27 December.
愛犬のワクチン接種後のお出かけはいつからOK?注意点と安全な過ごし方を解説
愛犬のワクチン接種後、お出かけや散歩はいつから大丈夫?子犬と成犬で異なる待機期間や副反応の症状、接種後の安全な過ごし方を詳しく解説。愛犬の健康を守りながら楽しくお出かけするためのポイントを紹介します。

愛犬がワクチンを接種した後、「いつからお出かけしていいの?」「散歩は控えたほうがいいの?」と悩む飼い主さんは多いのではないでしょうか。
ワクチン接種後の愛犬は、体に免疫をつける過程で疲れやすく、副反応が出ることもあります。特に子犬の場合は散歩デビューのタイミングとも重なるため、慎重に判断することが大切です。
この記事では、ワクチン接種後のお出かけや散歩を再開できる時期、注意すべき副反応の症状、安全に過ごすためのポイントを詳しく解説します。愛犬の健康を第一に考えながら、楽しいお出かけを実現しましょう。
愛犬のワクチン接種後、お出かけや散歩はいつからOK?
ワクチン接種後の外出可能時期は、子犬と成犬で大きく異なります。免疫がつくまでの期間や体力の回復具合を考慮して、適切なタイミングを見極めましょう。
子犬の場合|最後のワクチンから2〜3週間後が目安
子犬は生後2〜4ヶ月の間に、複数回のワクチン接種を行います。一般的には、生後6〜8週齢で1回目、その後3〜4週間間隔で2〜3回追加接種するスケジュールが多いです。最後の接種が終わってから2〜3週間経過すると、ようやく体に十分な免疫がつくといわれています。
この期間を待たずに外出してしまうと、感染症にかかるリスクが高まるので注意が必要です。ワクチンが完了するまでは、地面を歩かせる散歩は控えましょう。
子犬の免疫システムはまだ発達途中で、ワクチン接種中は母犬からもらった免疫(移行抗体)が徐々に減少していく時期でもあります。
ただし、社会化のために外の世界を見せてあげることは大切です。抱っこしたまま外に出て、車の音や人の気配に慣れさせてあげると、散歩デビュー後もスムーズに外出できるようになりますよ。窓越しに外を見せたり、ベランダで外気に触れさせたりするのも良い方法です。
焦らず、免疫がしっかりついてから本格的なお出かけを始めてくださいね。
成犬の場合|接種当日は控え、翌日から様子を見て再開
成犬の場合、ワクチン接種当日の散歩はトイレを済ませる程度に留めておくのが安心です。いつもと同じ時間歩いてしまうと、普段より疲れてしまったり、体温上昇によって副反応が現れたりする可能性があります。
トイレを済ませたら、速やかに家に戻ってゆっくり過ごすようにしましょう。毎日の散歩を楽しみにしている愛犬にとっては少し物足りないかもしれませんが、健康のためには我慢が必要です。
散歩に行けない分、飼い主さんがたくさんスキンシップを取ってあげると、愛犬も安心できますよ。
翌日以降は、愛犬の様子を見ながら短めの散歩から再開しましょう。最初は通常の半分程度の時間にして、数日かけて少しずつ元の散歩時間に戻していくのがおすすめです。急に長時間の散歩をさせると、体に負担がかかってしまいます。
激しい運動は2〜3日控えるようにして、愛犬の体調を最優先に考えてあげてくださいね。
愛犬のワクチン接種後に注意すべき副反応と対処法
ワクチン接種後は副反応が出ることがあります。症状を事前に知っておくことで、異変にすぐ気づき、適切に対処できます。
よくある副反応の症状
ワクチン接種後に見られる副反応には、以下のようなものがあります。
- 発熱
- 嘔吐や下痢
- 食欲の低下
- 元気がない、寝てばかりいる
- 接種部位の腫れや痛み
- 顔の腫れ(ムーンフェイス)
これらの症状の多くは、接種後24時間以内に現れるといわれています。軽度であれば1〜2日で自然に回復することがほとんどです。ワクチンは体内に弱毒化したウイルスを入れることで免疫力を高めるものなので、一時的に体調が変化するのは自然な反応ともいえます。
愛犬がいつもより静かで寝てばかりいる場合も、ワクチンによる疲労の可能性があります。体が免疫を作ろうとしている証拠なので、無理に起こさず、ゆっくり休ませてあげましょう。静かで落ち着ける環境を整えてあげることが大切です。
接種部位を気にして舐めたり掻いたりする場合は、エリザベスカラーを使って患部を保護してあげると良いでしょう。
すぐに動物病院へ行くべき危険な症状
一方で、すぐに動物病院へ連絡すべき重篤な症状もあります。特に注意したいのが「アナフィラキシーショック」です。
接種後30分〜1時間以内に、ぐったりして動けない、口の粘膜が真っ白になる(チアノーゼ)、激しい嘔吐、呼吸困難などの症状が見られたら、命に関わる緊急事態です。この状態を放置すると、命に危険が及ぶことがありますので、一刻も早く対応することが求められます。
このような症状が現れたら、すぐに接種した動物病院に連絡してください。また、パグやフレンチブルドッグなどの短頭種は、顔の腫れによって呼吸困難を起こしやすいので、特に注意が必要です。
ワクチン接種後のお出かけで気をつけたい5つのポイント
接種後の愛犬は体力が消耗しています。以下の5つのポイントを押さえて、安全に過ごしましょう。
接種当日は激しい運動を避ける
ボール遊びやフリスビーなど、息が上がるような激しい運動は控えてください。体温が上昇すると副反応が出やすくなる可能性があります。激しく走り回ったり、興奮して呼吸が荒くなるような運動は避けるようにしましょう。
愛犬が遊びたがっても、接種当日はぐっと我慢。優しく撫でてあげるなど、穏やかなスキンシップに留めておきましょう。おもちゃを見せると興奮してしまう子の場合は、接種当日はおもちゃを片付けておくのも一つの方法です。
接種後はまっすぐ帰宅し、愛犬のそばにいる
ワクチン接種後は、寄り道せずにまっすぐ家に帰りましょう。「ついでに買い物を」と思うかもしれませんが、愛犬は動物病院という慣れない空間と注射で、精神的にも大きな疲労を感じています。できるだけ早く家に帰って、休ませてあげることが大切です。
また、接種当日は一人で留守番させないことも重要なポイントです。万が一体調が悪くなったとき、すぐに気づいてあげられるよう、飼い主さんがそばにいてあげてくださいね。ちょっとした体調の変化に気づけないと、愛犬の調子が急激に悪くなる恐れもあります。
ワクチンを接種する日は、飼い主さんが愛犬とゆっくり過ごせるよう、予定を調整しておくと安心です。接種翌日も、余裕があれば愛犬と過ごせるように予定を空けておくと良いでしょう。
シャンプーは2〜3日控える
ワクチン接種後は免疫力が一時的に低下するため、体力を消耗するシャンプーは2〜3日控えるのが理想的です。シャンプーは犬にとって想像以上に体力を使う行為なので、接種後の弱った体には負担が大きすぎます。
汚れやニオイが気になる場合は、シャンプータオルで拭き取ったり、犬用のデオドラントスプレーを使ったりして対応しましょう。市販のペット用ウェットシートを使えば、手軽に汚れを落とすことができます。
ブラッシングは問題ありませんが、愛犬が嫌がったら無理をしないでくださいね。接種部位を刺激しないよう、優しく行うことを心がけましょう。
興奮させすぎないよう注意する
飼い主さんと遊んでいるうちに興奮してしまうこともあります。撫でてもらうなどスキンシップを取っているときでも、興奮状態になってしまうことがあるんです。呼吸が荒くなるほど興奮すると体に負担がかかるので、落ち着かせてあげることが大切です。
じゃれ合うよりも、優しく撫でてリラックスさせる時間を作ってあげましょう。心が落ち着き、のんびり過ごせる環境を整えてあげてくださいね。愛犬のお気に入りの場所にベッドやブランケットを用意して、安心して休める空間を作ってあげると良いでしょう。
静かな音楽をかけたり、照明を少し落としたりするのも、リラックス効果が期待できます。
異変を感じたらすぐに動物病院へ連絡
少しでも「いつもと違う」と感じたら、自己判断せずに獣医師に相談しましょう。接種した動物病院の診療時間や緊急連絡先を、事前に確認しておくと安心です。
夜間や休日に体調が悪くなった場合に備えて、近くの救急動物病院の連絡先も調べておくと、いざというときに慌てずに済みます。
早めの対応が、愛犬の健康を守ることにつながります。「様子を見よう」と思っているうちに症状が悪化してしまうこともあるので、迷ったら獣医師に電話で相談してみてくださいね。
愛犬のワクチン接種後についてよくある質問
ここでは、ワクチン接種後の対応についてよくある質問をまとめました。
犬がワクチン接種後に元気がないのは普通?
ワクチンによる疲労や軽度の副反応で、元気がなくなることは珍しくありません。体が免疫を作ろうとしている過程で、エネルギーを消費しているからです。
人間もインフルエンザの予防接種を受けた後に、だるさを感じることがありますよね。犬も同じなんです。
通常は1〜2日で回復しますが、元気のない状態が長引いたり、症状が重かったりする場合は、動物病院に相談してくださいね。3日以上経っても改善が見られない場合は、何か別の問題が隠れている可能性もあります。
ワクチン後に寝てばかりいるけど大丈夫?
接種後によく眠るのは、体が回復しようとしている自然な反応です。静かに休ませてあげましょう。睡眠は体力回復に欠かせないものなので、無理に起こす必要はありません。
ただし、ぐったりして反応が鈍い、呼びかけにも応じない、食欲が全くないといった場合は要注意。そのような症状が見られたら、早めに獣医師に診てもらってください。
普段なら大好きなおやつにも反応しない、名前を呼んでも目を開けないといった状態は、明らかに異常なサインです。
子犬の外出デビューは、ワクチン接種後いつからがベスト?
子犬の本格的な外出デビューは、最後のワクチン接種から2〜3週間後が目安です。この頃に免疫が安定してくるので、安心してお出かけできるようになります。獣医師から「もう大丈夫ですよ」とお墨付きをもらってから、散歩を始めると安心ですね。
それまでの期間は、抱っこでの外出で外の世界に慣れさせてあげると、散歩デビュー後もスムーズですよ。最初の散歩は、静かな場所で短時間から始めるのがおすすめです。
いきなり人混みや交通量の多い場所に連れて行くと、子犬が怖がってしまうことがあるため注意してください。
まとめ:ワクチン接種後は愛犬の体調を最優先に、安全なお出かけを
ワクチン接種後のお出かけは、愛犬の体調回復と免疫の安定を待ってから再開することが大切です。子犬は最後の接種から2〜3週間、成犬は翌日以降から様子を見て段階的に散歩時間を戻していきましょう。
副反応の症状を事前に把握しておき、異変があればすぐに動物病院へ連絡することも忘れずに。愛犬の健康を守りながら、楽しいお出かけの準備を進めていってくださいね。
著者
DogLife編集部