DogLife Column
困りごと・心配事帰宅後

犬が旅行後にぐったりして元気がない?疲れの原因と正しいケア方法

犬が旅行から帰ってぐったりしていて心配ではありませんか?旅行後に犬が疲れる原因、注意すべき症状、適切なケア方法を解説します。

2026.06.19公開: 2026年6月19日3 分で読める

犬が旅行後にぐったりして元気がない?疲れの原因と正しいケア方法

「犬が旅行から帰ってきた後、ぐったりして元気がない」という経験はありませんか?「旅行が楽しくなかったのかな」「体調を崩してしまったのかな」と不安になる飼い主さんは少なくないと思います。

実は、旅行後に犬が疲れてぐったりするのは珍しいことではありません。人間でも旅行の後は疲れが出ますよね。犬も同じで、慣れない環境での興奮や緊張、移動の疲れが一気に出ることがあります。

ただし、中には「ただの疲れ」ではなく、体調不良のサインが隠れている場合もあります。この記事では、旅行後に犬がぐったりする原因を詳しく解説し、心配すべきサインの見分け方、そして適切なケア方法をお伝えします。

旅行後に犬がぐったりする主な原因

ぐったりしている犬

旅行後の疲れにはいくつかの原因が考えられます。まずは愛犬がなぜぐったりしているのか、原因を正しく理解しましょう。

身体的な疲労

旅行中はいつもと違う環境で過ごすため、犬の身体には想像以上の負担がかかっています。

旅行による身体的な疲労
  • 移動の疲れ: 長時間の車移動は犬も疲れます
  • 運動量の増加: 旅行先でたくさん歩いたり、ドッグランで走り回ったりした場合
  • 気温の変化: 旅行先と自宅の気温差が大きい場合、体温調節に体力を使います
  • 睡眠不足: 慣れない環境で熟睡できず、睡眠が浅くなっていた可能性

犬は1日12〜14時間の睡眠を必要としますが、旅行中は環境の変化で十分な睡眠がとれないことが多いとのことです。そのため、帰宅後にぐっすり眠るのは、旅行中の睡眠不足を取り戻している可能性もかなりあると言えます。

精神的な疲労(ストレス)

旅行は楽しいですが、犬も精神的にストレスを感じます。

旅行によってストレスを感じる理由
  • 慣れない環境への警戒
  • 知らない人や犬との関わり
  • 毎日のルーティーンが崩れる
  • 飼い主さんの態度がいつもと違う

興奮の反動

旅行中にテンションが上がっていた犬ほど、帰宅後の反動が大きくなる傾向があります。

旅行中とにかくハイテンションで、ドッグランでは他の犬と走り回り、散歩では尻尾をブンブン振って楽しんでいたのに、帰宅した途端、まるで電池が切れたようにぐっすり。翌朝もいつもより起きてくるのが遅く、午前中いっぱいソファでゴロゴロ。

基本的には翌日か翌々日には元気に成ることが多いです。

食欲の低下も見られる場合は、旅行中にご飯を食べない原因と対処法もあわせて確認してください。

心配すべき行動の見分け方

ぐったりしている犬

旅行後のぐったりがただの疲れなのか、それとも体調不良なのかを見極めることが重要です。ここでは「様子見でOKなケース」と「すぐに受診すべきケース」を具体的にお伝えします。

「ただの疲れ」のサイン

以下の状態であれば、旅行後の一時的な疲れと考えられます。

「ただの疲れ」のサイン
  • よく寝ているが、声をかけると反応する
  • 水は飲む
  • 少量でも食事をとる
  • トイレは通常通り
  • 触っても痛がる様子がない
  • 帰宅後徐々に回復する

「体調不良」を疑うべきサイン

以下の症状が見られたら、動物病院の受診を検討してください。

症状

可能性のある原因

嘔吐が繰り返される

胃腸トラブル、異物摂取

下痢が続く

ストレス性下痢、感染症

48時間以上ぐったりが続く

脱水、熱中症の後遺症、感染症

食事も水も一切とらない

体調不良の可能性大

呼吸が荒い・速い

呼吸器系のトラブル、発熱

足を引きずる、触ると痛がる

ケガ、関節の問題

震えが止まらない

痛み、発熱、低体温

おしっこの色がいつもと違う

腎臓・膀胱のトラブル

犬が旅行中に体調を崩す原因と緊急時の対処法
困りごと・心配事犬が旅行中に体調を崩す原因と緊急時の対処法犬が旅行中に体調を崩したらどうする?よくある症状と原因、緊急度の判断基準、旅先での動物病院の探し方まで解説します。

特に注意が必要な犬

以下に当てはまる犬は、旅行後の体調変化に特に注意してください。

旅行後の体調変化に注意が必要な犬
  • 子犬
  • シニア犬
  • 短頭種(パグ、フレンチブルドッグなど)
  • 持病がある犬

シニア犬の場合は旅行後の疲れが1週間以上続くこともあるため、心配な場合はかかりつけの動物病院に連れて行ってあげてくださいね。

シニア犬の場合は特に、シニア犬の旅行で気をつけるべき健康トラブルを参考にしてください。

旅行後にした方が良い犬への対応

飼い主と犬

愛犬が旅行後に疲れている場合、ケアをしてあげることで回復を早めることができます。「何もしない」のではなく、「回復しやすい環境を整える」ことが大切です。ここでは具体的なケア方法をご紹介しますね。

帰宅後すぐにやるべきこと

1
STEP 01

水を用意する

2
STEP 02

体のチェック

足裏にケガがないか、ダニがついていないか、体全体を軽くチェック

3
STEP 03

足裏を拭く

汚れを落とし、肉球の状態も確認

4
STEP 04

静かな環境を作る

テレビの音量を下げるなど、犬がリラックスできる環境を

帰宅後1〜2日のケア

帰宅後しばらくは、犬の回復に合わせた生活を心がけましょう。

旅行から帰宅後1~2日のケア
  • 散歩は短めに
  • 食事は消化の良いものを
  • 十分な睡眠をとらせる
  • スキンシップは犬が欲しがっている時だけ

旅行から帰ってきた時のボディチェック

旅行後は以下を重点的にチェックしてください。

旅行後にしておきたいボディチェック
  • 肉球: 長時間の歩行で靴擦れのように赤くなったり、ひび割れたりしていないか
  • 皮膚・被毛: 虫刺されやかぶれ、草の種が毛に絡まっていないか
  • 耳: 水遊びをした場合は耳の中が湿っていないか(外耳炎の原因に)
  • 目: 砂やホコリで充血していないか
  • 爪: 割れたり欠けたりしていないか

移動時間が長すぎた可能性もあるため、犬と旅行するときの移動時間の目安も見直してみましょう。

次の旅行で犬の疲れを減らすためにやるべきこと

寝転がっている犬

旅行の計画を立てるときにできること

旅行後のぐったりを完全に防ぐことは難しいですが、工夫次第で疲れを減らすことは可能です。次の旅行をさらに快適にするために、事前にできることを押さえておきましょう。

旅行の計画を立てるときにできること
  • ゆとりのあるスケジュール: 予定を詰め込みすぎず、犬の休憩時間を確保
  • 移動時間を短くする: できれば片道3時間以内の旅行先を選ぶ
  • 旅行日数は短めに: 初めての旅行は1泊2日からスタート
  • 帰宅日は早めに出発: 帰宅後にゆっくり過ごせる時間を

旅行中の休憩の取り方

旅行中は犬にとっての「休憩タイム」を意識的に作ることが大切です。

旅行中の休憩の取り方
  • 2〜3時間のアクティビティの間に30分〜1時間の休憩を入れる
  • 宿に戻ってクレートでお昼寝する時間を設ける
  • 散歩は犬が楽しんでいる間だけ、疲れていたら切り上げる

犬が旅先での環境に慣れず夜泣きをする場合は犬の旅行先での夜泣き対策もあわせてご覧ください。

帰宅後に予定を詰めすぎない

旅行から帰ってすぐいつも通りのお出かけをするのではなく、帰宅後1〜2日は「回復期間」として考えておくとよいでしょう。

帰宅後に予定を詰めすぎない
  • 帰宅翌日はできれば在宅で犬のそばにいる
  • ドッグランや長時間の散歩は控える
  • 来客やイベントなどの刺激的な予定は避ける

旅行のマナーや準備全般について確認したい方は犬のお出かけマナー完全ガイドも参考にしてみてくださいね。

旅行全体の負担を減らしたい方は、犬連れ旅行が疲れる原因と解決策も参考になります。

旅行後のぐったりに関するよくある質問(FAQ)

ぐったりしている犬

旅行後のぐったりに関するよくある質問に回答します。

旅行後、犬が丸1日寝続けています。大丈夫ですか?

旅行後に長時間寝ること自体は自然な反応です。声をかけて反応がある、水を飲む、トイレに起きるなどの行動が見られれば過度に心配する必要はないでしょう。

ただし、声をかけても反応が鈍い、24時間以上起きない、食事も水も全くとらないという場合は動物病院を受診してください。

旅行後に犬の下痢が続いています。原因は何ですか?

旅行後の下痢は、ストレス性のものと感染症によるものの2つの可能性があります。

ストレス性の場合は帰宅後1〜2日で改善することが多いです。一方、旅行先で水たまりの水を飲んだ、拾い食いをした、他の犬との接触があった場合は感染症の可能性もあります。

下痢が2日以上続く場合、血便がある場合は速やかに獣医師に相談してください。

犬を旅行に連れて行くのは犬にとって負担が大きすぎますか?

犬の性格や体力、旅行の内容によりますが、適切に準備すれば旅行は犬にとっても良い刺激になります。

旅行後にある程度疲れるのは自然なことで、それ自体が「旅行が悪い」ということではありません。旅行を重ねるうちに犬も慣れて、回復も早くなっていきますよ。

シニア犬を旅行に連れて行っても大丈夫ですか?

シニア犬でも旅行は可能ですが、いくつか注意が必要です。

まず、旅行前にかかりつけの獣医師による健康チェックを受けることをおすすめします。

移動時間は短めに、アクティビティは控えめに、休憩を多めに取る計画を立ててください。シニア犬は若い犬より回復に時間がかかるため、帰宅後3〜4日はゆっくりさせてあげましょう。

準備ができたら、宿を探そう

持ち物や心配ごとの準備が整ったら、次は愛犬と泊まれる宿選びです。人気の宿は早めに探しておくと安心です。

愛犬と泊まれる宿を探す

まとめ

犬が旅行後にぐったりするのは、多くの場合は身体的・精神的な疲労によるもので、数日で回復します。記事のポイントを振り返りましょう。

  • 旅行後の疲れは身体的疲労、精神的ストレス、興奮の反動が主な原因
  • 水を飲み、反応があり、48時間以内に回復するなら「ただの疲れ」
  • 嘔吐・下痢・食欲廃絶・48時間以上の回復なしは動物病院を受診
  • 帰宅後は静かな環境で十分な休息をとらせ、散歩は短めに

愛犬との旅行は、お互いにとって素晴らしい経験になります。帰宅後も無理をさせすぎず、次の旅行も元気に楽しんてくださいね。


著者

DogLife編集部

DogLife編集部