22 May.
犬が旅行先で夜泣きする原因と対策を徹底解説
犬が旅行先の宿で夜泣きして困っていませんか?夜泣きの原因別対策、事前準備、宿でのすぐ使えるテクニックを詳しく解説します。

犬連れ旅行で意外と多いトラブルが「夜泣き」です。犬が旅行先で夜泣きすると、飼い主さん自身が眠れないだけでなく、隣の部屋への迷惑も気になって精神的にも辛いですよね。
普段は夜通しぐっすり眠る子でも、旅行先では夜泣きすることがあります。これは犬にとってごく自然な反応で、「うちの子だけがダメなんだ」と思う必要はありません。
この記事では、犬が旅行先で夜泣きする原因と、すぐに実践できる対策を詳しく解説します。
犬が旅行先で夜泣きする原因

夜泣きの対策は原因によって異なります。まずは愛犬がどのタイプに当てはまるか確認してみましょう。旅行先での夜泣きには、主に以下の4つの原因があります。
環境の変化による不安
最も多い原因がこれです。知らない場所の匂い・音・温度——犬にとって宿の部屋は「まったく知らない世界」です。自宅のように安心して眠れる場所だと認識できず、不安で鳴いてしまいます。
こんな犬に多い
- 普段から飼い主のそばで寝ている子
- 環境の変化に敏感な犬種(チワワ、トイプードルなど小型犬に多い)
- 分離不安の傾向がある子
トイレに行きたい
夜中にトイレに行きたくなったけど、どこでしていいかわからない——これも夜泣きの原因です。自宅ならトイレの場所がわかっていますが、宿ではどこがトイレかわからず、我慢できずに鳴いてしまいます。
物音への警戒
宿では自宅にはない音がたくさんあります。他の部屋の物音、廊下を歩く足音、外の車の音……深夜は特に周囲が静かなので、小さな音にも敏感に反応してしまいます。
疲れすぎ・興奮の余韻
日中にたくさん遊んで疲れすぎると、逆に興奮が収まらず眠れないことがあります。子犬やエネルギッシュな犬種に多いパターンです。
旅行前にできる夜泣き対策

夜泣きを防ぐには、旅行前の準備が効果的です。
クレートで眠る練習をする
旅行先で夜泣きしにくい犬に共通しているのが、「クレートが安心できる場所になっている」ことです。
練習方法
クレートの中におやつやお気に入りのおもちゃを入れて誘導
クレートの中で食事を与える
クレートに入ったら扉を閉めて、短時間から徐々に時間を延ばす
夜、クレートで眠る練習を数日間行う
旅行に持っていくアイテムを準備する
夜泣き対策に効果的な持ち物を事前に揃えておきましょう。
アイテム | 効果 |
|---|---|
普段使っているブランケット | 普段のお家の匂いで安心感がある |
飼い主の着古したTシャツ | 飼い主の匂いがクレートに広がる |
知育おもちゃ(コング等) | 眠る前に集中できるものを |
ペット用リラックスサプリ | 獣医師と相談の上で使用 |
ブランケット(クレートにかける用) | 視覚的な刺激を防ぐ |
事前に短いお泊まりを経験させる
いきなり旅行先で夜を過ごすよりも、友人宅やペットホテルで「自宅以外で眠る」経験をさせておくと、旅行先での夜泣きリスクが下がります。
宿での夜泣き対策

事前準備ができたら、宿泊当日に実践する夜泣き対策を紹介します。
就寝前のルーティンを作る
犬はルーティン(毎日同じことをする)が好きな動物です。自宅での就寝前の流れをできるだけ再現しましょう。
おすすめの就寝前ルーティン
夕食後に軽い散歩(15〜20分)で排泄を済ませる
部屋に戻ったら足を拭いて水を飲ませる
静かに遊ぶ時間を10分程度(知育おもちゃなど)設ける
クレートに入れて、飼い主の匂いのするブランケットを敷く
部屋の照明を落として、BGMを小さい音でかける
飼い主も落ち着いた行動を取る
夜中に鳴き出したときの対処法
やるべきこと
まず5分間は様子を見る(すぐに反応すると「鳴けば来てくれる」と学習してしまう)
トイレが原因かもしれないので、トイレシートに連れて行く
クレートのそばで落ち着いた声で「大丈夫だよ」と声をかける
飼い主の手をクレートに入れて触れてあげる
BGMやホワイトノイズをかけて環境音を和らげる
やってはいけないこと
鳴くたびにクレートから出す(要求が通ると思ってエスカレートする)
大きな声で叱る(さらに不安になる)
一緒にベッドで寝かせる(一度許すと毎回要求するようになる可能性)
無視し続ける(不安が原因の場合は悪化する)
それでも泣き止まない場合
上記を試してもダメな場合は、以下を検討してください。
- 飼い主のベッドのすぐ横にクレートを置く(匂いと気配で安心する)
- クレートから出して、リードでベッドの脚につなぐ(自由に動ける範囲を確保しつつ安全)
- 一緒に寝る(今後の旅行で毎回要求される可能性がある点は理解した上で)
犬のお出かけストレス対策の記事でも、環境変化によるストレス軽減法を紹介しています。

夜泣きしにくい宿の選び方

宿の選び方次第で、夜泣きと周囲への影響を大幅に減らせます。夜泣きが心配な方は、以下のポイントを重視して宿を探してみてください。
一棟貸し・コテージが最適
他の宿泊者と壁を共有しないタイプの宿なら、夜泣きしても迷惑をかけにくいです。
- 防音を気にせず対処に集中できる
- 犬を自由に歩かせてリラックスさせやすい
- 飼い主自身もプレッシャーが少ない
犬連れ専用フロアのある宿
ホテルタイプなら、ペット専用フロアがある宿がおすすめ。同じフロアの全員が犬連れなので、お互い様の雰囲気があります。
事前に宿に相談する
予約時に「初めての犬連れ旅行で夜泣きが心配」と伝えておくと、角部屋やエレベーターから離れた部屋を用意してくれる宿もあります。
夜泣きの犬種別の傾向

旅行先での夜泣きは1回の対策で完全に治るものではありません。少しずつ犬の不安を和らげる取り組みと、犬種ごとの傾向を知っておきましょう。
旅行を重ねることで慣れる
夜泣きの多くは「初めての環境への不安」が原因です。2〜3回旅行を経験すると、犬は「旅行=飼い主と楽しい時間」と学習し、夜泣きの頻度や強度が減っていきます。
最初の1〜2回が大変でも、何度も旅行に行くことで、犬は徐々に旅慣れていきます。短い1泊2日の旅行から始めて、徐々に滞在日数を伸ばすのが効果的です。
犬種別の夜泣き傾向
犬種によって夜泣きしやすさには差があります。
柴犬や日本スピッツなど警戒心の強い和犬は、新しい環境に敏感で夜泣きしやすい傾向があります。
一方、ラブラドールやゴールデンレトリバーなどの大型犬種は、比較的環境変化に柔軟で夜泣きしにくいと言われます。
そして、トイプードルやヨークシャーテリアなどの小型愛玩犬種は、飼い主への依存が強く、飼い主が近くにいれば落ち着くことが多いです。
自分の犬の犬種特性を理解した上で対策を立てると、効果が出やすくなります。
子犬とシニア犬の特性
子犬は環境変化に敏感で、夜泣きしやすい時期。生後6ヶ月以降からゆっくり旅行体験を始めるのがおすすめです。
一方、シニア犬は認知症の初期症状で夜泣きすることがあります。普段から夜泣きが見られる場合は、旅行が原因ではなく病気の可能性も考えて、獣医師に相談してから旅行を計画しましょう。
また、子犬期にできるだけ多くの環境を経験させる「社会化」を意識して育てると、成犬になってから夜泣きしにくい犬に育ちます。
シニア期に入った犬は、いつもと違う環境で混乱しやすいため、無理な遠方旅行よりも近場でゆっくり過ごすスタイルがおすすめ。
年齢ごとの体調と気質を理解して旅行プランを立てることで、犬の負担を最小限に抑えられます。

旅行先での犬の夜泣きに関するよくある質問(FAQ)

旅行先での犬の夜泣きに関するよくある質問について回答します。
夜泣きで宿から苦情が来ることはありますか?
短時間のクンクン鳴き程度で苦情になることは少ないですが、深夜に長時間吠え続けると注意を受ける可能性はあります。
対策をしておくことと、万が一の際はフロントに相談する姿勢が大切です。一棟貸しなら、そもそも周囲を気にする必要がほぼありません。
夜泣きする犬は旅行に連れて行かないほうがいいですか?
そんなことはありません。多くの犬は2〜3回旅行を経験すると、宿でも落ち着いて眠れるようになります。
最初の1〜2回は夜泣きすることもありますが、それは慣れるために必要な過程です。無理のない範囲で経験を積ませてあげましょう。
夜泣き防止にサプリメントや薬は効果がありますか?
ペット用のリラックスサプリメント(L-テアニン配合のものなど)は、穏やかな鎮静効果が期待できるものもあります。
ただし、効果には個体差があり、初めて使うものは旅行前に自宅で試しておくことが大切です。処方薬については必ず獣医師に相談してください。
まとめ
犬の旅行先での夜泣きは、準備と対策で大幅に改善できます。
以下がポイントです。
- 夜泣きの主な原因は「環境の不安」「トイレ」「物音」「疲れすぎ」の4つ
- クレートトレーニングが最も効果的な事前準備
- 普段の匂いがするアイテムを持参して安心感を
- 就寝前のルーティンを自宅と同じように再現する
- 宿は一棟貸し・コテージが安心
最初の旅行で夜泣きしても落ち込まないで大丈夫です。回を重ねるごとに落ち着いていくので、愛犬をサポートしつつ、旅行を楽しんでくださいね。
著者
DogLife編集部



