24 February.
犬のおやつって人間が食べても大丈夫?犬と一緒に食べられるおやつとは?
今回は、犬のおやつを人間が食べる際の注意点や人間への影響などを解説します。

愛犬がおいしそうにポリポリと音を立てておやつを食べている姿、本当にかわいいですよね。あまりに美味しそうに食べるので「これ、どんな味がするんだろう?」と、つい手を伸ばしたくなった経験はありませんか?
結論から言うと、犬のおやつを人間が食べても、すぐに健康被害が出るような「毒」が含まれているわけではありません。 ですが、手放しで「人間用と同じように食べてOK!」と言えない事情もあります。
今回は、犬のおやつを人間が食べる際の注意点などを解説します。
犬のおやつを人間が食べても「基本的には」大丈夫な理由

日本で市販されているドッグフードや犬用おやつは「ペットフード安全法(正式名称:愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律)」という法律に基づいて製造されています。有害な物質が含まれないよう管理されているため、一口食べたからといって病気に鳴るようなことはありません。
特に最近は「ヒューマングレード(人間が食べる食材と同じ基準)」を謳うおやつも増えています。
意外な落とし穴?人間が食べる際のリスクと注意点

「なんだ、大丈夫じゃん!」と思った方、ちょっと待ってください。実は、人間と犬では「消化能力」や「必要な栄養バランス」が根本的に違います。
衛生基準の違い
人間用の食品工場では「HACCP(ハサップ)」などの衛生管理が義務化されており、食中毒菌(大腸菌群、サルモネラ菌等)の検査基準も非常に厳しいです。
一方、ペットフード安全法でも有害物質や菌の制限はありますが、その基準は「犬や猫が摂取した際に健康被害が出ないこと」を前提としています。そして、人間用には流通させない「不可食部位(畜場の食用に用いられない屑肉など)」が原料に含まれるケースもあり、これらは元々の細菌数が多い傾向にあります。
味付けのなさ(薄味すぎる)
犬は塩分を排出する能力が低いため、犬用おやつは基本的に無塩か極めて薄味です。人間が食べると「素材の味すぎる……」と、お世辞にも美味しいとは感じられないことが多いでしょう。
添加物の種類
人間には許可されているけれど犬にはNGな添加物、あるいはその逆もあります。犬にとって保存性を高めるための成分が、人間の胃腸には刺激が強すぎるケースもあるのです。
気になるあのおやつ、人間が食べたらどうなる?

犬用おやつの味や人間への影響ついて深掘りしてみましょう。
犬用ボーロ
「見た目は普通のボーロだし、甘くて美味しそう」と思いますよね。実は犬用ボーロは、人間用よりも砂糖を控え、代わりにジャガイモの澱粉などをメインに作られています。
食べてみると、意外とパサパサしていたり、甘みが全くなかったりします。お子さんが食べてしまっても心配する必要はありませんが、喉に詰まらせないよう注意が必要です。
犬用ジャーキー
これは正直、あまりおすすめしません。犬用のジャーキーは乾燥の度合いが非常に強く、人間が噛むには硬すぎることが多いです。
また、犬が好むように「獣臭さ」を残した仕上げになっていることが多く、人間にとっては「……臭い」と感じることがほとんどです。
猫のおやつ(ちゅ〜る等)
「犬のおやつが大丈夫なら、猫のもいける?」と思うかもしれませんが、猫のおやつは犬用よりも塩分が濃い場合が多いです。
また、魚の香りがかなり強く、人間が食べるとかなり独特な後味に驚くはずです。
逆に「ドッグフード」を人間が主食にするのは危険?

「サバイバル状況でドッグフードしかなかったら?」なんて想像をする人もいるかもしれません。ドッグフードを一口二口食べるのは平気ですが、常用するのは危険です。
理由は、ビタミンAの過剰摂取や栄養バランスの偏りです。犬が必要とする栄養素と、人間が健康を維持するために必要な栄養素は違います。犬は人間に比べてビタミンAの蓄積・代謝能力が高く、ドッグフードには人間に換算すると数倍〜数十倍に相当する量が含まれていることもあります。
そのため、人間がドッグフードを日常的に食べ続けると、頭痛や吐き気、ひどい場合には肝機能障害や骨の痛みなどの「ビタミンA過剰症」を引き起こす恐れがあります。
愛犬と同じものを食べたい!「シェアできるおやつ」の選び方

せっかくなら、愛犬と同じものを食べて「おいしいね」と共有したいですよね。
そんな時は、最初から「人間も犬も食べられる」というコンセプトで作られたものを選ぶか、野菜や果物を一緒に食べるようにしましょう。
野菜や果物をそのままシェア
野菜や果物をそのままシェアするのが、1番満足度が高いと思います。
例えばさつまいもは、蒸したり焼いたりするだけで素材本来の甘みが引き立ち、人間にとっても犬にとっても最高のスイーツになります。
りんごのシャキシャキした食感は犬も大好きですが、与える際は喉に詰まらないよう小さくカットし、皮は剥いてあげると安心です。
また、かぼちゃもビタミンが豊富で甘みが強いため、お互いの満足度が非常に高い食材といえます。
市販の「共用おやつ」を探す
最近ではペットショップだけでなく、自然食品店などで「犬と一緒に食べられるクッキー」などが販売されています。
これらは人間基準の衛生管理で作られており、味付けもうすいですが、人間も美味しいと感じるような味のため、そういったものを探してみるのもいいですね。
手作りおやつに挑戦!
自分で作れば、中身が全部わかっているので安心です。
超簡単!おからとバナナの米粉クッキーレシピ
- 潰したバナナ、おから、米粉を混ぜる。
- 食べやすい大きさに成形する。
- オーブンで焼く。
これだけで、人間には「素朴なダイエットクッキー」、犬には「ごちそうおやつ」になります。
犬が好きなおやつランキング
犬が好きなおやつを人間が食べたらどんな感想を抱くのかまとめました。
おやつ名 | 犬の人気度 | 人間が食べた時の感想 |
フリーズドライのささみ | ★★★★★ | 味がなくてパサパサの鶏肉。スープに入れればいけるかも。 |
ヤギミルク | ★★★★☆ | 意外にも牛乳より濃厚でクリーミーな味わい。管理がちゃんとされていないヤギミルクの場合は「獣臭くて飲めたものじゃない」 |
チーズ(犬用) | ★★★★☆ | 塩気がないので、消しゴムを噛んでいるような感覚に近い。 |
焼き芋 | ★★★★★ | 100点。美味しい。 |
まとめ
愛犬用のおやつは、あくまで「犬の体」に合わせて作られています。犬のおやつを人間が食べることで健康被害が出ることはほとんどありませんが、すすんで食べるメリットもありません。
でも、一緒に同じものを食べる幸せは格別ですよね。そんな時は、ぜひ「さつまいも」や「りんご」など素材そのものを一緒に楽しむのがおすすめです。
著者
DogLife編集部



