05 March.
子犬っていつまで?成犬になるまでの期間とパピーフードをやめるタイミング
この記事では、子犬から成犬へのステップアップ期間の目安から、食事の切り替え時期、多くの飼い主さんが頭を抱える「やんちゃ期」の乗り越え方まで徹底的に解説します。

「この子、いつまで子犬って呼べるんだろう?」 「いつになったらこの激しいやんちゃは落ち着くの?」 「体つきがしっかりしてきたけど、パピーフードはいつまであげていいのかな?」
実は、犬が「成犬」になるタイミングは、チワワのような小型犬とゴールデンレトリバーのような大型犬では驚くほど異なります。人間でいえば、20歳で成人という一律のルールがありますが、犬の世界では体の大きさによって成長のスピードがまったく違うんです。
この記事では、子犬から成犬へのステップアップ期間の目安から、食事の切り替え時期、多くの飼い主さんが頭を抱える「やんちゃ期」の乗り越え方まで徹底的に解説します。
子犬と呼ばれるのはいつまで?犬種ごとの成犬期

一般的には1歳前後が区切りとされていますが、サイズによって違いがあります。
小型犬・超小型犬の場合(チワワ、トイプードル、ポメラニアンなど)
チワワ、トイプードル、ポメラニアンといった小型犬・超小型犬は、成長が非常に速いのが特徴です。彼らは生後10ヶ月から1歳(12ヶ月)ほどで、骨格の成長がほぼおわり、成犬となります。
「えっ、もう大人なの?」と感じるかもしれませんが、小型犬にとっての1年は、人間でいうと15歳から18歳くらいまでの成長をギュッと凝縮したようなもの。特にポメラニアンなどは、生後数ヶ月で劇的に顔つきが変わり、パピー特有の「猿期」と呼ばれる毛の生え変わりを経て、あっという間にエレガントな成犬の姿になります。ふわふわでコロコロした「赤ちゃんらしさ」を堪能できる期間は、実はとっても短いんです。
中型犬の場合(柴犬、コーギー、ボーダーコリーなど)
柴犬やコーギー、フレンチブルドッグなどの中型犬は、小型犬よりも少しゆったりとしたペースで成長します。だいたい1歳から1歳2ヶ月(14ヶ月)ごろまでに成犬の体つきになります。
中型犬は小型犬よりも筋肉量が多いため、生後1年を過ぎたあたりから胸板が厚くなったり、四肢ががっしりしてきたりと、見た目の「逞しさ」が増してくるのが特徴です。この時期までは、しっかりとした骨格を作るための栄養が必要になります。
大型犬・超大型犬の場合(ゴールデンレトリバー、秋田犬、セントバーナードなど)
大型犬や超大型犬を飼っている方は、驚くかもしれません。彼らが成犬(大人)になるには、1歳半から、長い子では2歳近くまでかかります。
体が大きいため、骨や関節、筋肉が完成するまでに時間がかかります。生後8ヶ月くらいで見た目はかなり立派になりますが、中身はまだまだ発展途上。骨が柔らかい時期が長いため、この期間に無理な運動をさせると将来の関節トラブルに繋がりやすいというデリケートな一面もあります。
子犬のやんちゃはいつまで続く?

「うちの子、もしかして落ち着きがない病気?」なんて心配になるほど、子犬のエネルギーは凄まじいですよね。朝から晩まで走り回り、家具を噛み、スリッパを破壊する……。この「やんちゃ」がいつまで続くのか解説します。
生後6ヶ月前後から始まる「思春期」とやんちゃのピーク
子犬が1番やんちゃなのは生後6ヶ月から1歳前後です。この時期は、乳歯から永久歯への生え変わりが完了する時期でもあり、口の中がムズムズして何かを噛まずにはいられない衝動に駆られます。
さらに、脳の発達に伴って好奇心がピークに達し、「これは何?」「壊したらどうなるの?」と、破壊行動に出ることが多いんです。人間でいうところの「中二病」や「反抗期」に近い状態だと考えると、少しだけ気持ちが楽になりませんか?「お座り」ができていたのに急に無視し始めたりするのも、自立心が芽生えてきた証拠なんですよ。
落ち着き始めるタイミングと個体差
一般的には、身体の成長が止まるタイミングと重なるように、1歳を過ぎたあたりから精神的にも落ち着きを見せ始めます。ただ、これは性格や犬種による差がめちゃくちゃ大きいです。
ラブラドールレトリバーなどは「3歳まではパピー」と言われるほどエネルギーが持続する子もいますし、逆にポメラニアンなどの愛玩犬は1歳を過ぎるとすんなり落ち着く子も多いです。でも安心してください、どんなに激しい子でも、適切な運動とコミュニケーションを続けていれば、必ず「あの頃の騒がしさが懐かしいね」と言える日が来ます。
子犬の大きさ予測と成長が止まるサイン

「この子、どこまで大きくなるんだろう?」「もしかして規格外に大きくなる?」とドキドキするのも楽しい時間。特にミックス犬を飼っている方は、予想がつかない楽しさ(と少しの不安)がありますよね。
将来のサイズを予測するヒント
昔からよく言われるのが「足のサイズ」です。パピーの頃に、体つきに対して足先が妙に大きく、がっしりしている子は、将来的に体が大きく成長する可能性が高いと言われています。逆に、シュッと細い足の子は、そこまで大きくならない傾向があります。
また、一つの目安として「生後4ヶ月の体重を2倍にする」という計算式も有名です。もちろん、個体差や栄養状態で変わりますが、成犬時の体重を予測する際の参考にしてみてください。
成長が止まるサインを見逃さない
成長が止まるサインは、体重の推移に現れます。生後半年までは右肩上がりで増えていた体重が、ある時期を境にピタッと安定します。これが身体的成長のゴール地点です。
また、体高(地面から肩までの高さ)が変わらなくなったら、骨格の成長は終了です。ここから先も体重が増え続ける場合は、成長ではなく「脂肪」による増量、つまり肥満の可能性が高いので注意が必要です。
犬のパピーフードはいつまで?切り替えの正解

子犬用のフード(パピーフード)は、成犬用に比べてタンパク質も脂質も非常に高く、高栄養に作られています。これをいつまでも与え続けていると、あっという間に肥満犬になってしまいます。
切り替えのタイミングは「成長が止まった時」
基本的には、前述した「犬種ごとの成犬期」に合わせて切り替えます。
- 小型犬:10ヶ月〜1歳
- 中型犬:1歳〜1歳2ヶ月
- 大型犬:1歳半〜2歳
これがおすすめのタイミングです。ただ、「去勢・避妊手術」との兼ね合いも考えましょう。
去勢・避妊手術後の注意点
多くの飼い主さんが生後6ヶ月から8ヶ月ごろに去勢・避妊手術を検討されるかと思います。手術をするとホルモンバランスが変わり、代謝が落ちて太りやすくなる傾向があります。
この場合、まだ骨格は成長中であっても、フードを「去勢・避妊後用」や「成犬用」に少し早めに切り替えるケースも増えています。迷ったときは、動物病院で「今の体格で切り替えても大丈夫ですか?」と聞いてみるのが一番確実です。
フードは10日間かけて切り替えよう
フードをいきなり変えるのはNG。急にごはんが変わると、下痢や嘔吐の原因になります。
フードは10日間かけて切り替えるのがおすすめです。
- 1〜3日目:今のフード9割、新しいフード1割
- 4〜6日目:今のフード5割、新しいフード5割
- 7〜9日目:今のフード2割、新しいフード8割
- 10日目:完全に切り替え完了
愛犬の「うんち」の状態を毎日チェックしてください。もし柔らかくなったら、一つ前のステップに戻って数日様子を見ましょう。焦る必要は全くありません。
子犬はいつまでケージで過ごすべき?

「ずっとケージに入れるのはかわいそう」と、早々に室内フリーにする飼い主さんもいますが、実はこれ、子犬にとっては逆効果になることもあります。
ケージは「安全なシェルター」
犬は元々、穴ぐらで生活していた動物です。そのため、四方を囲まれた狭い空間の方が落ち着くという習性があります。子犬にとってのケージは、人間でいうところの「自分の部屋」であり、誰にも邪魔されない安全な寝室なんです。
理想を言えば、成犬になっても「夜寝る時」や「お留守番の時」はケージ(またはクレート)で過ごせるようにしておくのがベストです。
室内フリーにステップアップする目安
リビングなどで自由に過ごさせる時間を増やすのは、以下をクリアしてからにしましょう。
- トイレの成功率が9割を超えた:フリーにすると、どこでもトイレをしていいと勘違いする子が多いためです。
- 「噛んでいいもの」と「ダメなもの」の区別がついた:電気コードを噛むのは命に関わります。対策が完璧にできるまでは、目を離す時はケージが安心です。
- 呼び戻しができる:何かあった時に「おいで!」で戻ってこられないうちは、広い場所で自由にさせるのはリスクがあります。
まずは「飼い主さんが見ている時だけ、30分だけフリーにする」というところから始め、徐々に範囲と時間を広げていきましょう。
幼犬には与えないで!パピー期のNG行動とNG食べ物

子犬は何でも口に入れてしまいますし、飼い主さんも「可愛いから」とついついおやつをあげたくなりますが、そこには罠が潜んでいます。
硬すぎるおやつは絶対にNG
牛のヒヅメ、鹿の角、硬い乾燥ガム。これらは「幼犬には与えないで」という注意書きがあることが多いです。子犬の歯は永久歯であっても、まだ根っこが完全に固まっておらず、強い力で噛むと簡単に折れたり欠けたり(破折)します。また、丸呑みして消化管を傷つけるリスクも成犬よりずっと高いです。おやつを選ぶときは、手でちぎれる程度の柔らかさのものから始めましょう。
階段の上り下りとジャンプ
小型犬に多いパテラ(膝蓋骨脱臼)などのトラブルは、子犬期の過ごし方が影響することも。高いソファからの飛び降りや、滑るフローリングでのダッシュ、階段の昇降は、未発達な関節に大きなダメージを与えます。
「元気だから大丈夫」と思わず、カーペットを敷く、スロープを設置するなどの対策をして、成犬になるまで大事に体を育ててあげてください。
まとめ:今しか見られない姿を大切に
子犬期はほんの一瞬。やんちゃすぎて困ってしまうことも、トイレを失敗して途方に暮れることもあるかもしれません。夜泣きに付き合って寝不足になる日もあるでしょう。
でも、あどけない表情で首をかしげる姿や、全力で喜びを表現してくれるその純粋さは、パピー期ならでは。
「いつまでにこれをしなきゃ」「もう1歳なのにまだできない」と、教科書通りにいかないことに焦る必要はありません。今しか見られない姿を大切にしてくださいね。
著者
DogLife編集部



