12 April.
犬が身震いする理由とは?ブルブル震える原因と病気のサイン
犬がブルブル身震いする理由を解説。寒さ・ストレス・興奮など心配のないケースから、痛み・中毒・神経疾患など受診が必要なケースまで詳しく紹介します。

愛犬がブルブルと身震いしているのを見ると、「寒いのかな?」「どこか痛いのかな?」と心配になりますよね。
犬の身震い(体を震わせる行動)には、心配のない生理的なものから、すぐに病院に行くべき病気のサインまで、さまざまな原因があります。原因によって対処法がまったく異なるため、見分け方を知っておくことが大切です。
この記事では、犬が身震いする原因を「心配いらないケース」と「受診が必要なケース」に分けて詳しく解説します。
心配いらない!犬が身震いする5つの理由

まずは、基本的に心配のない身震いの原因から見ていきましょう。
1. 寒さ(シバリング)
最もわかりやすい原因です。犬も人間と同じように、寒さを感じると筋肉を小刻みに収縮させて熱を発生させます。これを「シバリング」と呼びます。
特に身震いしやすい犬
- 小型犬(チワワ、ヨークシャーテリアなど): 体が小さく体温が下がりやすい
- 短毛種(イタリアングレーハウンドなど): 被毛が薄く保温力が低い
- シングルコートの犬種: アンダーコートがないため寒さに弱い
- 子犬・老犬: 体温調節機能が未発達または衰えている
対処法
- 室温を調整する
- 洋服を着せる
- 温かいベッドを用意する
2. 恐怖・不安・ストレス
犬は精神的なストレスを感じたときにも身震いします。
身震いしやすい場面: - 動物病院: 注射や診察の恐怖 - 雷・花火・大きな音: 音に敏感な犬は特に震えやすい - 知らない人・場所: 社会化が不十分な場合 - 飼い主に叱られたあと: 恐怖や緊張
ストレスによる震えの場合、あくび・パンティング(ハアハアする)・尻尾を下げる・目をそらすなどの他のストレスサインも一緒に見られることが多いです。
対処法: 安心できる環境を作り、無理に刺激を与えず、落ち着くまで静かに見守りましょう。
3. 興奮・喜び
嬉しすぎて体が震えることもあります。飼い主さんが帰宅したとき、散歩の前、おやつをもらえるときなど、興奮のあまりブルブルする犬は珍しくありません。
興奮による震えの特徴
- しっぽを激しく振っている
- 表情が明るい
- 飛びついたり、くるくる回ったりする
- 短時間で収まる
対処法: 特に心配は不要です。落ち着くまで待ちましょう。
4. 体を乾かすための身震い(ウェットシェイク)
お風呂上がりや雨の中の散歩後に、犬が全身をブルブルッと大きく振るのは、体についた水分を飛ばすための行動です。犬のウェットシェイクは非常に効率的で、体の水分の約70%を一瞬で飛ばすことができると言われています。
これは完全に正常な行動なので、心配は不要です。
5. 加齢による筋力低下
シニア犬(7歳以上)は、加齢に伴い筋力が低下し、立ち上がるときや歩くときに足がプルプルと震えることがあります。特に後ろ足の震えが目立つことが多いです。
急に悪化しなければ加齢の自然な変化ですが、歩行困難や痛みを伴う場合は獣医師に相談してください。
要注意!病気が原因の身震い6つ

以下のような身震いは、病気のサインである可能性があるため、早めに獣医師に相談してください。
1. 痛みによる震え
犬は痛みを感じると、じっとして小刻みに震えることがあります。
考えられる病気 | 特徴 |
|---|---|
椎間板ヘルニア | 背中を丸めて震える。抱き上げると痛がる |
膵炎 | お腹を触ると痛がる。嘔吐・下痢を伴うことがある |
関節炎 | 特定の足をかばう。立ち上がりが辛そう |
歯の痛み | 食事中に震える。口を触ると嫌がる |
2. 中毒による震え
犬に有害な食べ物や物質を摂取した場合、中毒症状として震えが出ることがあります。
中毒を引き起こす主な物質
- チョコレート: テオブロミンによる中毒
- キシリトール: ガムなどに含まれる甘味料
- 殺虫剤・除草剤: 散歩中の誤飲に注意
- 人間の薬: 鎮痛剤や風邪薬など
中毒が疑われる場合は、何を食べたかを確認し、すぐに動物病院に連絡してください。
3. 低血糖
血糖値が異常に低下すると、震え・ふらつき・ぐったりするなどの症状が出ます。
特に注意が必要な犬
- 子犬(特に超小型犬種): 糖の蓄えが少なく低血糖になりやすい
- 糖尿病の治療中の犬: インスリンの効きすぎ
- 長時間の空腹な犬: 食事間隔が長い場合は低血糖のリスク
4. 肝臓・腎臓の疾患
肝臓や腎臓の機能が低下すると、体内に毒素が蓄積し、震えやけいれんなどの神経症状が現れることがあります。
- 肝硬変・肝不全: 黄疸、食欲低下、嘔吐と併発
- 慢性腎臓病: 多飲多尿、体重減少と併発
5. てんかん・神経疾患
てんかん発作の前兆として震えが見られることがあります。また、脳炎や水頭症などの中枢神経系の疾患でも震えが症状として現れます。
てんかん発作の特徴
- 意識がない、または朦朧としている
- 全身がガクガクとけいれんする
- よだれが大量に出る
- 失禁する
- 数分間続く
6. ジステンパー(犬ジステンパーウイルス感染症)
ワクチン未接種の犬で震えが見られる場合、ジステンパーの可能性があります。発熱、鼻水、咳、下痢などの症状を伴い、進行すると神経症状(震え・けいれん)が現れます。
病院に行くべき?判断チェックリスト

愛犬が身震いしているとき、以下のチェックリストで対応を判断しましょう。
様子見でOKなケース
- 寒い環境にいる(暖かくすると止まる)
- 恐怖や興奮の原因が明確(落ち着くと止まる)
- お風呂上がりや雨後の体を振る行動
- 食欲・元気がいつも通り
- 短時間で震えが止まる
すぐに病院に行くべきケース
- 震えが長時間(30分以上)止まらない
- 嘔吐・下痢・食欲低下を伴う
- ぐったりしている、意識がもうろうとしている
- けいれん(全身がガクガクする)を起こしている
- 何か有害なものを食べた可能性がある
- 歩き方がおかしい、特定の場所を痛がる
- ワクチン未接種で発熱・咳・鼻水がある
犬の身震いに関するよくある質問

犬の身震いについて、飼い主さんからよくいただく質問にお答えします。「これって大丈夫?」と不安に思ったときの参考にしてくださいね。
Q. 寝ているときにピクピク震えるのは大丈夫ですか?
基本的に心配ありません。 犬もレム睡眠中に夢を見ており、そのときに足がピクピク動いたり、小さく震えたりするのは正常です。声をかけると目を覚ますようであれば問題ありません。
ただし、起こしても起きない・全身がガクガクしている場合はけいれんの可能性があるため、獣医師に相談してください。
Q. 特定の足だけ震えるのは何が原因ですか?
その足に痛みや異常がある可能性があります。関節炎、靭帯の損傷、パテラ(膝蓋骨脱臼)などが考えられます。
特定の足だけの震えが続く場合は、獣医師に診てもらいましょう。
Q. 老犬の震えは仕方ないですか?
加齢による多少の震えは自然なことですが、「歳だから仕方ない」と決めつけるのは危険です。
痛みや内臓の病気が隠れている場合もあるので、シニア犬は特に定期的な健康診断で状態を確認しましょう。
Q. 震えている犬を抱きしめてもいいですか?
恐怖やストレスで震えている場合、飼い主がそばにいてあげることは安心感につながります。
ただし、強く抱きしめると逆にストレスになることも。そっと寄り添い、穏やかに声をかけてあげるのがベストです。
痛みが原因の場合は、触ることで痛みが増す可能性があるため注意してください。
まとめ
犬の身震い(ブルブル震える)原因と対処法について解説しました。ポイントを振り返りましょう。
- 寒さ・恐怖・興奮・体を乾かすための身震いは心配不要
- 痛み・中毒・低血糖・肝腎疾患・てんかんなどの病気が原因の場合は早めに受診
- 震えが長時間続く、他の症状を伴う場合はすぐに病院へ
- 寝ているときのピクピクは夢を見ている証拠で基本的に正常
- シニア犬の震えは「歳のせい」と決めつけず、定期検診を
愛犬のブルブル震える原因を正しく見極めて、適切に対応してあげてくださいね。
著者
DogLife編集部



