01 April.
犬のあごのせの心理とは?甘え・信頼・要求の意味を徹底解説
犬が飼い主にあごを乗せてくる心理を徹底解説。甘え・信頼・リラックス・要求など、あごのせに隠された気持ちの見分け方、あごのせしやすい犬種、教え方まで紹介します。

愛犬がそっとあなたの膝や腕にあごを乗せてくる
——この仕草、たまらなく可愛いですよね。「うちの子、甘えてるのかな?」「何かしてほしいことがあるのかな?」と、犬の気持ちが気になる飼い主さんは多いのではないでしょうか。
実は、犬の「あごのせ」にはさまざまな心理が隠されています。単なる甘えだけではなく、深い信頼の証であったり、何かを要求していたり、ただリラックスしているだけだったり。犬の視線や体の状態をよく観察することで、その時々の気持ちをより正確に読み取ることができるのです。
この記事では、犬があごのせをする心理を詳しく解説するとともに、あごのせしやすい犬種の特徴、愛犬にあごのせを教える方法、そして注意すべきポイントまでお伝えします。
犬があごのせをする5つの心理
犬があごを乗せてくるとき、その裏にはさまざまな気持ちが隠れています。ここでは代表的な5つの心理を紹介しますので、愛犬がどのタイプに当てはまるかチェックしてみてくださいね。
心理1:甘えたい・かまってほしい
犬があごのせをする最もよく見られる理由が「甘えたい」という気持ちです。飼い主さんのことが大好きで、もっと触れ合いたい、なでてほしいという欲求からあごを乗せてきます。
甘えのあごのせの特徴は以下の通りです。
- 上目づかいで見つめてくる:潤んだ目でジッと見上げてくるのは、甘えの典型的なサインです
- 尻尾をゆっくり振っている:嬉しい気持ちと甘えの気持ちが混ざっている状態です
- 体全体がリラックスしている:緊張感がなく、力が抜けた状態であごを乗せてきます
- 「撫でて」と言わんばかりに鼻を押し付けてくる:あごのせの後に鼻でツンツンしてきたら、甘え度はかなり高いです
特にお留守番の後や、飼い主さんが何かに集中しているときに多く見られます。「かまって!」というメッセージなので、少しの時間でも応えてあげると犬は大満足です。
心理2:信頼と安心の証
犬にとって「あご」は非常に大切な部分です。あごは地面の振動を感知するセンサーの役割も果たしており、外敵の接近を察知するためにも重要な器官です。
その大切なあごを飼い主さんに預けるということは、「あなたのそばは安全だ」「あなたを完全に信頼している」という気持ちの表れです。
信頼のあごのせの特徴は以下の通りです。
- 目を閉じている、または半目:完全にリラックスして警戒心がない状態です
- 体の力が完全に抜けている:ダラーンとした姿勢であごを預けています
- 深いため息をつく:安心しきっている証拠です
- 長時間同じ姿勢を保つ:信頼しているからこそ、長い時間あごを預けていられます
これは飼い主さんとの信頼関係がしっかり築けている証拠なので、とても喜ばしいことです。
心理3:何かを要求している
あごのせは、犬が何かを「お願い」するときのコミュニケーション手段でもあります。「ごはんがほしい」「散歩に行きたい」「おやつちょうだい」など、要求を伝えようとしてあごを乗せてくることがあります。
要求のあごのせの特徴は以下の通りです。
- 目をしっかり開けて飼い主をジッと見つめる:「気づいてほしい」というアピールです
- あごを乗せた後に吠える、鼻を鳴らす:声で要求を補強しています
- 食事の時間帯や散歩の時間帯に多い:決まった時間にあごのせをするなら、何かの要求と関連している可能性が高いです
- あごを乗せた後に立ち上がって戻ってくるを繰り返す:「ついてきて」というメッセージかもしれません
要求のあごのせは可愛いのですが、毎回応えてしまうと「あごのせをすれば何でも叶う」と学習してしまうこともあります。適度にメリハリをつけることも大切です。
心理4:リラックスしている・楽だから
実はとてもシンプルな理由として、「あごを乗せると楽だから」というものもあります。犬の頭は体の大きさに対してそれなりの重さがあり、特にリラックスしているときにあごをどこかに預けると楽に休めるのです。
リラックスのあごのせの特徴は以下の通りです。
- 飼い主だけでなくクッションやソファにもあごのせする:相手を選ばないのが特徴です
- 寝る前や食後のくつろぎタイムに多い:眠いとき、満腹で幸せなときに見られます
- 飼い主のことをあまり見ていない:ぼんやりしていたり、別の方向を見ていたりします
このタイプのあごのせは、犬が自宅でリラックスして過ごせている証拠です。居心地のいい環境を提供できている飼い主さんへの静かな「ありがとう」とも言えますね。
心理5:体調が優れない場合のサイン
まれなケースですが、犬があごのせをしながら以下のような様子を見せたら、体調不良のサインかもしれません。
- いつもより長時間あごを乗せたまま動かない
- 食欲がない、元気がない
- あごを乗せながら小さく鳴いたりうめいたりする
- 触ると嫌がる部位がある
犬は痛みや不調を飼い主に伝えるために、いつもより甘えた行動を見せることがあります。「いつものあごのせと何か違う」と感じたら、体調面も確認してあげましょう。
あごのせの気持ちは「視線」で見分ける
あごのせの心理がいくつもあると、「うちの子はどれ?」と迷いますよね。実は、愛犬の目や体の状態を観察するだけで、そのときの気持ちをかなり正確に読み取ることができますよ。
目を見れば犬の気持ちがわかる
犬のあごのせの心理を読み取るうえで、最も重要な手がかりが「視線」です。あごを乗せたときに犬がどこを見ているか、どんな目をしているかで、気持ちをかなり正確に判断できます。
視線の状態 | 推測される心理 |
|---|---|
潤んだ目で上目づかい | 甘えたい、なでてほしい |
目を閉じている・半目 | 信頼・安心・リラックス |
目をしっかり開けてジッと見つめる | 何かを要求している |
ぼんやりと別の方向を見ている | ただ楽だから乗せている |
目を細めて苦しそう | 体調不良の可能性 |
耳と尻尾もチェックしよう
視線に加えて、耳と尻尾の状態も合わせて観察すると、より正確に気持ちを読み取れます。
- 耳が自然な位置で尻尾がゆっくり振れている→甘えやリラックス
- 耳がやや後ろに倒れて尻尾が下がっている→不安や体調不良
- 耳がピンと立って尻尾がせわしなく振れている→興奮や要求
あごのせしやすい犬種と特徴
あごのせの頻度は犬種によっても違いがあります。「うちの子はよくあごのせするけど、犬種的に多いのかな?」と気になる方は、ぜひチェックしてみてください。
甘え上手な犬種はあごのせ率が高い
あごのせをする頻度は犬種によっても異なります。一般的に、以下のような特徴を持つ犬種はあごのせをよくする傾向があります。
ゴールデンレトリバー
「甘え上手の代表格」とも言えるゴールデンレトリバーは、飼い主との触れ合いが大好き。大きな頭をドスンと膝に乗せてくる姿は、飼い主さんにはたまらない瞬間です。
ラブラドールレトリバー
ゴールデンと同様に人懐っこく、飼い主にべったりの性格。あごのせに限らず、体全体で甘えてくることが多い犬種です。
柴犬
ツンデレな性格で知られる柴犬ですが、信頼する飼い主にだけ見せるあごのせは格別です。普段はクールなのに、ふとした瞬間にあごを乗せてくる——そのギャップがたまらないという飼い主さんも多いです。
トイプードル
飼い主への依存度が高く、常にそばにいたいタイプ。膝の上であごのせをしながら眠る姿は日常的に見られます。
フレンチブルドッグ
甘えん坊な性格に加え、あの独特の顔の形が「あごのせ」にぴったり。平らなあごをペタッと乗せる姿は、この犬種ならではの可愛さです。
犬種よりも個体差と信頼関係が大切
もちろん、上記の犬種でなくてもあごのせをする犬はたくさんいます。あごのせの頻度に最も影響するのは、犬種よりも飼い主との信頼関係と犬の個体の性格です。
独立心が強い犬でも、飼い主さんとの絆が深まればあごのせをするようになることはよくあります。愛犬がなかなかあごのせをしてくれなくても焦らず、日々のスキンシップを大切にしていきましょう。
愛犬にあごのせを教える方法
「うちの子もあごのせしてくれたらいいな」と思っている飼い主さんに朗報です。あごのせはトリックとして教えることもできますので、その手順とコツをご紹介しますね。
基本のステップ
あごのせは自然にやる犬も多いですが、トリックとして教えることもできます。以下のステップで練習してみましょう。
ステップ1:手の上にあごを乗せる練習
- おやつを手に持ち、犬の鼻先に近づけます
- 手のひらを上に向けて、犬のあごの下に添えます
- 犬のあごが手に触れた瞬間、「あごのせ」などのコマンドとともにおやつをあげます
- これを何度も繰り返し、「あごを手に乗せる=いいこと」と学習させます
ステップ2:膝やクッションに応用
- 手の上でのあごのせが安定したら、膝やクッションの上でも同じ練習をします
- 犬があごを乗せたら、すかさず褒めておやつをあげます
- 徐々におやつの頻度を減らし、言葉の褒めと撫でることで代替していきます
ステップ3:コマンドを定着させる
- 「あごのせ」「チン」など、決まったコマンドを使い続けます
- コマンドだけであごを乗せられるようになったら、成功です
- 最終的には、手を差し出すだけでスッとあごを乗せてくれるようになります
教えるときのコツ
- 無理強いしない:犬がやりたがらないときは無理に練習しない
- 短い時間で切り上げる:1回の練習は5分程度。犬が飽きる前にやめるのがコツ
- 成功したら大げさに褒める:犬は飼い主の喜ぶ顔が大好きです
- 静かな環境で練習する:気が散るとうまくいかないので、まずは自宅の静かな場所で
犬のあごのせに関するよくある質問(FAQ)
Q1: 犬のあごのせは甘やかしすぎのサインですか?
A: いいえ、あごのせ自体は甘やかしすぎの問題行動ではありません。犬と飼い主の絆を深めるスキンシップの一つです。ただし、あごのせをすることで毎回食べ物をもらえるなど、要求が常に通る状況を作ってしまうと、要求行動がエスカレートする可能性があります。適度にメリハリをつけて対応しましょう。
Q2: 犬がいきなりあごのせをしなくなりました。何かあったのでしょうか?
A: 犬があごのせをしなくなった場合、いくつかの原因が考えられます。首や顎に痛みがある、体調が優れない、環境の変化によるストレスなどです。特に突然やめた場合は、口腔内のトラブルや首・肩の痛みが隠れている可能性もあるため、様子を見て改善しなければ獣医師に相談することをおすすめします。
Q3: 複数の犬を飼っている場合、あごのせに順番はありますか?
A: 多頭飼いの場合、それぞれの犬が飼い主にあごのせをしたがることがあります。犬同士で競い合うように交互にあごのせをする微笑ましい光景が見られることも。
順番について気にする必要はありませんが、どちらかだけに構うのではなく、全員に平等にかまってあげるようにしてあげてくださいね。
Q4: あごのせをされたとき、どう反応するのがベストですか?
A: 基本的には優しく撫でてあげるのが最も良い反応です。頭や耳の後ろを撫でると、多くの犬が喜びます。ただし、犬が何かを要求している場合は、毎回要求に応えるのではなく、適切なタイミングで応えるようにしましょう。
信頼やリラックスのあごのせの場合は、静かにそっとしておいてあげるのも一つの選択です。
Q5: 猫にもあごのせはありますか?犬特有の行動ですか?
A: 猫もあごを乗せることはありますが、犬と猫ではその意味合いが異なります。猫の場合は「マーキング(自分のにおいをつける)」の意味が強いのに対し、犬の場合は感情表現(甘え・信頼・要求)としての意味が大きいです。
犬は社会的動物であり、人間とのコミュニケーション手段としてあごのせを活用しているのが特徴です。
まとめ
犬のあごのせには甘え、信頼、要求、リラックス、まれに体調不良のサインがあります。
犬種による傾向はありますが、最も大切なのは飼い主との日々のスキンシップと信頼関係です。
トリックとしても教えることもできるので、愛犬とのコミュニケーションツールとして活用するのもおすすめですよ。
著者
DogLife編集部



