24 May.
犬連れ旅行で迷惑をかけないためのマナーと事前準備
犬連れ旅行で周囲に迷惑をかけないためのマナーを場面別に解説。宿・レストラン・観光地で押さえるべきポイントと事前準備を具体的に紹介します。

犬連れ旅行で最も気を使うのが、周囲への迷惑ではないでしょうか。「犬連れで旅行したいけど、マナーがわからなくて不安」「他のお客さんに嫌な思いをさせたくない」——そんな声をよく聞きます。
実は、犬連れ旅行のマナーは難しいものではありません。基本は「相手の立場で考えること」。犬が好きな人ばかりではないということを意識するだけで、自然と適切な行動が取れるようになります。
この記事では、宿・レストラン・観光地・移動中の場面ごとに、犬連れ旅行で守るべきマナーを具体的に解説します。
宿泊先で守るべきマナー

ペット可の宿に泊まるとき、飼い主のマナーが悪いと「やっぱり犬連れは…」と思われ、最悪の場合、宿がペットの受入れをやめてしまうこともあります。
自分たちだけでなく、未来の犬連れ旅行者のためにも、マナーを守りましょう。
チェックイン時のマナー
チェックイン時のマナー
- 宿のルールを事前に確認し、必ず守る(犬が入れるエリア、リードの装着義務など)
- ワクチン接種証明書・狂犬病予防注射済証を忘れずに持参
- ロビーや廊下では必ずリードを短めに持つ
- 他の宿泊者やスタッフに挨拶する(犬連れは目立つので、好印象が大切)
客室でのマナー
客室でのマナーは以下の通りです。
やるべきこと | やってはいけないこと |
|---|---|
トイレシートを敷いてトイレスペースを確保 | 犬をベッドの上に乗せる(宿が許可している場合を除く) |
家具や壁にぶつからないよう見守る | 犬だけを部屋に残して長時間外出する |
抜け毛はチェックアウト前にコロコロで掃除 | 粗相を放置・隠す |
備品を壊した場合は正直に申告 | 犬用タオルで宿の備品のタオルを代用する |
チェックアウト時のマナー
チェックアウト時のマナー
- 部屋を可能な限りきれいにして出る(抜け毛の掃除、ゴミの処分)
- 粗相やトラブルがあった場合は正直にフロントに伝える
- スタッフにお礼を伝える「犬にも優しくしていただきありがとうございました」の一言が次に繋がる)
レストラン・カフェでのマナー

犬連れOKのレストランやカフェでも、すべてのお客さんが犬好きとは限りません。
犬が苦手な方にも配慮したマナーを心がけましょう。
入店前に確認すること
入店前に確認すること
- 犬同伴の条件(テラス席のみ、店内OKなど)
- 犬のサイズ制限
- 混雑時間を避けて来店(犬連れは空いている時間帯が安心)
店内での過ごし方
店内での過ごし方
- 犬は足元に伏せさせる(椅子やテーブルに乗せない)
- リードは短めにして、テーブルの脚などに結ぶ
- 他のテーブルとの距離を保つ
- 犬が吠えたら店の外に出て落ち着かせる(店内で叱らない)
- 犬の食器は持参する(店の食器を犬に使わない)
- 床に落ちた毛やよだれは拭いてから帰る
犬にテーブルの食べ物を与えない
人間の食べ物は犬にとって塩分や脂肪分が多すぎることが多く、体調不良の原因になります。
また、テーブルの食べ物を与える習慣がつくと、他の場面でもおねだり吠えの原因になります。犬のおやつは持参したものを与えるようにしましょう。
観光地・公共の場でのマナー

犬連れで観光を楽しむ際、公共の場でのマナーは特に重要です。犬連れが増えるほど、マナーの悪さが目立つと犬連れ禁止エリアが増えてしまうという現実もあります。
基本ルール
観光地・公共の場での基本的なマナー
- リードは常に装着(ノーリードは多くの自治体で条例違反)
- リードの長さは1.5m以内が目安(伸縮リードは人混みでは短くロック)
- うんちは必ず持ち帰る(水で流すだけはNG)
- おしっこはペットボトルの水で流す
- 犬が入れない場所には入らない(「ペット禁止」の表示を見逃さない)
他の犬や人との距離感
他の犬や人との距離感
- 他の犬に無断で近づけない(「触ってもいいですか?」と必ず声をかける)
- 犬が苦手そうな人からは距離を取る
- 子供には特に注意(急な動きで犬が驚くことがある)
- 自分の犬が興奮していたら、落ち着くまで離れた場所で待つ
排泄のマナー
犬とお出かけするときの排泄マナー
- 建物の壁や入口付近での排泄は避ける
- 芝生や花壇ではさせない
- 散歩中は常にうんち袋と水を携帯
- トイレシートを持ち歩き、できるだけシート上でさせる
旅行中のトイレマナーは、一般の飼い主と犬連れ旅行者の評判に直結します。
移動中のマナー

車・電車・新幹線など、移動中にも守るべきマナーがあります。特に公共交通機関では、犬が苦手な方との距離が近くなるため、細心の注意が必要です。
車移動のマナー
車移動のマナー
- 犬は必ずクレートまたはシートベルト装着(運転の妨げにならないよう)
- SA・PAでのリードは短めに(他の利用者も多い)
- 車内に犬だけを残して離れない(特に夏場は命に関わる)
- ドッグランの利用後は足を洗ってから車に戻る
電車・新幹線のマナー
各鉄道会社でルール
- 犬はキャリーやケースに入れる(顔が出ないタイプ)
- ケースのサイズ制限を事前に確認
- 混雑する時間帯は避ける
- 犬が鳴いたら次の駅で一旦降りて落ち着かせる
- 座席にケースを置かない(膝の上か足元)
鉄道会社によってルールは異なりますが、基本的なマナーは同じです。
移動中のトラブルへの対処法
- 犬が車酔いで吐いてしまったら:すぐに停車して換気。吐いたものを処理し、水で口を湿らせてあげる
- 電車で犬が鳴き出したら:焦らず次の駅で降りる。おやつで気を引くか、ケースにブランケットをかけて暗くする
- 他の乗客から苦情を受けたら:まず謝罪し、できる限りの対処をする
犬連れ旅行の「暗黙のルール」

明文化されていないけれど、犬連れ旅行の経験者が自然と守っている暗黙のルールがあります。知っておくと、よりスマートに旅行を楽しめます。
早朝・深夜の配慮
- 早朝や深夜の散歩は足音に注意(宿の周辺は静か)
- 夜は窓を閉めてテレビの音量を下げる(犬が吠えた場合の音漏れ防止)
写真撮影の配慮
- 他人の犬を勝手に撮影しない
- 撮影のために犬を制御できない状態にしない
「犬連れ同士」のマナー
- 相手の犬のスペースを尊重する(近づきすぎない)
- 自分の犬の性格を正直に伝える(「うちの子は犬見知りなので…」)
- ドッグランでは自分の犬から目を離さない
マナー違反を防ぐための準備とトラブル時の対応

旅行中のマナー違反は、悪意がなくても発生することがあります。
事前の準備と、もしものときの対応方法を整理しておきましょう。
旅行前のマナーチェック
旅行に出発する前に、犬のマナー面で気になる点を整理しましょう。「リードを引っ張る」「他の犬に吠える」「人に飛びつく」など、改善できる行動があれば、出発前に集中的にトレーニングを。
完璧を求めず、最低限のマナーが守れる状態を目指しましょう。事前に犬のサイズや特徴を宿に伝え、宿側からのアドバイスをもらうのもおすすめです。
他のお客さんへの配慮
宿やレストランで他のお客さんに会ったら、笑顔で会釈する程度の挨拶を。「わんちゃんかわいいですね」と一言交わすだけで、お互いの緊張が和らぎ、犬同士のトラブルも起こりにくくなります。
「触ってもいいですか?」と聞かれた場合は、犬の様子を見て判断してくださいね。犬が嫌がっているサインがあれば、丁寧に断ることも大切なマナーです。
マナー違反やトラブルが発生したとき
万が一、犬が他のお客さんや犬とトラブルを起こしてしまったら、まずは謝罪して状況を確認しましょう。
怪我があれば動物病院や医療機関に連絡し、宿のスタッフにも報告しましょう。事後対応で誠実さを示すことで、関係性を修復できることがほとんどです。
トラブル時の連絡先や、最寄りの動物病院の情報を事前に控えておくと、いざというとき冷静に対応できます。後日謝罪の手紙や菓子折りを送るなど、丁寧な対応をすることも大切ですよ。
最後に、SNSで宿の名前を出して不満を投稿するのは避け、宿側と直接コミュニケーションを取って解決を目指しましょう。誠実な対応は、犬連れ旅行コミュニティ全体の信頼性向上にもつながります。一人ひとりの飼い主のマナーが、犬連れ旅行を続けやすい環境を作る基盤になるので、ぜひ意識してくださいね。
犬との旅行のマナーに関するよくある質問(FAQ)

犬との旅行のマナーに関するよくある質問について回答します。
ペット可の宿なら犬を自由にさせていいですか?
ペット可でも、客室内以外ではリードの装着が必須の宿がほとんどです。共用スペース(ロビー、レストラン、廊下)では必ずリードをつけ、宿ごとのルールに従ってください。客室内でも、家具を壊さないよう目を離さないことが大切です。
犬が苦手な人がいたらどう対応すればいいですか?
犬が苦手な方の存在に気づいたら、さりげなく距離を取りましょう。エレベーターでは次を待つ、廊下ではすれ違う前にリードを短くして壁側に寄せるなど。
「犬が苦手な方にも安心してもらえる振る舞い」を意識するのが大切です。
マーキングを完全に防ぐにはどうすればいいですか?
マーキングを完全に防ぐのは難しいですが、マナーベルトの着用、到着後すぐの排泄、室内での監視を徹底することでリスクを大幅に減らせます。
特に未去勢のオスは宿泊中はマナーベルトを着用させておくと安心です。
まとめ
犬連れ旅行のマナーは、「犬が好きな人も苦手な人も、全員が快適に過ごせるように配慮すること」に尽きます。この記事のポイントを振り返りましょう。
- 宿では「来た時よりきれいに」を心がける。粗相は正直に報告
- レストランでは犬を足元に伏せさせ、他のお客さんとの距離を保つ
- 公共の場ではリード必須・排泄処理は完璧に
- 移動中は犬をクレートに入れ、周囲への配慮を忘れない
- 「犬連れの評判」は自分ひとりの行動で左右される
マナーを守ることは、犬連れ旅行を楽しむ文化を守ることでもあります。愛犬と一緒に、気持ちのよい旅を楽しんでくださいね。





著者
DogLife編集部
