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小型犬の飛行機用キャリーおすすめの選び方|航空会社の規定サイズも解説
小型犬と飛行機に乗るときのキャリーの選び方を解説。スターフライヤーの機内同乗ケージ規定、JAL・ANAの貨物室クレート条件と料金、慣らし方まで、初めての空の旅の前に確認しておきましょう。

小型犬と飛行機で旅行するとき、最初につまずきやすいのがキャリー選びです。小型犬の飛行機用キャリーは、航空会社の規定を満たしたうえで、愛犬が落ち着いて過ごせるものを選ぶ必要があります。
「規定に合わないケージで、空港で貸出用に入れ替えることになった」「機内で犬が鳴き続けてしまった」。こうした失敗の多くは、キャリー選びと事前準備で防げます。
この記事では、スターフライヤー・JAL・ANAの2026年9月時点の規定と料金、キャリーを選ぶ5つのポイント、飛行機に慣れさせるトレーニング方法までまとめました。
[画像: キャリーに入った小型犬と空港の写真]
各航空会社の犬用キャリー規定

まず確認したいのが航空会社の規定です。規定を満たさないキャリーは、空港で貸出用ケージに入れ替えるか、最悪の場合は搭乗できません。各社の2026年9月時点の情報をまとめました(最新情報は必ず公式サイトで確認してください)。
機内に同乗できるのはスターフライヤーだけ
犬を飛行機に乗せる方法は、「機内同乗(客室持ち込み)」と「貨物室への預け入れ」の2つです。2026年9月時点で、犬や猫を客室に連れて入れる国内航空会社はスターフライヤーの「FLY WITH PET!」だけです。JAL・ANA・スカイマーク・ソラシドエア・AIR DOは貨物室預けのみ、Peach・ジェットスターはペットの輸送自体を受け付けていません。
スターフライヤー「FLY WITH PET!」の主な条件(2026年9月時点・公式サイトより):
項目 | 内容 |
|---|---|
対象便 | スターフライヤー国内線全便(羽田〜北九州・福岡・山口宇部・関西など) |
ケージのサイズ | 高さ75cm×横幅43cm×長さ55cm以内 |
ケージの形状 | シートベルト固定用の取っ手がある/シールロックを付けられる/窓と入口がメッシュ素材(格子状は不可) |
料金 | 1匹1区間50,000円(航空券とは別、クレジットカード払いのみ) |
予約 | 公式サイトから搭乗日の2日前まで。1便あたり2匹まで、1人1匹 |
当日 | 出発1時間30分前を目安にカウンターへ。ワクチン接種証明書とマナーウエア(おむつ)が必要 |
ケージは最後列の窓側座席にシートベルトで固定し、飼い主さんは隣の席に座ります。空港ターミナル内でも機内でもケージから出すことはできず、フライト中に餌を与えることもできません(給水器での水やりは可能)。体重の上限は公式サイトに明記されておらず、「指定サイズのケージに無理なく立ち上がったり横になったりできる小型の犬・猫」が対象です。
1便に乗せられるのは2匹までなので、連休や帰省シーズンは早めに予約しておきましょう。
JAL・ANAの貨物室預け入れの条件と料金
貨物室に預ける場合の料金と、犬種による制限は次のとおりです。
航空会社 | サービス名 | 料金(1ケージ1区間) | 犬種の制限 |
|---|---|---|---|
JAL | ペットとおでかけサービス | 当日空港で5,500〜7,700円/事前支払いで3,500〜5,500円(路線・搭乗日で変動) | ブルドッグ・フレンチブルドッグは通年預かり不可 |
ANA | ペットをお連れのお客様(国内線) | 6,600円(一部の離島路線などは4,400円) | 5月1日〜10月31日はパグ・シーズー・ペキニーズなど短頭犬種13種の預かりを中止 |
※料金は2026年9月時点の公式サイトの情報です。変更される場合があるので、予約前に必ず確認してください。
JALは「ペット料金事前お支払いサービス」を使うと、当日空港で支払うより安くなります。搭乗日の前日正午までにクレジットカードで支払う仕組みなので、予約が決まったら忘れずに済ませておきましょう。
夏場の預け入れは注意が必要です。JALは5月1日〜10月31日を夏季として、外気温の影響を受けやすい日中の便を避けるよう案内しています。ANAは同じ期間、短頭犬種の預かり自体を中止しています。また、ANAは「鎮静剤を使用していないこと」を預かりの条件にしています。短頭種の犬と飛行機については、飛行機に乗れない犬種と代替手段の解説もあわせて読んでみてください。
貨物室預け入れ用クレートの条件
貨物室に預ける場合は、IATA(国際航空運送協会)の基準に沿ったハードタイプのクレートが必要です。JAL・ANAとも、公式サイトで次のような条件を示しています。
- 硬い素材でできていること(布製・折りたたみ式は不可)
- 犬が立ったまま方向転換でき、横になれる大きさ
- 通気口が十分にある
- 扉を外側からしっかりロックできる
- 底から水や排泄物が漏れない構造
代表的な製品はPetmate(ペットメイト)の「バリケンネル」シリーズです。JAL・ANAには貸出用のケージもあるので、預け入れが年に1回程度なら、購入せずに貸出を利用する選択もあります。
飛行機用キャリーの選び方5つのポイント

規定を満たしたうえで、愛犬にとっても快適なキャリーを選ぶための5つの観点を紹介します。
ポイント1:サイズは「規定内で余裕のあるもの」を選ぶ
小さすぎるキャリーは犬が窮屈に感じてストレスになります。スターフライヤーも「ペットが無理なく立ち上がる、横たわる等の動きができるよう十分な余裕」を求めています。規定の範囲内で、できるだけ広いものを選びましょう。
- 犬が中で伏せたとき、体がキャリーの壁に当たらない
- 頭を上げたとき、天井に当たらない
- 中で方向転換できる
チワワやトイプードル、ヨークシャーテリア、マルチーズ、ポメラニアンなどは規定内に収まりやすい犬種です。ミニチュアダックスやシーズーなど胴が長い、または体格に幅がある犬は、購入前に実寸を測っておくと安心です。
ポイント2:通気性を重視する
機内持ち込みでも貨物室でも、キャリーの中は空気がこもりがちです。
- メッシュ部分が広いもの
- 複数の面に通気口があるもの
- 全面が密閉されていないもの
スターフライヤーは「窓と入口がメッシュ素材であること」を条件にしていて、格子状のケージは使えません。逆に布製のソフトキャリーは貨物室預けには使えないので、機内同乗か預け入れかで選ぶ製品が変わります。
ポイント3:開閉のしやすさ
スターフライヤーの保安検査場では、飼い主さんが犬をケージから出して抱きかかえて通過し、ケージはX線検査に流します。脱走防止のためリードと首輪(ハーネス)の装着が必要で、金属部品の少ないものが推奨されています。
- ファスナーやロックの開閉がスムーズ
- 上部が開くタイプは犬を出し入れしやすい
- 犬が自分で開けられないロック機構
上から開けられるキャリーは、保安検査場で犬を取り出すときにスムーズです。抱っこに慣れていない犬は、事前に抱っこの練習もしておきましょう。
ポイント4:軽さと携行性
空港内は移動距離が長く、キャリーを持ったまま歩く時間も長くなります。
- キャリー自体が軽い素材(1〜2kg程度)
- 折りたたみできると収納に便利
- ショルダーストラップ付きで手が空く
ANAのように「ケージとペットを合わせた総重量」の確認を求める航空会社もあるので、預け入れの場合は軽いクレートのほうが余裕が出ます。
ポイント5:底面のクッション性と防水性
移動中は揺れるので、底面のクッションは犬の快適さに直結します。
- 取り外して洗えるクッション付き
- 防水性のある底面(粗相対策)
- クッションの下にトイレシートを敷けるスペース
底に板が入っているモデルは犬の姿勢が安定します。粗相に備えて底面に犬用トイレシートを敷いておくと、キャリー本体の汚れを防げます。クッションは洗濯機で洗える素材だと、旅行後の手入れが楽ですよ。
飛行機に慣れさせるためのキャリートレーニング

キャリーに慣れていないと、機内で犬がパニックになるおそれがあります。スターフライヤーも「鳴き声などで他のお客様の迷惑にならないよう、十分にトレーニングされていること」を条件にしています。旅行の2〜4週間前から練習を始めましょう。
キャリーに良い印象を持たせる(1〜2週間目)
- キャリーを部屋に置いて、自由に出入りさせる
- キャリーの中でおやつを食べさせる
- キャリーの中でお気に入りのおもちゃで遊ぶ
- 無理に入れない。犬のペースで進める
最初の1週間は扉を開けっぱなしにして、犬が自分から入って出てくる練習をします。中におやつや好きなおもちゃを置いておくと、犬が興味を持って入っていきます。1日10分程度のセッションを2〜3回繰り返すと、犬は徐々にキャリーを落ち着ける場所として覚えていきます。
キャリー内での滞在時間を延ばす(2〜3週間目)
- キャリーに入った状態で扉を閉める(最初は数分から)
- 扉を閉めた状態でおやつを与える
- 少しずつ時間を延ばす(5分→10分→30分→1時間)
- キャリーにブランケットをかけて暗くする練習も
扉を閉める時間は段階的に延ばします。鳴いたときにすぐ出してしまうと「鳴けば出してもらえる」と覚えてしまうので、鳴き止んだタイミングで扉を開けてくださいね。1時間続けて落ち着いて過ごせるようになれば、国内線の短距離フライトに向けた準備はひとまず整います。
キャリーを持ち運ぶ練習(3〜4週間目)
- キャリーに犬を入れた状態で室内を歩く
- 車に乗せて短いドライブ
- 人混みの中を歩く(ショッピングモールなど)
- 電車に乗ってみる
実際の移動環境に近い状況で練習を重ねると、本番で落ち着いていられる可能性が高まります。電車は揺れや騒音を事前に体験させられるので、特に良い練習になります。週末ごとに30分〜1時間の外出練習を続けてみてください。
当日の注意点
当日は以下の点に注意しましょう。
- 出発の3時間ほど前までに食事を済ませる(乗り物酔い対策)
- 搭乗前に排泄を済ませる。スターフライヤーはマナーウエア(おむつ)の着用が必須
- キャリー内にトイレシートを敷いておく
- お気に入りのブランケットを入れる
- 空港に早めに到着して、落ち着いた状態で搭乗する
スターフライヤーの機内同乗は、出発1時間30分前を目安にカウンターで手続きし、40分前までに手続きが終わらないと乗れない場合があります。空港内の移動時間も考えて、2時間前には着いておくと余裕を持てます。犬と飛行機に乗る手順の全体像は、愛犬と飛行機に乗るには?国内線・国際線のルールと準備で詳しく解説しています。
飛行機旅行で避けたい時期

小型犬との飛行機旅行は、季節によって犬への負担と航空会社の制限が変わります。
避けたい時期
以下の時期は犬にとって負担になるため避けた方がよいでしょう。
- 真夏(7〜8月):貨物室は空調されていますが、駐機中や地上移動中は外気温の影響を受けます。機内同乗でも空港までの移動が暑い
- 真冬の厳寒期:JALは「地域によっては外気温が零度を下回る」として、寒さに弱い犬への注意を呼びかけています
- 年末年始・GW・お盆:空港が混雑して犬のストレスが大きい。スターフライヤーの機内同乗枠(1便2匹)も埋まりやすい
JAL・ANAとも「気温が何℃以上なら預かり不可」という数値の基準は公式サイトに示していません。その代わり、JALは5月1日〜10月31日の日中の便を避けるよう案内し、ANAは同期間に短頭犬種の預かりを中止しています。夏に預け入れを考えているなら、早朝や夜の便を検討してみてください。
おすすめの時期
以下の時期は犬への負担が少ないためおすすめです。
- 春(4月〜5月上旬):気温が穏やかで犬への負担が少ない
- 秋(10月下旬〜11月):同上
春と秋は出発地・到着地とも気温が安定しやすく、貨物室預けでも夏季の制限がかかりにくい時期です。特に11月は、ANAの短頭犬種の受託中止期間が終わった直後なので、パグやシーズーと旅行するなら候補になります。
飛行機旅行当日の流れと空港でのマナー

当日の段取りで、搭乗時のストレスは大きく変わります。空港到着から搭乗までの流れと、犬連れの空港マナーを押さえておきましょう。
出発前の準備と空港到着のタイミング
当日は出発の3時間ほど前までに食事を済ませ、出発直前に排泄を済ませるのが基本です。
犬連れの場合、チェックインカウンターでの受付や貨物室預け入れの手続きに時間がかかります。国内線でも出発の1時間30分前までにはカウンターに着いておきましょう。羽田や成田、関空のような大きな空港では、駐車場からカウンターまで歩くだけで10分以上かかることもあるので、その時間も計算に入れておくと落ち着いて対応できます。
空港内での犬の扱い
空港のターミナル内では、補助犬以外の犬はケージやキャリーに入れたまま移動するのがルールです。スターフライヤーの機内同乗でも、ターミナル内でケージから出すことはできません。
ペットが使えるトイレの有無や場所は空港ごとに違い、ターミナルの外や駐車場に設けられている場合もあります。出発前に各空港の公式サイトで確認しておくと、搭乗前の最後のトイレタイムをスムーズに済ませられます。
到着後の犬のケア
到着空港で犬を受け取ったら、まずキャリーから出して水分補給と排泄を済ませましょう。フライトの間、犬は疲労とストレスを溜めています。
すぐに観光地へ向かわず、空港周辺やレンタカー店の駐車場などで30分ほど犬の様子を見る時間を取ってください。震え、過剰な舌出し、よだれの増加など普段と違う様子があれば無理に動かず、宿に直行して休ませます。フライト後の犬は普段以上に喉が渇いているので、新鮮な水を用意しておきましょう。ペット用の経口補水液(ハイペットの「アクアコール」など)を持っておくと、水をあまり飲まないときの助けになります。
小型犬の飛行機用キャリーに関するよくある質問(FAQ)

飛行機でキャリーの中でおやつをあげてもいいですか?
スターフライヤーの機内同乗では、フライト中に餌を与えることはできません。給水器を使った水やりは可能です。貨物室預けの場合も、フライト中におやつを与える方法はありません。おやつはトレーニングの段階で使い、当日は搭乗前に済ませておきましょう。
犬が飛行機で鳴き続けた場合どうなりますか?
機内同乗の場合、鳴き続けると周りの乗客の迷惑になります。スターフライヤーは「鳴き声など他のお客様の迷惑にならないよう十分にトレーニングされていること」を利用条件にしているので、鳴き止まない犬は次回以降の利用が難しくなるおそれがあります。キャリーにブランケットをかけて暗くする、お気に入りのおもちゃを入れるといった対策はありますが、いちばん効くのは事前のキャリートレーニングです。「キャリー=安心して過ごせる場所」と覚えさせておきましょう。
犬用の精神安定剤は飛行機に使っていいですか?
おすすめできません。ANAは「鎮静剤を使用していないこと」を預かりの条件にしています。米国獣医師会(AVMA)も、気圧や高度の変化で鎮静剤の効き方が予測しにくくなるとして、獣医師が医学的に必要と判断した場合を除き、空輸時の鎮静を推奨していません。不安が強い犬には、フェロモン製品の「アダプティル」や、乳由来成分(αカソゼピン)の「ジルケーン」のようなサプリメントを検討する方法もあります。ただし効果には個体差があるので、使う場合は必ず事前にかかりつけの獣医師に相談し、自宅で試してから本番に臨んでください。
飛行機後のケアと目的地での過ごし方
到着後のケアをしっかりすれば、旅先を楽しめる体調に戻せます。空の旅で疲れた犬をいたわる時間を取りましょう。
到着初日は静かな環境で休ませる
飛行機での移動は、気圧の変化、振動、騒音、暗い場所での長時間の待機など、犬にとって負担の大きい移動方法です。
到着初日は無理に観光せず、宿でゆっくり休ませる時間を確保しましょう。宿のドッグランで軽く運動させたり、散歩で気分転換させたりする程度にとどめ、ハードなアクティビティは2日目以降にするのがおすすめです。長距離移動後は食欲が落ちる犬もいるので、いつものフードを少量から再開し、水分補給を優先して様子を見てください。
緊急時の動物病院の確認
旅先で犬の体調が急変する場合に備えて、宿周辺の動物病院を事前に調べておきましょう。24時間対応の病院や、土日祝日も開いている病院をリストアップしておくと安心です。
かかりつけ医に旅行プランを伝え、緊急時の連絡方法を確認しておくのも有効です。普段服用している薬がある場合は、旅行日数プラス2日分を持参してください。ペット保険によっては、契約者向けに獣医師へ電話やLINEで相談できるサービス(PS保険の「獣医師ダイヤル」、アニコム損保の「どうぶつホットライン」など)があるので、加入している保険の内容も確認しておくと判断に迷ったときの助けになります。
帰路の準備とリラックス
帰りも同じく大事なフライトです。出発前日は犬を無理に観光に連れ出さず、十分に休ませてから帰路に着きましょう。
行きより疲れが溜まっている分、帰りの機内で落ち着かなくなる犬もいます。お気に入りのブランケットを引き続き使い、犬がリラックスできる環境を整えてください。帰宅後も食欲・排泄・活動量をしばらく観察し、いつもと違う様子が続くようなら早めに獣医師に相談を。帰宅後2〜3日は体力回復の期間として、激しい運動や来客対応は避けてゆったり過ごさせてあげてくださいね。
まとめ
小型犬との飛行機旅行は、航空会社の規定に合ったキャリー選びと事前の慣らしが成功の近道です。
基本の持ち物は愛犬とのおでかけで必要な持ち物リストもあわせて確認してください。準備を整えて、愛犬との旅の幅をぐっと広げてくださいね。
※この記事は2026年9月時点の情報です。各航空会社の規定や料金は変更される場合がありますので、最新情報は公式サイトをご確認ください。
執筆:DogLife編集部
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