DogLife Column
困りごと・心配事老犬

老犬(シニア犬)との旅行は大丈夫?年齢別の判断基準と安全対策を解説

老犬・シニア犬を旅行に連れていっても大丈夫?年齢別の判断基準、獣医師への相談ポイント、シニア犬に優しい旅行プランの立て方を、チェックリスト付きでわかりやすく解説します。

2026.07.19公開: 2026年7月19日5 分で読める

老犬(シニア犬)との旅行は大丈夫?年齢別の判断基準と安全対策を解説

愛犬がシニア期に入ると、「もう旅行は無理かな」「連れ回すのはかわいそうかも」と悩む飼い主さんは多いですよね。老犬との旅行は大丈夫なのか――これは犬の年齢を重ねるごとに、誰もが直面する疑問です。

結論として、シニア犬だからといって旅行を諦める必要はありません。若い頃と同じ感覚で計画するのは禁物です。犬の体調を正しく見極め、シニア犬に合わせたプランを立てれば、穏やかで幸せな旅の時間を過ごせます。

この記事では、シニア犬の旅行の判断基準から、年齢別の注意点、獣医師への相談ポイント、シニア犬に優しい旅行プランまでをお伝えします。愛犬の状態と照らし合わせられるチェックリストも用意しましたので、「行けるかどうか」の見極めに使ってみてくださいね。

シニア犬の旅行は本当に大丈夫?基本の考え方

シニア犬

「老犬に旅行は負担では」と心配になるのは自然です。適切な配慮をすればシニア犬も旅行を楽しめますよ。ここでは判断の基本的な考え方をお伝えしますので、愛犬の状態と照らし合わせてみてくださいね。

シニア犬にも旅行が良い影響を与える場面がある

シニア犬にとっても適度な環境の変化は脳への良い刺激になり、認知機能の維持に役立つとされています。

旅行がシニア犬にとって良い影響を与える理由
  • 新しい匂いを嗅ぐ体験が脳の活性化につながる
  • 自然の中での穏やかな散歩は心身のリフレッシュになる
  • 飼い主と一緒に過ごす時間は犬の幸福度を高める

この考え方の裏づけとして、高齢のビーグルを2年間追いかけた縦断研究があります。Milgramらが2005年に『Neurobiology of Aging』誌で報告した研究では、運動・他の犬や人との関わり・課題を使った学習を組み合わせた環境エンリッチメントを受けたグループで、加齢による学習能力の低下が緩やかでした。抗酸化物質を強化した食事と組み合わせると、さらに差が大きくなったとも報告されています。ただしこれは飼育環境そのものを整えた研究で、旅行の効果を確かめたものではありません。「刺激のある暮らしは高齢犬の頭にも良い方向に働く」という程度に受け取ってくださいね。ただし、体調が悪い犬を無理に連れ出すのは逆効果です。大切なのは、犬の状態を正しく判断すること。「連れて行ってあげたい」という気持ちより、その日の食欲や歩き方を優先してください。まずは月1〜2回、車で30分ほどの場所へ短いお出かけをしてみましょう。帰宅後に普段どおり食べて眠れているなら、その犬はまだ外出を楽しめる状態です。逆に翌日ぐったりしているようなら、距離と時間をもう一段短くしてくださいね。いきなり泊まりの旅行を計画するのではなく、この確認から始めるのが安全な進め方です。

犬の「シニア期」はいつから?

犬種のサイズによってシニア期の始まりは異なります。

サイズ

シニア期の目安

高齢期の目安

小型犬(〜10kg)

10歳頃〜

13歳頃〜

中型犬(10〜25kg)

8歳頃〜

11歳頃〜

大型犬(25kg〜)

6歳頃〜

9歳頃〜

一般的に、大型犬のほうが早くシニア期を迎えます。ただしこれはあくまで目安です。同じ年齢でも個体差は大きいので、年齢だけで判断せず、犬の実際の体調や行動を見て決めましょう。小型犬では15歳を超えても元気な犬が珍しくない一方、大型犬は同じ10歳でも体力の落ち方がはっきり出ます。

シニア期の入り口は、情報源によって数字に幅があります。相模原市のにゅうた動物病院はコラムで、小型犬(体重10kg未満)は8〜9歳頃、中型犬(10〜25kg)は7〜8歳頃、大型犬(25kg以上)は6〜7歳頃からシニア期が始まると説明しています。上の表よりやや早い設定ですね。早めに見積もっておいても準備が無駄になることはないので、迷ったら早いほうの数字で構えておきましょう。

日々の様子で見るなら、散歩の途中で立ち止まる回数が増えた、階段や段差を上がりたがらなくなった、寝ている時間が長くなった、呼びかけへの反応が鈍くなった――このあたりがシニア期に入ったサインです。同院はほかにも、目が白く濁って物にぶつかる、歯が黄色や茶色に変色して口臭が強くなるといった変化を挙げています。旅行の計画は、この変化に気づいた時点から組み立て方を変えていってくださいね。

旅行OKかどうかの基本チェックリスト

以下のチェックリストで、愛犬が旅行に行ける状態かどうかの目安を確認してください。

旅行OK の可能性が高い

  • ✅ 食欲がある
  • ✅ 自分で歩ける(短い距離でも)
  • ✅ 排泄のコントロールがほぼできている
  • ✅ 車に乗ることに抵抗がない
  • ✅ 持病が安定している

旅行を慎重に検討すべき

  • ✅ 食欲にムラがある
  • ✅ 足腰が弱くなってきている
  • ✅ 排泄の失敗が時々ある
  • ✅ 薬を服用中(安定はしている)

旅行を控えたほうがよい

  • ✅ 食欲がほとんどない
  • ✅ 自力での歩行が困難
  • ✅ 持病が不安定で通院が頻繁
  • ✅ 認知症の症状が進んでいる

5項目以上「旅行OK」に該当すれば、概ね問題なく旅行に行けると判断できます。「慎重に検討」が多い場合は、近場の日帰りお出かけから始めて様子を見てください。「旅行を控える」が複数当てはまる場合は、無理せず自宅でゆっくり過ごす選択肢を選びましょう。

旅行後に元気がなくなる場合の対応は、旅行後に犬がぐったりしたときのケア方法を参考にしてください。

獣医師に相談すべきポイントと旅行前の健康チェック

獣医師と老犬

シニア犬の旅行を計画するときは、事前に獣医師へ相談しておきましょう。ここでは相談時に伝えるべきことと、旅行前の健康チェックについて解説します。

獣医師に伝えるべき情報

旅行前の受診では、以下の情報を獣医師に伝えましょう。

シニア犬との旅行前に獣医師に伝えるべき情報
  • 旅行の概要: 行き先、移動時間、宿泊日数
  • 移動手段: 車、電車など
  • 犬の最近の様子: 食欲、排泄、運動量、睡眠の変化
  • 持病の状況: 服用中の薬、最近の検査結果
  • 具体的な不安点: 「車に2時間乗せて大丈夫ですか?」など

獣医師に旅行の詳細を伝えれば、その犬の状態に合ったアドバイスをもらえます。たとえば心臓に不安があるシニア犬なら「標高の高い高原は避けて」「夏場の旅行は控えて」といった具体的な指示が出ることも。

「旅行に行っていいですか」という漠然とした質問より、行き先と移動時間、泊数まで具体的に伝えたほうが、判断してもらいやすいですよ。相談したい内容は診察の前にメモにまとめておきましょう。診察室では聞き忘れが起きやすいので、紙に書いて持っていくのが確実です。

旅行前に受けておきたい検査

シニア犬の旅行前には、以下の健康チェックをおすすめします。

シニア犬との旅行前に受けておきたい検査
  • 血液検査: 内臓機能の状態を確認
  • 心臓の聴診: 心疾患の有無をチェック
  • 関節の状態確認: 長時間の移動に耐えられるか
  • 体重チェック: 急激な体重変化がないか

多くの動物病院ではシニア犬向けの健康診断コースを用意しています。血液検査を中心にした基本的なものと、レントゲンやエコーまで含む詳しいものがあるので、愛犬の年齢と気になる部分に合わせて選びましょう。

費用は病院と検査内容でかなり変わります。健診に力を入れている千葉県のフジタどうぶつ病院の料金表では、生化学14項目・血球検査に腎臓のSDMAと尿中アルブミンを加えた「シニアコース」が税込11,000円、血液検査にレントゲンと腹部・胸部のエコーまで加えた「とことんコース」が税込20,000円〜(体重により変動)と案内されています。

一方、東京都目黒区の斉藤ペットクリニックの料金表では、血液中心の「健診A」が税込27,500円、エコーまで含む「健診D」が税込59,400円〜。同じ「健康診断」でも、地域と検査範囲で金額の幅が大きいことが分かります(いずれも2026年7月時点)。予約のときにコース名と検査項目、総額の3点を確認してください。

受診の頻度は、シニア期に入ったら年2回以上を目安にしましょう。にゅうた動物病院も、シニア期には健康診断の頻度を年2回以上に増やして早期発見につなげるよう案内しています。犬は人より速く歳を取るので、半年の間隔でも数値が動きます。同じ検査を続けて受けていれば、前回との比較で小さな変化に気づけます。結果が出るまで数日かかる検査もあるため、出発の2〜3週間前までに受けておくと余裕を持って判断できます。検査を終えて獣医師から旅行のGOサインが出れば、そのあとの準備も気持ちよく進められますよ。

常備薬と緊急時の準備

常備薬と緊急時の準備は念入りに行いましょう。

常備薬と緊急時の準備
  • 普段の薬は多めに持参: 旅行日数+2日分は持っていきましょう
  • 薬の名前と用量のメモ: 旅先で動物病院を受診する際に必要です
  • かかりつけ獣医師の連絡先: 電話で相談できると安心です
  • 旅先の動物病院リスト: 事前に調べてプリントアウトしておきましょう

ピルケースに薬を1回分ずつ入れておくと、飲み忘れを防げます。投与の時間はスマホのリマインダーに登録しておきましょう。旅先では生活のリズムが崩れやすく、投薬の時間もつい後ろにずれてしまいます。

万一薬をなくしてしまったときのために、処方箋のコピーを持参し、あわせてかかりつけ医の電話番号も控えておいてください。薬の名前と用量が分かれば、旅先の動物病院でも同じ薬を処方してもらえるかもしれません。

移動時間の目安については、犬と旅行するときの移動時間の目安もあわせて確認しておきましょう。

シニア犬に優しい旅行プランの立て方

子供と犬

シニア犬との旅行は、若い犬との旅行とは計画の立て方が大きく異なります。「ゆっくり・短く・快適に」を合言葉に、犬の体に優しいプランを立てましょう。ここでは具体的なプランニングの方法をお伝えします。

移動時間は短く、休憩は多く

シニア犬にとって最適な移動時間と休憩時間は以下の通りです。

シニア犬にとって理想的な移動時間と休憩時間
  • 片道2時間以内が理想: シニア犬は長時間の振動で関節に負担がかかります
  • 1時間に1回は休憩: 成犬より多い頻度で休憩を取りましょう
  • 休憩は20分以上: 体を伸ばし、水を飲ませ、排泄させる時間を十分に確保
  • 車内の温度管理: シニア犬は体温調節が苦手になるため、快適な温度を維持

10歳以上の高齢シニア犬は、1日の移動を2〜3時間以内に抑えましょう。3時間を超える移動は関節への負担が大きく、翌日の疲労感も強くなります。SAやPAでの休憩はドッグランがある施設を選ぶと、犬を自由に運動させられて関節のこわばりも防げます。移動時間の基本的な目安については犬の旅行の移動時間の目安も参考にしてくださいね。

スケジュールは超ゆったりが鉄則

1日の過ごし方の例をご紹介します。

シニア犬との旅行の1日スケジュール例
  • 8:00 朝の散歩(15〜20分のゆっくり散歩)
  • 9:00 朝食
  • 10:00 近場の観光 or 自然散策(無理のない範囲で)
  • 12:00 昼食(犬同伴OKの飲食店 or 部屋で)
  • 13:00〜15:00 犬のお昼寝タイム(飼い主もリラックス)
  • 15:30 夕方の散歩(体調を見ながら)
  • 17:00 宿でのんびり
  • 18:00 夕食

「何かをしなきゃ」ではなく「一緒にいること自体が旅の目的」と考えれば、シニア犬との旅も楽しめます。1日の観光スポットは1〜2箇所に絞り、夕方17時には宿に戻ってゆっくり過ごしましょう。

宿の庭やテラスで日向ぼっこをする時間こそ、シニア犬がいちばん穏やかに過ごせる時間です。昼寝の時間は削らずに。

2泊するなら、中日はどこにも出かけない日にしてしまうのもおすすめですよ。

おすすめの旅行先

シニア犬には以下のような行き先がおすすめです。

シニア犬におすすめの旅行先
  • 温泉地: 飼い主がリラックスしつつ、犬は部屋でゆっくり
  • 高原リゾート: 涼しく、平坦な散歩コースが多い
  • 湖畔の宿: 静かで犬にもストレスが少ない
  • 自宅から近い一棟貸し: 移動時間を最小限にできる

特に湖畔の宿(河口湖、芦ノ湖、十和田湖周辺など)は、水辺の散歩道が平坦で、シニア犬でも安心してお散歩できます。標高1,000m以上の高原(軽井沢、那須、八ヶ岳)は夏場の暑さを避けられて、シニア犬の体への負担を軽減できます。客室露天風呂付きの宿なら、犬を部屋に残さずに温泉を楽しめるので、飼い主のリフレッシュもしやすいです。

旅行全体の負担を減らしたい方は、犬連れ旅行が疲れる原因と解決策も参考になります。

シニア犬の旅行で気をつけるべき健康トラブル

飼い主と犬

シニア犬は若い犬に比べて体調の変化が起きやすく、旅先でのトラブルにも注意が必要です。起こりうるトラブルとその対処法を事前に知っておけば、落ち着いて対応できます。

よくある健康トラブルと対処法

1. 足腰の痛み・疲労

シニア犬は足腰に負担がかかりやすく、疲れやすくなります。こまめに休憩をとるなど、愛犬の体調に合わせて過ごすことが大切です。

シニア犬の足腰への負担を減らす方法
  • 散歩の距離を普段の半分程度にする
  • 段差の少ない散歩コースを選ぶ
  • 車への乗り降りはスロープや抱っこで補助する
  • 滑りにくいハーネスを使用する

2. 排泄の失敗

シニア犬は、加齢によって筋力や排泄機能が低下し、トイレまで間に合わなかったり、排泄の失敗が増えたりすることがあります。

シニア犬の排泄トラブルへの対処法
  • マナーベルトやマナーパンツを持参する
  • 宿のベッドにはペットシーツを敷く
  • トイレの回数が増えるため、こまめに外に連れ出す


3. 食欲の低下

シニア犬は加齢による身体の変化や環境の変化によって、食欲が低下することがあります。無理に食べさせず、愛犬の様子を見ながら食事を与えることが大切です。

シニア犬の食欲低下への対処法
  • 普段のフードに加え、好物のおやつを持参する
  • 食事の時間にこだわらず、犬が食べたいときに与える
  • 水分摂取はこまめに促す

4. 体温調節の問題

シニア犬は、加齢によって体温調節機能が低下し、暑さや寒さの影響を受けやすくなります。愛犬が快適に過ごせる環境を整えましょう。

シニア犬の体温調節対策
  • 夏は熱中症に特に注意。涼しい時間帯に活動する
  • 冬は防寒着を用意する
  • 宿泊先のエアコン設定温度に注意する

シニア犬向けのグッズも増えています。車の乗り降りを助けるペットスロープ、肉球の滑りを抑えるケアジェル、関節をサポートするサプリメントなど、旅先で役に立つものは出発前に揃えておきましょう。

どれも当日いきなり使うと犬が戸惑うので、スロープは自宅で上り下りの練習をしておいてください。サプリメントは効果が出るまで時間がかかるものもあるので、獣医師に相談したうえで早めに始めておくと安心です。

こんな症状が出たらすぐに病院へ

旅先で以下の症状が見られたら、旅行を中断して動物病院を受診してください。

  • 嘔吐が止まらない
  • 下痢が続く
  • ぐったりして動かない
  • 呼吸が荒い、苦しそう
  • 食事も水も受け付けない
  • 歩けなくなった

シニア犬は体調の変化が急に起こります。「少し様子がおかしいかも」と感じたら、様子見をせず早めに獣医師へ連絡してください。

特に呼吸が荒いときは心臓に問題が起きているサインの場合もあり、その日のうちの受診が必要になります。旅先で夜間や休日に対応してくれる救急動物病院の連絡先は、出発前に必ず控えておきましょう。

ここで押さえておきたいのが、救急を受ける病院と専門的な検査をする病院は別だという点です。たとえば川崎市のアニマルメディカルセンターは、公式サイトで24時間365日の診療体制を掲げています。

一方、日本動物高度医療センター(JARMeC/川崎本院・東京・名古屋・大阪)はMRIやCTを備えた二次診療の病院で、かかりつけ医からの紹介が前提となり、救急外来は受け付けていません。

夜中に駆け込める先として控えるなら、24時間対応をうたっている病院か、地域の獣医師会が運営する夜間動物救急センターを。

旅行先の動物病院はどうやって探す?

旅行先の動物病院は、出発前にリスト化しておきましょう。かかりつけ医がいない土地では、夜間や救急に対応しているか、土日祝日も開いているかを確認しておくのが大切です。

探し方は3つあります。

1つめは地図アプリで滞在先の周辺を「動物病院」で検索する方法。

2つめは公益社団法人日本獣医師会のサイトにある「動物病院を探す」のページから、47都道府県と主要都市の獣医師会をたどって地域の病院を調べる方法です。

3つめは「全国夜間救急動物病院検索サイト」のように、夜間対応の病院を地域別にまとめたサイトを使う方法。

いずれの場合も、営業時間は各院の公式サイトで確かめてください。夜間救急は事前の電話連絡が必要なところが多いので、番号を先に控えておきましょう。

押さえておきたいのは2件です。宿から車で30分以内の病院を1件、夜間や休日に対応してくれる病院を1件。電話番号と地図はスクリーンショットで保存しておくと、電波が弱い場所でも確認できます。

支払いの準備もしておきましょう。旅先の病院はどこも初診扱いになり、診察料が別にかかります。たとえば斉藤ペットクリニックの料金表では、初診料が税込2,750円、再診料が税込1,320円と案内されています(2026年7月時点)。診察料は病院ごとに設定が違うので、電話で受診を伝えるときに初診料も聞いておくと見通しが立ちます。ここに検査や処置、薬の費用が加わります。カードが使えない病院もあるため、現金とカードの両方を用意しておくと会計で困りません。

もう1つ持っていってほしいのが健康記録です。最近の検査結果、過去の病歴、ワクチン履歴、服用中の薬の名前と用量を紙1枚にまとめておきましょう。初めて診てもらう病院でも、これがあれば状況を素早く伝えられます。紙とスマホの写真、両方で持っておくと確実ですよ。

体調を崩したときの対処法は、犬が旅行中に体調を崩す原因と対処法で詳しく解説しています。

老犬(シニア犬)との旅行に関するよくある質問(FAQ)

老犬

老犬(シニア犬)との旅行に関するよくある質問について回答します。

何歳までなら犬を旅行に連れていけますか?

年齢だけで一律に判断するのは難しいです。15歳でも元気に旅行を楽しむ犬もいれば、10歳で旅行が負担になる犬もいます。大切なのは年齢ではなく「現在の健康状態」です。

獣医師に相談したうえで、犬の体調を見ながら判断してください。判断の目安になるのは、自分で歩けるか、食欲が保てているか、車に乗って落ち着いていられるかの3点です。この3つが揃っているなら、距離を短くすれば旅行は十分に楽しめます。

体力が落ちてきたら、泊まりをやめて近場の犬連れOKカフェやドッグランへ出かけるスタイルに切り替えましょう。「もう旅行に行けない」と諦めるのではなく、行ける形に変えていってくださいね。

シニア犬と初めて旅行に行く場合のおすすめは?

自宅から1〜2時間以内の、一棟貸しコテージやプライベート感のある宿を選んでみてください。他の犬や人と顔を合わせる機会が少ないので、ゆっくり過ごせます。

まずは日帰りのお出かけから試して、犬の様子を見てから宿泊にチャレンジ。

首都圏からなら箱根・伊豆・那須、関西圏からなら淡路島・有馬温泉のあたりが、おすすめエリアです。客室に露天風呂が付いている宿なら、犬を部屋に残さずに温泉を楽しめるので、飼い主のリフレッシュ時間も確保できますよ。

認知症(認知機能不全)のある犬でも旅行は可能ですか?

認知症の程度によります。軽度(夜鳴きが少しある程度)であれば、短距離の旅行は可能な場合もあります。ただし、重度(徘徊、昼夜逆転、飼い主を認識できないなど)の場合は旅行が大きなストレスになるため、避けたほうがよいでしょう。

判断に迷う場合は獣医師に相談してください。

準備ができたら、宿を探そう

持ち物や心配ごとの準備が整ったら、次は愛犬と泊まれる宿選びです。人気の宿は早めに探しておくと安心です。

愛犬と泊まれる宿を探す

まとめ

シニア犬との旅行は、適切な準備と配慮があれば十分に楽しめます。

  • 年齢だけで判断せず、犬の実際の体調を見て旅行の可否を決める
  • 旅行前に獣医師の健康チェックを受ける
  • 移動時間は短く、休憩は多く。「ゆっくり・短く・快適に」が鉄則
  • スケジュールは余裕をもたせ、犬のペースに合わせる
  • 健康トラブルに備えて常備薬と旅先の動物病院を準備する

ポイント💡

シニア犬との旅行は「どこへ行くか」より「どう過ごすか」で決まります。移動を短く、休憩を多く、予定は1日1〜2箇所まで。この3つを守れば、シニア期に入ってからも旅は続けられます。

「何かをすること」より「一緒にいること」を大切にして、穏やかな時間を過ごしてくださいね。

著者

DogLife編集部

DogLife編集部