15 April.
子犬の体重の増え方は?月齢別の目安と成長が心配なときの対処法
子犬の体重の増え方を月齢別・サイズ別に解説。成長曲線の目安、体重が増えない・増えすぎの原因と対処法、適正体重の確認方法を紹介します。

「うちの子犬、ちゃんと体重が増えているかな?」「同じ犬種の子と比べて小さい気がする…」と不安に思ったことはありませんか?
子犬の成長期は、将来の健康を左右する大切な時期です。体重の増え方には犬種やサイズによる違いがあり、一概に「これが正解」とは言えません。大切なのは、愛犬のサイズに合った成長の目安を知ることです。
この記事では、子犬の体重の増え方を月齢別・サイズ別に解説し、体重が増えない場合や増えすぎの場合の対処法を紹介します。
子犬の体重の増え方【月齢別の目安】

子犬の成長スピードは、生まれてから最初の数ヶ月が最も盛んです。以下の流れで成長していきます。
成長の全体像
時期 | 体重の変化 |
|---|---|
出生〜生後10日 | 出生時の約2倍に |
出生〜生後2ヶ月 | 出生時の約10〜15倍に |
生後4〜5ヶ月 | 成犬時の体重の約50%に到達 |
成犬サイズに到達 | 小型犬: 8〜10ヶ月 中型犬: 12ヶ月 大型犬: 15〜18ヶ月 超大型犬: 18〜24ヶ月 |
成長前期(出生〜2ヶ月)

子犬の体が最も急激に成長する時期です。この時期はまだ母犬のもとにいることが多く、母乳から必要な栄養を摂取しています。
- 毎日体重が増えるのが正常
- 体重が増えない日が2日以上続く場合は注意
成長中期(2〜6ヶ月)

成長は続いているものの、前期に比べるとペースは緩やかになります。離乳食からパピー用フードに切り替わる時期でもあります。
- 週単位で体重の増加が確認できる
- この時期にフードの量や回数の管理が重要
成長後期(6ヶ月〜成犬)
成長がさらに緩やかになり、成犬の体重に近づいていく時期です。小型犬はこの時期にほぼ成犬サイズに達しますが、大型犬はまだ成長が続きます。
【サイズ別】子犬の体重増加の目安

犬のサイズによって、成長のスピードと成犬時の体重は大きく異なります。
小型犬(成犬時1〜10kg)
代表犬種: チワワ、トイプードル、ヨークシャーテリア、マルチーズ、ポメラニアン
月齢 | 体重の目安 |
|---|---|
生後2ヶ月 | 成犬時の約25〜30% |
生後4ヶ月 | 成犬時の約50% |
生後6ヶ月 | 成犬時の約75% |
生後8〜10ヶ月 | ほぼ成犬サイズに到達 |
小型犬は成長が早く、生後10ヶ月頃にはほぼ成犬の体重に達します。
中型犬(成犬時11〜25kg)
代表犬種: 柴犬、コーギー、ビーグル、フレンチブルドッグ、コッカースパニエル
月齢 | 体重の目安 |
|---|---|
生後2ヶ月 | 成犬時の約20〜25% |
生後4ヶ月 | 成犬時の約40〜50% |
生後6ヶ月 | 成犬時の約65〜70% |
生後12ヶ月 | ほぼ成犬サイズに到達 |
大型犬(成犬時26〜44kg)
代表犬種: ゴールデンレトリバー、ラブラドールレトリバー、ジャーマンシェパード
月齢 | 体重の目安 |
|---|---|
生後2ヶ月 | 成犬時の約15〜20% |
生後4ヶ月 | 成犬時の約30〜40% |
生後6ヶ月 | 成犬時の約50〜60% |
生後15〜18ヶ月 | ほぼ成犬サイズに到達 |
大型犬は成長がゆっくりで、成犬になるまで1年以上かかります。成長期に栄養を過剰に与えると関節に負担がかかるため注意が必要です。
超大型犬(成犬時45kg以上)
代表犬種: グレートデーン、セントバーナード、バーニーズマウンテンドッグ
成犬になるまでに18〜24ヶ月かかります。急激な成長は骨や関節への負担が大きいため、大型犬用のパピーフードでゆっくりと成長させることが重要です。
子犬の体重が増えないときの原因と対処法

「同じ月齢の子と比べて小さい」「体重が増えない」と感じる場合、以下の原因が考えられます。
心配しすぎなケース
同じ犬種内でも体格には個体差が見られることが一般的です。
例えば、同じ兄弟であっても体重に差が出る場合もあります。また、両親のサイズが小さい場合、子犬も小さめに成長する傾向があります。
さらに、一時的に成長が停滞しているように見えても、ぐんぐん成長する時期がずれているだけで、後から他の犬に追いつくこともあります。
注意が必要なケース
一方で、注意が必要なケースは以下の通りです。
原因 | 対処法 |
|---|---|
フードの量が足りない | パッケージの給与量を確認し、月齢・体重に合った量を与える |
フードが合っていない | パピー用の高栄養フードに切り替える |
消化器の問題 | 下痢・嘔吐が続く場合は獣医師に相談 |
寄生虫 | 回虫などの内部寄生虫が栄養を奪っている可能性。駆虫薬で対応 |
先天性の疾患 | 心臓病や肝臓の問題で成長が遅れる場合がある |
体重が2週間以上まったく増えない場合は、獣医師に相談してください。
子犬の体重が増えすぎのときの注意点

逆に、体重が増えすぎの場合も注意が必要です。
子犬の肥満が危険な理由
子犬の肥満が危険な理由は以下のとおりです。
- 関節への負担: 成長期の関節に過剰な負荷がかかる
- 大型犬の成長障害: 成長が早すぎると骨の発育異常(HOD)のリスク
- 成犬になっても肥満が続きやすい: 子犬の時期に脂肪細胞が増えると、生涯を通じて太りやすくなる
子犬の体重が増えすぎのときの対処法
子犬の体重が増えすぎのときの対処法は以下の通りです。
- パッケージの給与量を超えてごはんをあげない
- おやつを与えすぎない
- 子犬のダイエットは自己判断で行わず、必ず獣医師に相談
子犬の体重を正しく管理する方法

子犬の成長を見守るためには、正しい体重管理の方法を知っておくことが大切です。測定のコツや体型の評価方法をマスターしておきましょう。
体重測定のポイント・コツ
- 頻度: 生後3ヶ月まで→週1回、3ヶ月以降→2週間に1回
- タイミング: 毎回同じ時間帯(食前がおすすめ)
- 方法: 小さい子犬はキッチンスケールで。大きくなったら飼い主が抱っこして体重計に乗り、飼い主の体重を引く
BCS(ボディコンディションスコア)で確認
体重の数字だけでなく、体型(見た目と触った感じ)でも適正かどうかを判断できます。
BCS | 状態 | 確認方法 |
|---|---|---|
痩せすぎ | 肋骨が見える | 肋骨の上に脂肪がほとんどない |
やや痩せ | 肋骨が容易に触れる | くびれがはっきりしている |
適正 | 肋骨が軽い圧で触れる | 上から見てウエストにくびれがある |
やや太め | 肋骨が触りにくい | くびれが不明瞭 |
肥満 | 肋骨が触れない | お腹が垂れ下がっている |
子犬の体重に関するよくある質問

子犬の体重や成長について、飼い主さんからよくいただく質問にお答えします。不安な点があれば参考にしてみてくださいね。
Q. 子犬を迎えたとき、ブリーダーに聞いておくべきことは?
出生時の体重、両親の体重、兄弟犬の体重を聞いておくと、成長の目安がつきやすくなります。また、これまで食べていたフードの種類と量も確認しましょう。
Q. 成犬時の体重を予測する方法はありますか?
完全な予測は難しいですが、生後4〜5ヶ月の体重を2倍にすると、成犬時の体重の目安になると言われています(小型犬の場合)。
大型犬は生後5ヶ月の体重を約2.5倍で計算します。ただし、あくまで目安です。
Q. 混合ワクチン後に食欲が落ちて体重が減りました。大丈夫ですか?
ワクチン後1〜2日は一時的に食欲が落ちたり、元気がなくなったりすることは珍しくありません。
数日で回復すれば問題ありませんが、3日以上続く場合や嘔吐・下痢を伴う場合は獣医師に相談してください。
Q. 多頭飼いで子犬の体重差がある場合、どうすべきですか?
兄弟犬でも体重差があるのは正常です。ただし、食事の際に1頭が他の子のフードまで食べてしまうことがないよう、個別に食事させることが大切です。
まとめ
本記事では、子犬の体重の増え方について解説しました。ポイントを振り返りましょう。
- 子犬は生後2ヶ月で出生時の約10〜15倍、4〜5ヶ月で成犬の約50%に成長
- 成犬サイズに到達する時期は、小型犬8〜10ヶ月、大型犬15〜18ヶ月
- 体重の数字だけでなく、BCS(体型)でも適正を確認する
- 体重が2週間以上増えない場合は獣医師に相談
- 子犬の肥満も危険。自己判断でのダイエットはNG
子犬の成長には個体差があります。他の子と比べすぎず、愛犬自身の成長曲線を見守りながら、健やかに育ててあげてくださいね。
著者
DogLife編集部