28 March.
子犬のうんちの回数は1日何回が正常?月齢別の目安と健康チェック法
子犬のうんちは1日何回が正常?月齢別の目安回数、多すぎ・少なすぎの原因、色や形状から分かる健康状態、病院に行くべきサインまで獣医師監修の情報をもとに詳しく解説します。

「子犬を迎えたばかりだけど、うんちの回数が多すぎる気がする…」 「1日に何回くらいが正常なの?少ないのも心配…」
子犬のうんちの回数は、初めて犬を飼う方にとって特に気になるポイントですよね。成犬と比べて子犬はうんちの回数が多く、さらに月齢によっても変わるため、「うちの子は大丈夫?」と不安になる方も多いです。
実は、子犬のうんちは健康状態を把握するための最も身近なバロメーターです。回数だけでなく、色、形、硬さ、臭いまでチェックすることで、病気の早期発見にもつながります。
この記事では、子犬のうんちの正常な回数を月齢別に解説し、多すぎ・少なすぎの原因、色や形状で分かる健康状態、そして病院に行くべきサインまでを詳しくまとめました。毎日のうんちチェックに役立ててください。
子犬のうんちの正常な回数|月齢別の目安
子犬のうんちの回数は、月齢、食事量、フードの種類などによって異なります。一般的な目安を月齢別にまとめました。
生後2〜3ヶ月の子犬
1日の目安: 5〜8回
この時期の子犬は消化器官がまだ未発達で、一度に大量のフードを消化吸収する能力が低いため、うんちの回数が多くなります。1日3〜4回に分けて少量ずつ食事を与える時期であり、食事のたびにうんちをするのは正常なことです。
食後すぐにうんちをすることも多いので、食事の後はすぐにトイレに連れて行く習慣をつけると、トイレトレーニングにも効果的です。
生後4〜6ヶ月の子犬
1日の目安: 3〜5回
消化機能が徐々に発達し、うんちの回数が少しずつ減ってきます。食事回数も1日3回程度に減らせるようになり、それに伴ってうんちの回数も落ち着いてきます。
この時期は歯の生え変わり時期と重なるため、さまざまなものを噛む行動が増えます。異物を飲み込んでうんちに異変が出ることもあるので、注意が必要です。
生後7〜12ヶ月の子犬
1日の目安: 2〜4回
消化器官がかなり成熟し、成犬に近い回数に落ち着いてきます。食事回数は1日2回が基本となり、うんちの回数も安定してきます。
ただし、大型犬は成長がゆるやかなため、小型犬に比べてうんちの回数が多い状態がもう少し続くことがあります。
成犬(1歳以上)
1日の目安: 1〜3回
成犬になると、1日1〜3回程度が正常な範囲です。個体差がありますが、愛犬の「いつもの回数」を把握しておくことが大切です。急に回数が増えたり減ったりした場合は、何らかの変化のサインです。
月齢別うんち回数の一覧表
月齢 | 食事回数の目安 | うんち回数の目安 | 特徴 |
|---|---|---|---|
2〜3ヶ月 | 3〜4回 | 5〜8回 | 柔らかめ、回数多い |
4〜6ヶ月 | 3回 | 3〜5回 | 徐々に安定 |
7〜12ヶ月 | 2〜3回 | 2〜4回 | 成犬に近づく |
1歳以上 | 2回 | 1〜3回 | 安定 |
うんちの回数が多すぎるときの原因と対処法
子犬のうんちが普段より明らかに多い場合、以下のような原因が考えられます。
食べすぎ・フードの与えすぎ
もっとも一般的な原因は、フードの量が多すぎることです。
子犬の成長は著しいため、体重に合わせてフードの量を定期的に見直す必要がありますが、「たくさん食べさせたほうが元気に育つ」と思って与えすぎてしまう方も少なくありません。
対処法
- パッケージに記載された給餌量の目安を守る
- 体重を週1回は測定し、フードの量を調整する
- おやつの量もトータルのカロリーに含めて計算する
消化しきれない量のフードは、軟便や下痢の原因にもなります。
フードが合っていない
フードの種類や品質が子犬に合っていないと、うんちの回数が増えたり、軟便になったりします。
- 穀物の含有量が多いフード: 消化しにくく、うんちの量が増える傾向
- 急なフードの切り替え: 消化器に負担がかかり、一時的に回数が増える
- 添加物の多いフード: 腸への刺激になることがある
対処法
- フードの切り替えは1〜2週間かけて少しずつ行う
- 消化吸収の良い良質なフードを選ぶ
- フードを変えた前後でうんちの状態を比較する
ストレス・環境の変化
子犬は環境の変化に敏感です。以下のような状況でストレスを感じ、うんちの回数が増えることがあります。
- 新しい家に迎えられたばかり(環境の変化)
- 来客が多い
- 長時間の留守番
- トイレトレーニングのプレッシャー
ストレスによるうんちの増加は、環境に慣れるにつれて自然と落ち着くことが多いです。
寄生虫感染
回虫、鉤虫、ジアルジアなどの寄生虫に感染すると、うんちの回数が増えたり、下痢になったりします。子犬は免疫力が未発達なため、成犬よりも寄生虫感染のリスクが高いです。
以下の症状を伴う場合は受診が必要です
- うんちに白い粒や虫が見える
- 下痢が続く
- お腹がぽっこり膨れている
- 体重が増えない、痩せてきた
腸の炎症・感染症
パルボウイルスやコロナウイルスなどの感染症は、激しい下痢を引き起こし、命に関わることもあります。特にワクチン接種が完了していない子犬は注意が必要です。
うんちの回数が少なすぎるときの原因と対処法
逆に、うんちの回数が極端に少ない場合も心配です。
便秘の原因
子犬の便秘は以下のような原因で起こります。
- 水分不足: 十分な水を飲んでいない
- 運動不足: 腸の動きが鈍くなる
- フードの繊維質不足: 便を形成するための繊維が足りない
- 異物誤飲: 消化できないものが腸に詰まっている
- 環境のストレス: 新しい環境でトイレを我慢している
便秘の対処法
- こまめに新鮮な水を与える
- 適度な運動を心がける
- トイレをリラックスできる場所に設置する
- 食物繊維を含むフードへの見直しを検討する
2日以上うんちが出ない場合、または排便時にいきんで苦しそうにしている場合は、動物病院を受診してください。 異物による腸閉塞の可能性もあり、放置すると危険です。
うんちの色・形状で分かる子犬の健康状態
うんちの回数だけでなく、色や形状も健康チェックに欠かせません。毎日チェックする習慣をつけましょう。
健康なうんちの特徴
理想的なうんちは以下のような状態です。
- 色: 茶色〜こげ茶色
- 硬さ: ティッシュでつかんでも崩れず、地面にも跡が残りにくい
- 形: バナナのような適度な太さと長さ
- 表面: つやがあり、適度な湿り気がある
- 臭い: 強すぎない(フードによって多少変わる)
色別の健康状態チェック表
うんちの色 | 考えられる状態 | 緊急度 |
|---|---|---|
茶色〜こげ茶 | 正常 | - |
黄色〜黄土色 | 消化不良、フードの影響 | 低〜中 |
緑色 | 草の摂取、胆汁の異常、消化不良 | 低〜中 |
黒色(タール状) | 上部消化管の出血(胃・小腸) | 高 |
赤色(血が混じる) | 下部消化管の出血(大腸・肛門) | 高 |
白色・灰色 | 膵臓の異常、胆道閉塞 | 高 |
オレンジ色 | 肝臓・胆嚢の異常 | 中〜高 |
形状・硬さ別のチェックポイント
うんちの硬さは、以下の7段階で評価できます(ブリストルスケールを犬用にアレンジ)。
- コロコロ(硬すぎる): 水分不足、便秘気味
- ソーセージ状だがゴツゴツ: やや硬め、水分をもう少し
- ソーセージ状でひび割れあり: やや硬めだが正常範囲
- バナナ状でなめらか: 理想的
- 柔らかい塊状: やや軟便、消化不良の可能性
- 泥状(形がほぼない): 下痢、感染・炎症の可能性
- 水様(完全に液体): 重度の下痢、すぐに受診
うんちに含まれる異物にも注目
子犬のうんちに以下のものが含まれていないかもチェックしましょう。
- 白い粒やひも状のもの: 寄生虫の可能性
- おもちゃの破片、布、ひも: 異物誤飲の証拠
- 粘液(ゼリー状): 大腸の炎症のサイン
- 未消化のフード: 消化不良、早食いの可能性
子犬のうんちで動物病院に行くべきサイン
以下の症状がある場合は、様子を見ずに動物病院を受診しましょう。
緊急性が高いケース(すぐに受診)
- 血便(赤い血が混じる、または黒いタール状のうんち)
- 激しい水様性の下痢が半日以上続く
- 下痢と嘔吐が同時に起こっている
- ぐったりして元気がない
- 食事も水も受けつけない
- 発熱している(子犬の正常体温は38.0〜39.2℃)
- お腹を触ると痛がる
特に、ワクチン未接種の子犬の激しい下痢は、パルボウイルス感染症の可能性があり、致死率が非常に高いため、一刻も早い受診が必要です。
早めに相談すべきケース
- 軟便や下痢が2日以上続く
- うんちの回数が急に倍以上に増えた
- 2日以上うんちが出ない
- うんちに粘液やゼリー状のものが混じる
- 体重が増えない、減っている
- うんちに寄生虫らしきものが見える
- 食欲はあるのにうんちの状態が悪い
受診時に持っていくと役立つもの
動物病院を受診する際は、以下を準備しておくとスムーズです。
- うんちのサンプル: ビニール袋に入れて持参(できれば新鮮なもの)
- うんちの写真: スマホで撮影しておくと、状態を正確に伝えられる
- うんちの記録: いつから、どのくらいの頻度で異常が見られるか
- 食事の内容: 与えているフードの種類、おやつ、誤食の可能性
- ワクチン接種歴: 接種済みのワクチンの種類と日付
子犬のうんちを正常に保つためにできること
健康なうんちを維持するために、日頃から以下のケアを心がけましょう。
正しい食事管理
- 月齢に合った子犬用(パピー用)フードを選ぶ
- 給餌量はパッケージの目安を参考にしつつ、体重の推移で調整
- 食事の時間と回数を一定に保つ
- フードの切り替えは1〜2週間かけて段階的に
- 人間の食べ物は基本的に与えない
水分と運動
- 常に新鮮な水を飲めるようにしておく
- 月齢に合った適度な運動で腸の動きを促進
- 散歩後にうんちのタイミングが来ることが多いので、排泄の習慣づけにも活用
うんち日記のすすめ
毎日のうんちの状態を簡単に記録しておくと、異変に気づきやすくなります。
- 記録する項目
- 日付と時間
- 回数 - 硬さ(1〜7段階)
- 色
- 気になったこと(臭い、異物、粘液など)
スマホのメモアプリやペット管理アプリを活用すると、手軽に続けられます。
子犬のうんちに関するよくある質問(FAQ)
子犬のうんちに関して飼い主さんからよく寄せられる疑問をまとめました。回数や色の変化など、気になるポイントをチェックしてみてください。
Q1: 子犬のうんちが1日8回以上ありますが、異常ですか?
A: 生後2〜3ヶ月の子犬であれば、1日8回程度は正常な範囲内です。ただし、うんちの形状が正常(茶色でバナナ状)であることが条件です。水っぽい下痢や血便を伴う場合は回数に関わらず受診が必要です。また、生後6ヶ月以上でも8回以上の場合は、フードの量や種類の見直し、または寄生虫検査を受けることをおすすめします。
Q2: 子犬のうんちが黄色いのは大丈夫ですか?
A: 子犬のうんちが黄色〜黄土色の場合、フードの色素や消化の度合いによる一時的なものであれば問題ないことが多いです。ただし、黄色い下痢が続く場合は、消化不良や腸内環境の乱れ、感染症などの可能性があります。1〜2日で改善しない場合は獣医師に相談してください。
Q3: うんちの回数が日によってバラバラなのは普通ですか?
A: 多少の日による変動は正常です。運動量の違い、食事量の微妙な差、気温の変化などによって、1〜2回の変動は珍しくありません。ただし、普段3回の子犬が突然8回になった、あるいは2日間ゼロというような大きな変化がある場合は注意が必要です。
Q4: フードを変えたらうんちの回数が増えました。大丈夫ですか?
A: フードの切り替え直後は、腸内環境が変化に適応するまでうんちの回数が増えたり、軟便になることがあります。これは通常1〜2週間で落ち着きます。急に全量を切り替えた場合は特にこの傾向が強く出ます。次回からはフードの切り替えは新旧を混ぜながら10日〜2週間かけて行いましょう。2週間経っても改善しない場合は、そのフードが体に合っていない可能性があります。
Q5: 子犬が自分のうんちを食べてしまいます。どうすればいいですか?
A: 子犬がうんちを食べる行為は食糞と呼ばれ、子犬ではそれほど珍しくありません。原因としては、栄養不足、消化不良、退屈、飼い主の注意を引きたい、母犬の行動の模倣などが考えられます。対策としては、うんちをしたらすぐに片付ける、十分な栄養と運動を与える、退屈させない工夫をすることが有効です。消化酵素サプリメントが効果的な場合もあるので、獣医師に相談してみてください。
まとめ
子犬のうんちの回数は月齢で変わります。生後2〜3ヶ月で5〜8回、4〜6ヶ月で3〜5回、7ヶ月以降は2〜4回と徐々に減少し、成犬では1〜3回に落ち着くことを覚えておきましょう。
そして、理想的なうんちは茶色でバナナ状、つやがあり適度な硬さ。黒・赤・白のうんちは緊急性が高いサインです。
うんち日記をつけることで、愛犬の体調の変化にいち早く気づくことができますよ。
著者
DogLife編集部



