に落ち着かせる
ポイントは「犬のペースに合わせる」こと。焦らず進めることが大切です。
土や草の感触を再現するグッズも活用
最近では、人工芝をトイレシートの上に敷くタイプのトイレトレーも販売されています。
外の感覚に近いため、外トイレに慣れた犬でも抵抗なく使ってくれることが多いため、ぜひ試してくださいね。
トイレトレーニングやり直しにかかる期間
トイレトレーニングのやり直しは、どのくらいの期間がかかるのか、どんな心構えで臨めばいいのか、気になりますよね。
ここでは、目安となる期間と成功のために大切なポイントをお伝えします。
トイレトレーニングにどのくらいの期間がかかる?
成犬のトイレトレーニングのやり直しにかかる期間は、犬の個体差や状況によって異なりますが、一般的に2週間〜3ヶ月程度を見込んでおきましょう。
- 以前はできていたけど失敗するようになった犬:2〜4週間
- 保護犬や外トイレのみだった犬:1〜3ヶ月
- シニア犬や病気がある犬:個別の対応が必要
子犬のトレーニングより時間がかかる場合がありますが、これは犬の習慣がすでにできているためです。「うまくいかない=犬が悪い」ではないので、長い目で見守ってあげてください。
家族全員で統一したルールを守る
トイレトレーニングで最も避けたいのが、家族によって対応が異なること。ある人は褒めて、別の人は叱る…では犬が混乱してしまいます。
- コマンドの言葉を統一する(「トイレ」「シーシー」「ワンツー」など)
- 成功時の褒め方を統一する
- 失敗時の対応を統一する(叱らない、静かに片付ける)
家族会議でルールを共有しておくのがおすすめです。
成犬のトイレトレーニングに関するよくある質問(FAQ)
成犬のトイレトレーニングに関するよくある質問に回答します。
Q:成犬のトイレトレーニングは何歳まで可能ですか?
A:基本的に何歳からでもやり直しは可能です。ただし、シニア犬(8歳以上)の場合は筋力の低下や認知機能の変化も考慮する必要があります。まずは動物病院で健康状態を確認したうえで、獣医師と相談しながら進めるのがベストです。
Q:トイレシートを食べてしまう場合はどうすればいいですか?
A:メッシュカバー付きのトイレトレーを使用することで防ぐことができます。また、トイレシートで遊んでいるのを見かけても叱らず、静かに取り上げて代わりに噛んでいいおもちゃを渡しましょう。
Q:留守番中にトイレを失敗します。どう対策すればいいですか?
A:留守番中の行動範囲をサークルやゲージで制限し、その中にトイレスペースを設けるのが効果的です。帰宅後に成功していたら、しっかり褒めてあげてください。
Q:トイレシートの端っこで排泄してはみ出してしまいます
A:壁際にL字型のトイレトレーを設置するか、トイレシートのサイズを一回り大きくしてみましょう。犬がシートの中央で排泄するよう、シートの向きや位置を微調整することも効果的です。
Q:突然トイレを失敗するようになりました。病気の可能性はありますか?
A:はい、膀胱炎・尿路感染症・糖尿病・クッシング症候群など、病気が原因で頻尿や失禁が起きることがあります。これまでできていたトイレが急にできなくなった場合は、まず動物病院を受診することをおすすめします。
まとめ
本記事では、成犬のトイレトレーニングが失敗する原因から、具体的なやり直し手順、環境づくりのコツについて解説しました。
成犬のトイレトレーニングやり直しのポイントは以下の通りです
- まずは失敗の原因を特定する(病気の可能性があれば動物病院へ)
- 排泄のタイミングを記録して把握する
- トイレ環境を見直し、成功しやすい環境を整える
- 成功したらすぐ褒める・失敗しても叱らない
- 家族全員で統一ルールを守り、根気よく続ける
成犬だからもう無理…なんてことは絶対にありません。本記事を参考に根気強くトイレトレーニングに取り組んでみてくださいね。
著者
DogLife編集部