ペット可レンタカーは安い?大手6社の料金比較と大型犬OKの探し方
ペット可レンタカーの料金は1回550円〜2,200円が中心です。大手6社の公式条件(料金・ケージ・車種クラス)を比較し、大型犬や沖縄での探し方、無断同乗が損になる理由まで解説します。

「愛犬と旅行したいけれど、ペット可のレンタカーは高いのでは」「大型犬だと断られそう」と迷っていませんか。
ペット同乗の追加料金そのものは、実は高くありません。大手では1回550円、いちばん高いトヨタレンタカーでも2,200円です。ただし落とし穴が別にあります。ペットを乗せられる車種クラスが限られていたり、ネット予約ができなかったり、ケージが必須だったりと、会社ごとのルールを知らずに予約すると当日に断られることがあります。
この記事では、大手6社の公式サイトに載っている条件を表で比べたうえで、格安チェーンや沖縄の地元業者の探し方、大型犬の場合の考え方、そして無断同乗がなぜ損になるのかをまとめました。
料金や条件は2026年9月時点で各社公式サイトを確認したものです。予約前に必ず最新情報を見てくださいね。
ペット可レンタカーの料金相場は?大手6社の公式条件を比較
まず、大手がどんな条件でペットを乗せているのかを押さえておきましょう。
ペット同乗料は1回550円〜2,200円
各社の公式サイトに載っている条件をまとめると、次のようになります。
会社 | ペット同乗料(税込) | 対象 | 対象車種クラス | 予約方法 |
|---|---|---|---|---|
ニッポンレンタカー | 550円/1貸渡 | 犬・猫、体重10kg程度まで | 限定あり | 要確認 |
オリックスレンタカー | 550円/1レンタル | 犬・猫、体重10kgまで | RV・ミニバン・ワゴン系のみ | 電話のみ(ネット不可) |
日産レンタカー | 550円/1貸出 | ケージ寸法内の犬・猫 | 限定あり | 要確認 |
タイムズカーレンタル | 公式に料金記載なし | 犬・猫・小動物、10kgまで | K-0/C-1/S-4/W-4 | 電話のみ(ネット不可) |
トヨタレンタカー | 2,200円/回 | 犬・猫、体重10kg以下 | W・V・SUVクラスのみ | 予約時に申告 |
Jネットレンタカー | 1,100円/日(5日以上は5,500円上限) | ケージに収まる犬・猫 | 要確認 | 要確認 |
ケージの大きさは、ニッポン・オリックス・日産・トヨタがそろって「70cm×90cm×75cm以内」です。ケージは基本的に自分で用意します(オリックスは貸出なしと明記)。置き場所はラゲッジスペースが原則で、ケージの下にはレジャーシートを敷くよう求める会社が多く、トヨタはシートも自分で用意する必要があります。
軽やコンパクトにはペットを乗せられない会社が多い
見落としやすいのが車種クラスの制限です。トヨタはWクラス(ワゴン)・Vクラス(ミニバン)・SUVクラスのみ、オリックスもRVやミニバン、ワゴン系に限られます。つまり「軽自動車を1日4,000円で借りて、ペット料550円を足せば5,000円弱」という計算は、大手では成り立たないことが多いのです。
トヨタの例で言うと、コンパクトのC1クラスは24時間で8,000円台からですが、そもそもペットを乗せられません。ペット可のWクラスは1万円台からになります。予算を立てるときは「ペット可のクラスの車両代+ペット料」で考えてください。
ネット予約できない会社がある
オリックスとタイムズカーレンタルは、ペット同乗の予約を電話でしか受け付けていません。ネットで普通に予約したあと店頭で「実はペットも」と伝えると、その車がペット対象外クラスで乗れない、ということが起こります。ペットを乗せるなら、予約の入口から電話にしておくのが確実です。
ネットに「なし」と出ても、電話すると見つかることがある
予約サイトの検索でペット可の車が出てこなくても、あきらめるのは早いです。ペット同乗はネット予約の対象外にしている会社が多く、店舗に電話すると「その日ならペット可の車を用意できます」と言われることがよくあります。
我が家もろろと北海道へ行ったとき、とかち帯広空港のニッポンレンタカーで、ネット上ではペット可の表示が見当たらなかったのに、電話で聞いたら普通に借りられました。地方空港の店舗は台数が限られるぶん、電話で相談したほうが話が早いです。
ニコニコレンタカーなど格安店ではペットを乗せられる?
大手より安く借りたいときに候補になるのが、フランチャイズ型の格安チェーンです。ただしルールは店舗ごとに違うので、探し方にコツがあります。
ニコニコレンタカーは店舗ごとに対応が分かれる
ニコニコレンタカーは全国に約1,500店あるフランチャイズで、ガソリンスタンドやカーショップ、整備工場が既存の設備を使って運営しています。この仕組みと中古車の活用で運営コストを抑えているのが、安さの理由です(FC本部レンタスの公式説明より)。
ペット同乗については、公式FAQに「一部店舗では対応していないので、利用店舗へ直接確認してください」とあるだけで、全店共通の料金は決まっていません。無料で受け入れている店舗も多いようです。条件は「ケージに入れて、車両に直接触れさせないこと」で、シートに触れたり清掃が必要になったりした場合は、車内清掃代に加えて休業補償20,000円がかかります。
注意したいのは、公式サイトの店舗検索に「ペット可」で絞り込む機能がないことです。禁煙車や車種、駅名では絞れますが、ペットの可否は店舗に電話して聞くしかありません。
Jネットとカースタは日額制
同じ格安系でも、Jネットレンタカーは1日1,100円(連続5日以上は5,500円が上限)、カースタレンタカーは1日550円と、日額で加算されます。
1回いくらの大手と比べると、長期になるほど差が出ます。3日借りるならJネットは3,300円、ニッポンレンタカーなら550円のままです。「1回あたりか、1日あたりか」は予約前に確認しておきましょう。
ケージ不要・大型犬OKのレンタカーはある?
「ケージに入れっぱなしはかわいそう」と思う気持ちはよく分かります。ただ、レンタカーではケージが原則です。
大手は「車内でケージから出すこと」自体が禁止
トヨタの同意書には、車内ではケージから出さない、給水や餌やりもしない、と書かれています。ニッポン、オリックス、タイムズ、日産、ニコニコも「ケージに入れて車両に触れさせない」で共通しています。停車中なら抱っこでよい、シートカバーを持参すれば交渉できる、といった話は大手の公式ルールにはありません。
これは衛生面だけの話ではありません。道路交通法第55条第2項は、運転者の視野や操作を妨げる乗せ方を禁じています。第70条の安全運転義務もあります。膝の上に乗せたり、車内を自由に歩かせたりする乗せ方は、違反になり得るうえ、急ブレーキや衝突のときに犬自身も同乗者もけがをします。ケージは犬を守るための道具だと考えてください。
大型犬は「ケージが積める車」を選ぶ
体重10kgを超える犬は、大手の標準ルールでは対象外です。乗せられるとしても「大型のケージ(バリケンネルなど)がラゲッジに収まる車」を、店舗が個別に認めてくれる場合に限られます。ミニバンの3列目を畳んだスペースや、ハイエースのような商用バンが候補になりますが、ハイエースを借りれば自動的にOKというわけではなく、クラス自体がペット対象外のこともあります。
大型犬の場合は、ネット予約で完結させず、必ず電話で「犬種・体重・ケージの外寸」を伝えて確認してください。沖縄のUMEレンタカーのように、大型犬はワンボックス車にケージを積む形で受け入れる地元業者もあります。
ケージ不要は「ペット専用車」を持つ業者に限られる
例外があるとすれば、ペット専用車を用意している業者です。沖縄のじゃすみんレンタカーには「車内ケージ不要プラン」があり、OTSレンタカーにもペット専用車の案内があります。専用車なので基本料金は通常車より高めですが、ケージなしで乗れる数少ない選択肢です。
一方で、個人経営店に交渉すればシートに直接乗せられる、というような話は裏付けがありません。追加清掃費や事故時の責任が利用者にかかるため、おすすめしません。
カーシェアはペット不可が基本
「レンタカーがだめならカーシェアで」と考える人もいますが、こちらはむしろ厳しめです。タイムズカーはケージに入れてもペット同乗を禁止しており、違反すると会員資格の停止や取り消しの対象になります。個人間カーシェアの最大手だったAnycaも2024年12月にサービスを終えています。
例外はHondaのEveryGoで、クレート(キャリー)に入れれば同乗できます。ただしこれもケージ必須なので、「ケージなしの受け皿」にはなりません。
大型犬との車旅行全体の流れは、大型犬との車旅行ガイドでまとめて確認できます。
沖縄でペット可レンタカーを探すコツ
沖縄は地元資本のレンタカー会社が多く、ペット対応をうたう業者も見つかりやすいエリアです。ただし「沖縄なら安い」と決めつけると、かえって高くつくことがあります。
地元業者にペット専用プランがある
先ほど触れたじゃすみんレンタカー(ケージ不要プラン)、OTSレンタカー(ペット専用車)のほか、オキナワレンタカー(ケージ必須、じゃらん経由で1,650円)、UMEレンタカー(1貸渡1,100円)など、選択肢は本州の地方都市より多めです。
ペット料金は店ごとに差が大きい
一方で、ペット同乗料が大手の550円より高い業者も普通にあります。沖縄のレンタカーが安いと言われるのは車両代の価格競争によるもので、ペット料まで安いとは限りません。「ペットOK」のタグだけで選ばず、ペット料と車両代の合計、ケージの要否、専用車かどうかを見比べてください。空港から少し離れた店舗や、繁忙期を外した時期のほうが車両代は下がりやすいので、日程に余裕があれば試してみる価値はあります。
無断同乗はなぜ損?清掃費と休業補償のしくみ
「小型犬だし、黙って乗せてもバレないのでは」という声をネットで見かけます。これは料金面でも安全面でもおすすめしません。
NOC(休業補償)は正規利用でもかかる
ペット同乗の規約でよく出てくるのが「ノンオペレーションチャージ(NOC)」です。これは事故や汚損で車が貸し出せなくなった期間の営業補償で、無断同乗への罰金ではありません。トヨタ、ニッポン、オリックスは「著しい臭気・汚損・破損があれば、修理や消臭の実費に加えてNOC 20,000円」と定めており、タイムズは車種クラスに応じて2〜3万円です。
ポイントは、正しく申告して乗せていても、毛や臭いが残れば同じ請求が来るということです。逆に言えば、無断で乗せて汚さなければ請求されない、という話でもありません。無断同乗は約款違反なので、発覚すればその後の利用を断られることもあります。550円を惜しんで2万円以上のリスクを背負うのは割に合いません。
次の利用者への配慮も
レンタカー会社はペット同乗のあとに消臭やクリーニングの工程を組んでいます。無申告だとその工程が飛ばされ、次に借りる人が動物アレルギーだった場合に迷惑をかけます。申告は会社への義務というより、次の利用者へのマナーだと考えてください。
レンタカーでも使えるお出かけグッズは、サイズ別の車用お出かけグッズガイドで紹介しています。
返却時の追加費用を防ぐ準備
正しく申告したうえで、汚さない工夫をしておくと安心です。
シートカバーとタオルを持参する
ケージの下に敷くレジャーシートに加えて、厚手のシートカバーや古いバスタオルを何枚か持っていきましょう。ケージの周りをタオルで覆うと、抜け毛の飛び散りをだいぶ抑えられます。雨の日は足拭きタオルも必要です。布シートに泥がつくと通常の清掃では落ちず、追加料金の対象になりやすいからです。
返却前に粘着ローラーをかける
返す前に数分でいいので、粘着ローラー(コロコロ)で目に見える毛を取っておきましょう。消臭スプレーで香りをかぶせるより、窓を開けて換気するほうが店舗の印象はよくなります。ケージの中で粗相をしていたら、必ず店舗に伝えてください。
車内を汚さないためには、車のクレートを嫌がるときの対策を参考にクレートに慣らしておくのもおすすめです。
ペット可レンタカーに関するよくある質問(FAQ)
ペット可レンタカーに関するよくある質問について回答します。
猫や小動物も乗せられますか?
大手はいずれも犬・猫が対象です。タイムズカーレンタルは小鳥やうさぎ、ハムスターなどの小動物も対象に含めています。いずれもケージに入れることが条件です。
2匹同時に乗せられますか?
頭数を公式に明記している大手はほとんどありません。ケージ寸法と体重の範囲に収まるかどうかで判断されるので、予約時に頭数を伝えて確認してください。
補助犬(盲導犬・介助犬・聴導犬)は?
補助犬は一般のペットとは扱いが別で、ケージなしで同乗できるのが通常です。トヨタは個別対応、タイムズカーは補助犬を禁止の対象外としています。
車以外の移動手段を検討するなら、犬とバイクの法律・安全対策もあわせてご覧ください。
まとめ
本記事では、ペット可レンタカーをご紹介しました。
ポイント💡
- ペット同乗料は大手で1回550円〜2,200円。車両代に比べれば小さい
- ただし乗せられる車種クラスが限られ、軽やコンパクトは対象外の会社が多い
- オリックス・タイムズは電話予約のみ。ニコニコは店舗ごとに直接確認
- ケージは全社で必須。ケージ不要は沖縄のペット専用車など、ごく一部
- 大型犬は「ケージが積める車」を電話で個別確認
- NOCは正規利用でもかかる。無断同乗は約款違反のうえ、2万円以上のリスク
ペット可レンタカーは、料金よりも「乗せられる車を見つけること」が大切です。ケージとタオルとレジャーシートを用意して、愛犬との旅を楽しんでくださいね。
移動手段に迷ったら、新幹線に乗る方法と事前準備も比較してみてください。
著者
DogLife編集部
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