25 December.
愛犬がお出かけ後に下痢をした!原因と対処法、予防のポイントを解説
愛犬がお出かけ後に下痢をする原因と対処法を解説。ストレスや誤食、環境変化など考えられる要因から、病院を受診すべき判断基準、自宅でのケア方法、予防のポイントまで詳しく紹介します。

愛犬と楽しくお出かけしたのに、帰宅後に下痢をしてしまった…そんな経験はありませんか?
元気に遊んでいたはずなのに、急にお腹を壊してしまうと心配になりますよね。実は、お出かけ後の下痢には、ストレスや環境の変化、拾い食いなどさまざまな原因が考えられます。
この記事では、愛犬がお出かけ後に下痢をする主な原因から、動物病院を受診すべき判断基準、自宅でできる対処法、そして予防のポイントまで詳しく解説します。
正しい知識を身につけて、愛犬との安心なお出かけを実現しましょう!
愛犬がお出かけ後に下痢をする4つの主な原因
お出かけ後の下痢には、いくつかの原因が考えられます。愛犬の行動や状況を振り返りながら、当てはまるものがないかチェックしてみましょう。
ストレスや緊張による消化器系への影響
犬は環境の変化に敏感な動物です。慣れない場所での緊張やストレスは、自律神経に影響を与え、腸の動きを乱してしまうことがあります。
特に、ペットホテルでのお泊まり後や、動物病院を受診した後、見知らぬ来客があった日などに下痢を起こすケースが多いです。お出かけ先での知らない音や匂い、他の犬との接触なども、愛犬にとっては大きなストレス要因になり得ます。
ストレスが原因の下痢は、多くの場合1〜2日で改善します。思い当たる節があれば、できる限りストレス源を取り除いてあげましょう。
拾い食いや誤飲・誤食のリスク
お出かけ先では、普段の散歩コースと違って予期せぬものが落ちていることがあります。公園の草や落ちている食べ物、ゴミなどを口にしてしまうと、下痢の原因になることも。
特に注意が必要なのは、人間用の薬やサプリメント、チョコレートやネギ類などの有害な食べ物の誤食です。これらは嘔吐を伴うことが多く、緊急性が高いケースもあります。
好奇心旺盛な若いワンちゃんは特に誤飲・誤食のリスクが高いので、お出かけ中は愛犬から目を離さないようにしましょう。
食事内容や水の急な変化
旅行先で普段と違うフードを与えたり、水が変わったりすると、愛犬の消化器系に負担がかかることがあります。
フードの急な切り替えは消化不良を起こしやすく、下痢の原因になりがちです。また、バーベキューや外食時に「ちょっとだけなら」と人間の食べ物を与えてしまうケースも要注意。人間の食べ物は犬にとって高脂質で消化しにくいため、お腹を壊しやすいんです。
車酔いや長時間移動による体調不良
車での長時間移動は、愛犬の体に負担をかけます。車酔いによる自律神経の乱れや、移動中のストレスが下痢を引き起こすこともあります。
また、移動中の気温変化や気圧変化も体調に影響します。特に夏から秋にかけての季節の変わり目は、急激な気温差から下痢をしやすくなる犬が多いようです。
お出かけ後の愛犬の下痢、動物病院を受診すべき?判断基準を解説
愛犬が下痢をしたとき、「病院に行くべきか、様子を見るべきか」と迷うことがありますよね。ここでは、判断の目安となるポイントをお伝えします。
すぐに動物病院を受診すべき症状
以下の症状が1つでも当てはまる場合は、迷わず動物病院を受診しましょう。
- 水のような下痢を頻繁に繰り返す
- 下痢と嘔吐が何度も続いている
- 便に血が混ざる(血便)、または便が黒い
- 元気がない、食欲がない
- 3日以上下痢が続いている
- 誤飲・誤食の疑いがある
- 脱水症状を起こしている
犬の下痢は急速に悪化することがあります。ぐったりしている場合は、夜間でも救急病院にかかるようにしてください。
特に子犬や老犬は重症化しやすいため、早めの対応が大切です。
自宅で様子を見てもよい場合
一方で、以下の条件に当てはまる場合は、1〜2日程度自宅で様子を見ても大丈夫なことが多いです。
- 下痢の頻度が少ない
- 嘔吐がない
- 血便がない
- 元気がある
- 食欲がある
このような場合は、フードの変更やストレスによる一過性の下痢である可能性が高いです。
ただし、改善が見られない場合や、少しでも気になる症状が出た場合は、早めに動物病院を受診しましょう。
受診時に持参すると役立つもの
動物病院を受診する際は、便を少量持参すると診察に役立ちます。量は小指の先程度で十分です。
アルミホイルやラップなど水分を吸収しないもので便を包み、さらにビニール袋に入れて持っていきましょう。便を持参できない場合は、スマートフォンで撮影した写真でもOKです。
また、「いつから下痢をしているか」「どのくらいの頻度で、どんな形状の便か」などをメモしておくと、獣医師への説明がスムーズになります。
愛犬がお出かけ後に下痢をしたときの自宅での対処法
軽症の下痢や、動物病院で「様子を見てもよい」と指示された場合の、自宅でのケア方法をご紹介します。
半日〜1日の絶食で胃腸を休ませる
下痢をしているときの胃腸は敏感になっています。軽症の場合は、半日から1日程度食事を抜いて胃腸を休ませてあげると、回復を早められることがあります。
食欲がないときは、無理に食べさせようとせず、休ませてあげましょう。ただし、水分補給は非常に重要です。脱水を防ぐため、常温の水を少量ずつ数回に分けて与えてください。
一度に大量の水を飲ませると、かえって下痢や嘔吐がひどくなることがあるので注意が必要です。
脱水症状のサインとしては、皮膚をつまんでもなかなか元に戻らない、口内が乾燥している、尿の色が濃く量が少ないなどがあります。これらの症状が見られたら、すぐに動物病院を受診してください。
消化に良い食事を少量ずつ与える
絶食後、水を飲んでも下痢や嘔吐の症状が出なければ、食事を再開します。
消化に良いドライフードをぬるま湯でふやかし、少量ずつ様子を見ながら与えましょう。食欲があっても、下痢が治まるまでは普段の食事以外のものは与えないようにしてください。
4〜5日かけて、徐々にふやかし具合や量を調整し、いつもどおりの食事サイクルに戻していきます。人間の食べ物や乳製品(ヨーグルトなど)は、下痢をしている最中は控えた方が無難です。
市販の下痢止めは自己判断で使わない
「早く治してあげたい」という気持ちから、市販の下痢止めを使いたくなるかもしれません。しかし、下痢は止めない方が良い場合もあるんです。
例えば、細菌感染が原因の下痢の場合、下痢止めを使うと細菌の排出が遅れてしまい、症状を悪化させることがあります。原因がわからない段階での自己判断による薬の使用は危険です。
また、人間用の薬は犬にとって有効な量がわからないため、絶対に使用しないでください。整腸剤や乳酸菌のサプリなども、獣医師に相談してから使用するようにしましょう。
お尻周りを清潔に保ち安静にする
下痢をしていると、お尻周りが汚れやすくなります。汚れを落とさないままだと肌が荒れてしまうこともあるので、ぬるま湯で優しく洗ったり、ウェットティッシュで拭いたりしてあげましょう。
また、下痢が落ち着くまでは安静に過ごすことが大切です。散歩は控えめにするか、お休みさせてあげてください。トリミングやシャンプーも、体調が落ち着くまで延期した方が良いでしょう。
多くの場合、軽症の下痢は2〜3日程度で改善します。それでも良くならない場合は、動物病院を受診してください。
お出かけ後の下痢を予防する3つのポイント
せっかくの楽しいお出かけを、下痢で台無しにしたくないですよね。ここでは、予防のためにできることを3つご紹介します。
普段のフードと水を持参する
旅行や長時間のお出かけでは、いつも食べているフードを持参しましょう。環境が変わっても、慣れた味は愛犬の心の支えになりますし、消化不良を防ぐことができます。
水も可能であれば普段飲んでいるものを持っていくと安心です。どうしてもフードを切り替える必要がある場合は、少しずつ新しいフードを混ぜながら、1週間程度かけて慣らしていくのがベストです。
拾い食い・誤食を徹底的に防ぐ
お出かけ先では、愛犬から目を離さないことが大切です。リードを短く持ち、地面に落ちているものを口にしないよう注意しましょう。
拾い食いの癖がある子には、口輪を使用するのも一つの方法です。また、バーベキューや外食時には、周囲の人にも「人間の食べ物は与えないでください」と協力をお願いしておくと安心ですね。
短時間のお出かけから慣らしていく
ストレスによる下痢を防ぐには、愛犬を少しずつお出かけに慣らしていくことが効果的です。
いきなり長時間の旅行に連れ出すのではなく、まずは近所の公園や、車で一駅分の距離など、短時間・短距離のお出かけから始めましょう。少しずつ経験を重ねることで、「お出かけ=楽しいこと」と認識してもらえます。
愛犬のお出かけ後の下痢についてよくある質問
お出かけ後の下痢について、よく寄せられる疑問にお答えします。
犬の下痢を治す方法は?どのくらいで治る?
軽症の下痢であれば、胃腸を休ませることで1〜2日で改善することが多いです。ストレスや食事の変化が原因の一過性の下痢なら、2〜3日で回復するケースがほとんどです。
ただし、原因によって回復期間は異なります。改善が見られない場合や、悪化している場合は動物病院を受診しましょう。
下痢でも元気で食欲があるけど大丈夫?
下痢以外に症状がなく、元気と食欲がいつも通りであれば、一時的な不調の可能性が高いです。フードの変更や軽いストレスが原因かもしれません。
この場合は1〜2日様子を見ても問題ないことが多いですが、下痢を繰り返す場合や3日以上続く場合は受診を。血便や嘔吐が出たら、すぐに動物病院へ連れていきましょう。
老犬や子犬の下痢で特に気をつけることは?
子犬は免疫力が低く、腸内細菌叢のバランスが整っていないため、下痢を起こしやすい傾向にあります。また、急速に悪化して低血糖を起こす恐れがあるため、早めの受診が重要です。
老犬の場合は、内臓疾患など病気が原因となっているケースが他の年代と比べて多いのが特徴。下痢が続く場合は、検査を受けることをおすすめします。
下痢が泥状やゼリー状の場合は何が原因?
ゼリー状の便(粘液便)は、大腸に異常があるときに起こる下痢の特徴です。
原因としては、今までと異なるフードを与えたり、ストレスを感じていたりなど一過性のものが多いですが、3日以上続く場合や血便を伴う場合は、炎症性腸炎や腫瘍などの病気が潜んでいる可能性もあるため、早めに動物病院を受診してください。
まとめ
愛犬がお出かけ後に下痢をしてしまうのは、決して珍しいことではありません。ストレスや食事の変化、拾い食いなど、さまざまな原因が考えられます。
大切なのは、愛犬の様子をよく観察すること。元気や食欲があり、軽症であれば自宅でのケアで改善することも多いです。しかし、血便や嘔吐を伴う場合、3日以上続く場合などは、迷わず動物病院を受診しましょう。
普段のフードを持参する、拾い食いを防ぐ、短時間のお出かけから慣らすなど、予防策を講じることでトラブルを減らすことができます。
しっかり準備して、愛犬との楽しいお出かけをたくさん楽しんでくださいね!
著者
DogLife編集部