犬が旅行中にご飯を食べないのはなぜ?原因別の対処法を徹底解説

犬が旅行中にご飯を食べない…いつもは食欲旺盛な愛犬が、旅先では食器に見向きもしない。そんな経験をされた方も多いのではないでしょうか。
「体調が悪いのかな」「このまま何も食べなくて大丈夫かな」と心配になりますよね。実は、旅行中に犬の食欲が落ちる原因のほとんどは環境の変化によるストレスです。人間でも旅先で食欲がなくなることがあるように、犬もまた慣れない環境で緊張してしまうことがあるんですよ。
この記事では、旅行中に犬がご飯を食べなくなる原因を詳しく解説し、状況別の対処法をお伝えします。事前にできる準備のコツも紹介しますので、次の旅行に向けてぜひ参考にしてみてください。
旅行中に犬がご飯を食べない5つの原因
旅行中に犬の食欲が落ちる原因はさまざまですが、大きく5つに分けられます。
環境の変化によるストレス
最も多い原因がこれです。犬は嗅覚が非常に優れているため、慣れない場所の匂い、音、空気感などに敏感に反応します。新しい環境への緊張感から、食事どころではなくなってしまうのです。
特に以下のようなタイプの犬は、環境変化の影響を受けやすい傾向があります。
- 初めての旅行の犬
- 普段から繊細で臆病な性格の犬
- 日常のルーティンが崩れると不安になりやすい犬
- シニア犬(環境適応力が低下している場合)
移動の疲れ・車酔い
長時間の車やバスでの移動は、犬にとって大きな負担です。車酔いの症状がなくても、移動の疲れから食欲が落ちることは珍しくありません。
車酔いは移動後数時間続くことがあるため、到着してすぐの食事は食べられない犬も多いです。無理に食べさせようとせず、落ち着くまでゆっくりさせてあげましょう。
興奮しすぎて食事に集中できない
旅先が楽しすぎて、ご飯よりも遊びに夢中になってしまうパターンもあります。特に好奇心旺盛な犬や若い犬に多い傾向です。
この場合はたいした問題ではなく、落ち着けば食べることが多いです。ただし、興奮状態が長く続くと疲れ切ってしまうため、クールダウンさせてあげるようにしてください。
水やフードの違い
いつもと違うフードを与えた場合や、同じフードでも容器が違うだけで食べなくなる犬もいます。旅行先の水がいつもと違う味やにおいがする場合も同様です。
繊細なワンちゃんの場合はこのような理由でご飯が食べられなくなることもあるため、基本的にはいつもと同じ環境を再現してあげるようにしましょう。
体調不良のサイン
食欲の低下が体調不良のサインである可能性も見逃してはいけません。
以下の症状が食欲不振とあわせて見られる場合は、動物病院への受診を検討してください。
- 嘔吐や下痢がある
- 元気がなく、ぐったりしている
- 呼吸が荒い
- 震えている
- 水も飲まない
これらの症状がある場合は、環境変化のストレスではなく体調不良の可能性があります。旅行先の動物病院を受診することを検討してください。
旅行中に犬がご飯を食べないときの対処法
原因がわかったら、対処法を確認しましょう。
環境に慣れる時間を与える
宿に着いてすぐにご飯を出すのではなく、まずは部屋の中を自由に探索させてあげましょう。匂いを嗅いで回ったり、あちこちチェックしたりして環境に慣れると食欲も湧いてきますよお。
到着から1〜2時間ほど落ち着いてから食事を出すと、食べてくれることが多いです。食事の場所も、犬が安心できる場所(クレートの近くや部屋の隅など)を選んであげるとよいでしょう。
いつものフードに「ちょい足し」する
普段のフードをそのままでは食べない場合、以下のトッピングを試してみてください。
- ぬるま湯/お湯でふやかす
- 犬用のふりかけ
- 鶏肉のゆで汁
- 少量のウェットフード
- 犬用おやつを細かくして混ぜる
我が家の愛犬も旅行先で食欲が落ちることがあるのですが、いつものフードにぬるま湯をかけて香りを立たせると、パクパク食べてくれることが多いです。「なんだ、それだけで?」と思うかもしれませんが、匂いの変化は犬の食欲に大きく影響するんですよ。
食事の回数とタイミングを調整する
普段1日2回の食事を、旅行中は3〜4回に分けて少量ずつ与えるのも効果的です。一度にたくさん食べられなくても、少しずつなら口にしてくれることがあります。
タイミングとしては、以下がおすすめです。
- 朝の散歩後
- 遊んだ後・運動した後
- 寝る前
無理に食べさせない
最も大切なのは、無理に食べさせようとしないことです。食器を犬の口に近づけたり、口を開けて入れようとしたりすると、食事自体がネガティブな印象になってしまいます。
健康な成犬であれば、1〜2食を抜いても深刻な問題にはなりません
※子犬や低血糖のリスクがある犬種を除く
犬の旅行中のストレスについてもっと知りたい方は犬のお出かけストレス対策もあわせてご覧ください。
旅行前にできる食事対策の準備
食欲不振は、事前の準備で最小限にすることができますよ。
いつものフードと食器を持参する
旅行先ではいつも食べているフードを持参しましょう。環境が変わっても、食事はいつもと同じであれば、犬のストレスも最小限です。
1食分ずつジッパー付きの袋に小分けにしておくと、旅先での管理も楽。フードを酸化させないためにも、密閉できる容器に入れて持ち運びましょう。
食器も普段使っているものを持っていくのがベストです。旅行用に新しい食器を買う方もいますが、犬によってはいつもと同じが1番で。
旅行前に「お出かけ食事練習」をする
旅行前に、自宅以外の場所で食事をする練習をしておくのも効果的です。
- 公園でおやつやフードを食べる練習
- 友人や家族の家で食事をする体験
- ドッグカフェでフードを食べる練習
外での食事に慣れさせておくと、旅行先でもストレスなくご飯を食べられるようになります。
トッピング用のおやつ/食材を準備する
食欲が落ちた時のために、以下のアイテムを持って行くと安心です。
個包装タイプが便利
絞って出すタイプがおすすめ
小さくちぎってトッピングに

食べない状態が続く場合は?
それでも食欲が戻らない場合は、どうしたらいいでしょうか。
様子見で問題ないケースと動物病院に行くべきケースがあるので、それぞれ紹介します。
様子見でOKなケース
以下の条件に当てはまる場合は、1〜2日程度なら様子を見ても大丈夫です。
- 水は飲んでいる
- 元気があり、遊んだり散歩をしたがる
- 嘔吐や下痢はない
- おやつは食べる(フードだけ食べない)
- 環境が変わった直後である
すぐに動物病院を受診すべきケース
以下の症状が見られたら、旅行先でも動物病院を受診してください。
- 24時間以上何も口にしない(子犬は12時間以上)
- 水も飲まない
- 嘔吐や下痢を繰り返す
- ぐったりして動かない
- 呼吸が荒い、体温が高い
- 震えが止まらない
特に子犬や小型犬は低血糖を起こしやすいため、半日以上食事をとらない場合は注意が必要です。旅行先近くの動物病院の場所と連絡先は、出発前に調べておきましょう。
旅行後に愛犬がぐったりしている場合の対応については犬が旅行後にぐったりする原因とケア方法も参考にしてください。
旅行先の犬の食欲に関するよくある質問(FAQ)
旅行先の犬の食欲に関するよくある質問に回答します。
旅行中、犬がおやつは食べるのにフードを食べません。大丈夫ですか?
おやつを食べるのであれば、基本的に心配不要です。環境の変化で一時的に食欲が落ちているだけの可能性が高いです。おやつだけで1〜2食過ごしても問題はありませんが、なるべくフードを食べてもらえるように、トッピングをかけるなどの工夫をしてあげてくださいね。
旅行先で犬が水を飲まないのですが、どうすればいいですか?
水を飲まない場合は、いつもの水を持参するのがおすすめです。ペットボトルに水道水を入れて持っていくと手間もかかりません。また、フードをぬるま湯/お湯でふやかして水分を摂取させるのも良いでしょう。水分をまったく摂取しない状態が12時間以上続く場合は、脱水のリスクがあるため動物病院を受診してください。

犬が食べやすい旅行用フードはありますか?
旅行用に特別なフードを用意する必要はありません。いつも食べているフードを持参するのが1番です。
食欲が落ちた時の対策として、ウェットフードやチュール系のおやつを持っていけば、それで十分です。
まとめ
旅行中に犬がご飯を食べなくなるのは、多くの場合は環境変化によるストレスが原因です。ポイントを振り返りましょう。
- 環境に慣れるまでは、無理に食べさせない
- いつものフードと食器を用意し、いつもと同じ環境を
- トッピングなどの工夫で食欲を
- おやつは食べる・水は飲む・元気がある場合は様子見でOK
- 24時間以上何も食べない、水も飲まない、ぐったりしている場合は動物病院へ
外で食べる練習をしておけば、旅行先で食欲に悩む確率を減らせます。
これからも旅行に行く予定がある場合は、近場から練習してみてくださいね。
著者
DogLife編集部
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